ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

13/03/17 RC SUCCESSION『カバーズ』、プリプリのもう一度『ダイアモンド』

2013-03-17 23:21:23 | 音楽

忌野清志郎の『瀕死の双六問屋』(小学館文庫)を読んだことを書いたが、やっぱり『カバーズ』が聞きたくなり、久しぶりにTSUTAYAに行って借りてきた。レンタル料金がけっこうするので驚いたが著作権料ってことかな。
CDコーナーはジャンルごとに分けて置かれているが、「Jロック」のコーナーになく、「Jポップ」にも勿論なくて見つからない。スタッフさんにお聞きして案内されたのは「フォークソング」「ニューミュージック」のコーナーだった。RC SUCCESSIONも初期の頃はフォークが主体だったらしいので無理はないのか・・・・・・。それとも時代の区分なのか、とにかく謎だ。

『カバーズ』(紙ジャケット仕様)の商品説明の「メディア掲載レビュー」には以下のようにあった。
当時親会社が原発との関連があったため所属していた東芝EMIからは発売中止となり、急遽キティレコードから発売された1988年の問題作。往年の名曲の数々に清志郎が`反戦・反核`の意訳の詞をつけたカヴァー曲集。単なる日本語訳詞ではなく、歌詞は清志郎のオリジナルとも言える曲もある。山口冨士夫、三浦友和、泉谷しげる、変名で桑田佳祐ら豪華ゲストが参加している。

聞いてみる。2曲目の「風に吹かれて」はPPM(ピーター、ポール&マリー)だったからまぁホントにフォークソングか。
3曲目の「バラバラ」の原曲は昔昔にちゃんと聞いたことがあって驚いた。ネット検索したらレインボウズの「バラバラ」だった。
4曲目の「シークレット・エージェント・マン」は大韓航空機爆破事件の歌。坂本冬美が参加しているのにびっくりした。
5曲目の「ラヴ・ミー・テンダー」は反核ソング、7曲目の「サマータイム・ブルース」は反原発ソング。
9曲目の「サン・トワ・マ・ミー」は越路吹雪バージョンで私も歌うが、男の立場で歌うとこうなるのかぁ(笑)
最後の「イマジン」は何かで聞いたことがあったなぁ。♪「夢かもしれない でも その夢を見てるのは一人だけじゃない 世界中にいるのさ」♪

キヨシローは美声とはいえないが、愛嬌たっぷりの可愛い声だ。背も高くないけれど敏捷に身体が動いて魅きつけられる(あれ、勘三郎にちょっとかぶるなぁ)。
TVCMで歌っていた♪「昼間のパパはちょっと違う(中略)昼間のパパは男だぜ」♪というのはけっこう知られていると思う。温かい声でもある。
冒頭の写真は『カバーズ』(紙ジャケット仕様)。

今日は録画がたまってしまったHDDの整理をしながら1/13に録画した「プリンセス プリンセス再結成~もう一度“ダイアモンド”~」を見た。女性ロックバンドとして注目していたので当時CDも一枚買ってみたが、たいしたことはなくてあまり聞いていない。ところが東日本大震災の被災者を励まそうと1年だけ再結成してチャリティコンサートを8会場で開き、昨年大晦日の紅白歌合戦で活動を休止した。
そのドキュメンタリー映像で泣かされた。メンバーのみんながみんなすぐに再結成のよびかけに応じたわけではない。それでもいいよと受けとめてとりあえず見においでと声をかけられたことが嬉しかったというメンバー。みんなの必死な練習を見る中で自分もやってみようという気になった最後の一人。
岸谷香が今のメンバーの方が昔より愛すべき人になっているというのにぐっときた。私も女子高仲間との昔の思い出よりも今の方がいい。“ダイヤモンド”は昔の思い出の中にあるだけでなく、生きていく中で増えていくものだという。
仙台ライブのMCも初めて考えに考えて話をしたという。被災してつらい思いをしている人に簡単な慰めの言葉をかけることはできない、それよりも自分たちの気持ちを伝えようという、その気持ちに共感した。つらい気持ちを自分たちのライブの間は忘れて楽しんでほしい笑って欲しいという。
そのあたり、被災地でのいろいろな人のパフォーマンスに今ひとつ納得がいかないところがあったが、生きる元気が出る一つの機会になればということなんじゃないかな?!

忌野清志郎の『瀕死の双六問屋』第14話でこう書かれていた。
「しかしぼくは、いつもこうやって、くだらない文章を書いているけど本当にみんなに言いたいことは自分から死ぬ必要はないぜっていうことなんだ。いいかい?自分で自分を殺すことはないぜ。どうせ、いずれ俺達は死ぬんだ。誰でも時がくれば死ぬんだよ。」
この強い精神で医者のすすめを断って喉頭がんを切らずに治して完全復活してみせたんだなぁ。それでも転移したがんで死んでしまったけれど。
このぎりぎりまで生きるための努力をした忌野清志郎のロック魂を今知って今、元気をもらっている。結局、私ってロックやっぱり好きなんだなぁ。まぁ、今は精神をいただくということで(^^ゞ


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2 コメント

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Unknown (hitomi)
2013-03-18 08:42:05
お知らせありがとうございます!CD付きの完全版を取り寄せたのですがこの曲は入っていないようです。
今日は嵐のような天気ですが御園座まで猿之助襲名公演に行ってきます。歌舞伎に関心なかった友人の夫君もいたく猿之助には感心したようです。
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★hitomiさま (ぴかちゅう)
2013-03-22 01:47:21
『瀕死の双六問屋』CD付きの完全版のCDの曲をネットで確認しましたが、やはり反核・反原発ソングは入ってませんね。「君が代」は『冬の十字架』に入っているようなので、TSUTAYAがCDを安く貸し出す時に借りようかと思ってます。
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