ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

04/12/05劇団四季『コーラスライン』5年ぶり!

2004-12-06 01:50:38 | 観劇
12/5(日)昼、劇団四季自由劇場に『コーラスライン』を観に行った。昨夜の雨が上がって快晴で12月とは思えない暖かさ。開演間際に到着してあわてて撮った写真のバックの青空がきれい!!
5年前は四季劇場「秋」で観た。今回の自由劇場の小ささ、客席との近さがオフ・ブロードウエイの小さい劇場から始まったこの作品には合っていた。
会場が暗くなってパッと照明がついたら私たちはもうオーディションの現場にいきなり連れて行かれる。舞台いっぱいに24人のダンサー達が舞台奥の鏡に向かって振りを付けられて踊っている。最初も最後も幕の上下なし。
こちらに向かい直って演出家ザック(加藤敬二)が前面に出てきて切れのいいダンスを見せてくれるのがうれしい。ザックと同じ真っ黒な衣装の助手のラリー(中山大豪)もカッコいい。全員の迫力あるダンスの中で「この仕事がどうかとれますように、神様おね~がい」なんていうところでもうウルウルときてしまった。最近、涙腺がゆるい。
そこからまず18人に絞り込まれ、さらに男女4人ずつが採用されるのだという。ザックはその一人ひとりに履歴書ではわからない、ありのままの自分を話せという。とまどいながらも一人ひとりがこれまでの人生を語り出す。歌と踊りに乗せて。

劇団四季の最近の若手メンバーは皆ダンスがうまい。今回もまたそう思った。歌もそこそこうまい。ただ、残念だが味のある歌声をもつ人が少ないと思うのは私が欲張りなのだろうか?

*今日は、もう眠くなってしまったので、続きは明日書く予定です。

続きです。
シーラの八重沢真美があいかわらずのプロポーションとダンスで出てくれていてうれしい。ボビーの荒川務も落ち着きがあっていい。
ポールの田邊真也は場末のゲイのショーに女装して出ていたというのがとてもぴったりするようなきゃしゃさ。その苦悩がよく出ていてよかった。そのため後で膝を痛めてオーディションから去るつらさが浮き彫りになったと思う。
マイクの望月龍平の軽やかなダンス、勢い余ってザックにとびついてしまうジャンプの高いこと。ちびのコニーの高城信江は存在感があっていい。キャシーの高久舞のダンスもさすがというしかない。3月にみた『アンデルセン』での見事なバレエも今回のようなモダンダンスも魅せてくれる。
一方、歌の方はというと、シーラ・ビビ(石倉康子)・マギー(上田亜希子)の三重唱「アット・ザ・バレエ」はまずまず美しく聞かせてくれる。しかしながらソロで歌う歌で特に印象に残ったものがなかった。
全員が楽しく歌う「モンタージュ」ももっと個性的ないろいろの声が聞こえてほしいのだが、あまり差がなくて物足りない気がした。ヴァルの大平敦子も熱演なんだけどもっとお色気とユーモアを漂わせてほしい。ディアナの木村花代は本当にきゃしゃで「夢醒め」のマコのようなひらひらの衣装の役の方が合っている?歌もうまいが、プエルトリコ人のもう少し逞しい感じがほしい。
さて、キャシーの高久舞の歌は・・・、5年前の林下友美もそうだったんだけど、全く物足りない。ザックとの暮らしを捨ててブロードウエイのスターよりもハリウッドを選んだが挫折、コーラスラインからやり直したいと訴える歌なんだから、きかせる歌であってほしいのだが・・・。おふたりともダンスが抜群なのに両方は求めるのが酷なのかな?でもここは踊れて歌える人を是非キャスティングしてほしい。すごく、欲張りですが、劇団四季に要望したい。
『コーラスライン』はやはり作品がいいから、出演者が誰でも久しぶりだと誘われると断れずに観に行ってしまう。今回も歌には満足できなかったけれど、作品の良さとダンスの良さ(特に最初と最後の群舞)には堪能できる。
スターでなくても後ろのコーラスメンバーでも一人ひとりは特別の人=「ワン」だというメッセージにはいつも涙してしまう。SMAPの「NO.1にならなくてもいい、いつも特別なオンリーワン」とかいうあの歌をきくと泣いてしまう私は思うのだった。やはり最近、涙腺ゆるい。

5年前のパンフを読みかえしたら、浅利慶太が「劇団四季は時々、『コーラスライン』や『ウエストサイドストーリー』というミュージカルの原点に戻る必要がある」と書いていたけれど、四季は自由劇場で5年ぶりに原点回帰しにきたのだ、とは思った。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
同じ日に観ました! (ありす)
2004-12-07 01:09:20
ザック加藤マイク望月キャシー高久シーラ八重沢ボビー荒川ウ゛ァル大平マーク藤原ディアナ木村

ダンスのコーラスラインだからダンス重視ということなのか、歌の弱い「コーラスライン」だったという印象。それと引き付けられるような声の持ち主もいなかった。

…高久 歌も芝居もまだまだ。ダンスもあの振付では客席はそんなに湧かない。

八重沢 年とったけど さすがスタイルだけはいい。

敦 こういうテンポの速いミュージカル~という曲 向かない?声が私好みではないかな、それともう少し華がほしいかも。

木村 歌にメリハリなくマダマダ若いって感じ。

田邊ポールには泣かされた。

幕開きの敬二のダンスのキレが気持ちいい。
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新しいブログ (お茶屋娘)
2004-12-07 09:57:45
こちらのURLを「お気に」にいれとけばいいですか?前のよりは使いやすそうだけれど、コメントの字も大きくできない?
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