ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

12/08/19 「大感謝祭!亀治郎の会 さよなら公演」(1)満員御礼と筋書完売!(追記あり)

2012-08-23 00:59:57 | 観劇

当日の朝またまたやってしまった。先の「黒塚」の記事アップをしていたら、時間感覚が飛んでしまい、家を出るのが遅くなってしまって最初の演目に20分遅刻してしまった。その自業自得もあるだろうが、最初の幕間に筋書を買いに行ったら、完売となっていて増刷決定とのことで予約受付をするという!(ご一緒したけろちゃんさんは開演前にしっかりGETされていた)。玉三郎の「鬼揃紅葉狩」が出た歌舞伎座の筋書を千穐楽夜の部で完売の憂き目にあったことを思い出す。し、しかし翌20日まで公演があるのに凄すぎる~。
もうお一人のさちぎくさんが開演前に買われた8/3発売のフォトブック『祝! 四代目市川猿之助襲名記念 僕は、亀治郎でした。』(今公演限定の特製ポストカード付)を買って帰ることにしてそちらに回ったが、なんとそちらも完売!!

過去の「亀治郎の会」の筋書も直筆サイン入りで販売していて、「かめじろう」「えんのすけ」と両方が並んでいた。在庫一掃的勢いだった。さらに、「亀博」や襲名披露公演で売っていた写真立てに入った舞台写真に直筆サインが入った大小2枚組セット(5万円とかのお値段の高いもの)も終演時には数少なくなっていて、国立大劇場を満員御礼にし、想定を上回って筋書や本が売れているのを目の当たりにして、ファンの増加の勢いや贔屓度がさらにヒートアップしていることをひしひしと感じてしまった。
冒頭の写真は今公演のチラシが受付の台に貼り付けられているのを撮影したもの。置いてあったチラシもすっかりなくなってしまい、筋書もチラシも手元にない状態でブログを書かなければならなくなってしまった(^^ゞ

【大感謝祭!亀治郎の会 さよなら公演】
「歌舞伎美人」より「大感謝祭!亀治郎の会 さよなら公演」のお知らせ記事
○義太夫「栴檀女道行(せんだんじょみちゆき)」原作:近松門左衛門、作:市川猿翁
和藤内の妻小睦=亀治郎
栴檀皇女=米吉 侍大将安大人=亀鶴
ネット検索でみつけた「市川笑野後援会ブログ」で市川笑野舞踊会で上演した時の記事はこちら(笑野は次の「檜垣」の小野小町)
2010年11月に国立劇場で「国性爺合戦」の通し上演を観た(團十郎が和藤内、藤十郎が錦祥女)。その時の亀鶴の栴檀皇女が実に綺麗だったのを思い出す。栴檀皇女が、大明国滅亡の危機を日本にいる家臣に知らせ、その家臣夫婦と子の和藤内が明朝復活のために大活躍。和藤内の妻小睦も夫を助けようと栴檀皇女とともに大明国に渡るので「道行」。その二人がいる舞台へ侍大将安大人が家来とともに花道から登場する前に間に合った。それからの立ち回りは、小睦が夢に見た和藤内の合戦の模様を語るところらしい。

「国性爺合戦」でも明国の兵は「シャー」と言いながら打ちかかっていたし、和藤内が従えた兵たちの総髪の月代を剃り落とさせる場面も思い出した。カッコいい亀鶴の安大人が青い月代姿にされた姿が実に笑わせる。栴檀皇女の米吉はふっくらとして可愛かった(父の歌六が澤瀉屋公演に長く出演していた関係からの出演だろう)。
小睦は男装をしていて、弁天小僧のような鬘で肩脱ぎになって戦う。立ち回り中の亀ちゃんは明兵たちの情けない姿に気味がいいと笑う表情の表情も余裕たっぷりに見える。
特に最後の花道の引っ込みが面白かった。小睦は男装の女丈夫で立ち回りの後なので、本格的な六法を踏みかかる。途中で気がついて恥じ入る様子が可愛い。こういう表情の豊かさも贔屓には堪らない。最後は女らしくしゃなりしゃなりと引っ込んでいくのだ。(引っ込み部分を追記)

途中からだったけれど十二分に楽しめた。
以下、(2)に続く。
さて、今日23日は19:30からNHKの特番「ドキュメンタリー 新・猿之助誕生」なので、録画予約して出かけます!

(9/3追記)
竹本葵太夫の「萬覚帳」の「亀治郎の会 大団円」の記事に「栴檀女道行」のご苦労への言及があり、文楽座との関係等もよくわかった。8/19はNHKの録画も入っていたので、どこかでオンエアがあると思うのであらためてしっかりと見せていただこうと、決意を固めた次第。


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2 コメント

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Unknown (hitomi)
2012-08-24 00:58:04
観ました!家族で見入ってしまいました。中日劇場の三国志だったかで本水浴びて立ち回りしている姿が焼きついていますが、小さい時からやはり踊りも上手い!黒塚などもお若いから、先代の猿之助よりパワフルですね。生で初日など色々ご覧になって羨ましいです。
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★hitomiさま (ぴかちゅう)
2012-08-25 01:42:31
23日夜の「ドキュメンタリー 新・猿之助誕生」、本当に充実した内容で見応えがありました。職場の同僚にも宣伝したら途中でやめられずに全部見てしまったということでした。すすめた甲斐がありましたよ。
新猿之助丈の踊りは、日本舞踊を長く続けられていた観劇のお仲間もベタ誉めされています。「亀治郎の会さよなら公演」も義太夫・清元・長唄の舞踊3本立てでしたが、それぞれ本当に楽しめました。最後の「連獅子」がまた素晴らしくて、明日にでも記事アップしたいと思っていますのでお楽しみに!!
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