ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

09/10/12 ミニミニ同窓会のち映画「南極料理人」

2009-10-12 23:59:50 | 映画(映画館、DVD、TVを含む)

3連休のうち、土日はけっこう真面目に家事をやったので最終日はしっかり遊びに行った。
玲小姐さん幹事のセッティングでさいたまスーパーアリーナ横のロイヤルホストでミニミニ同窓会。北西のキティさん、sakuramaruさんと4人でランチのあと、スイーツまでドリンクをお替りしながらしゃべるしゃべる。
おすすめメニューの黒×黒ハンバーグを食べてみた。黒毛和牛と黒豚の合挽き肉で黒胡椒もしっかり乗っていた。脂っこくなくてけっこういけた。十六穀御飯とけっこうマッチして満足。スイーツのフォンダンショコラはちょっと甘すぎかな。
皆様、楽しい時間を有難うm(_ _)m

その後、私は西口のシネコンに移動。「南極料理人」を観る。MOVIXのサイトの作品紹介から引用して作品の概要を紹介すると以下の通り。
「南極観測隊に料理人として参加した、西村淳原作のエッセー『面白南極料理人』を映画化した癒し系人間ドラマ。南極の基地内で単身赴任生活を送る8人の男性たちの喜怒哀楽を、数々のおいしそうな料理とともに見せる。」
主なキャストは以下の通り。
堺雅人、生瀬勝久、きたろう、高良健吾、西田尚美、古舘寛治、黒田大輔、小浜正寛、小出早織、宇梶剛士、嶋田久作、豊原功補、他
西村役の堺雅人が気に入っているし、シチュエーション的に興味があったので是非観たいと思っていたら、来週の水曜日で終了なのでせっかくなのでかけつけた。
堺雅人の写真はcinemacafe.netの映画「南極料理人」の方が大きくて可愛いかな(^^ゞ

海上保安庁の料理人が南極観測隊に派遣されるということになるほどだった。南極行きを子どもの頃から憧れていた宇梶剛士演じる料理人が事故で行けなくなってのピンチヒッターで、堺雅人と並んだところの体格差が南極への思いの大きさの違いがシンクロして実に面白い滑り出し。
南極ドームふじ基地の仲間となった8人の中で、自分から希望して来た人間の方が少ない。ただでさえ過酷な環境で一年半を過ごさなければならないのに、そういう思いに追い詰められてしまう状況にもなるほどと思わされる。

その一番の心の支えが一日3回の食事ということで、食事をつくる食べるシーンが中心になっている映画なのだが、その多様さにどんどん楽しまされてしまうのが実に心地よかった。

一番盛り上がったのはミッドウインター祭り(冬至祭りってことかな?)で本格フランス料理を白く高々とした帽子までつけて本格的なシェフの正装でつくり、若い隊員をウエイター役にしておじさん隊員たちはネクタイとジャケット着用で食べるシーン!太陽の出ない季節から太陽が出る季節へ向かう転換点を祝う冬至の極地での有難さがよくわかる。

ホワイトボードに書かれた帰国まであと何日という数字が最初は五百日台だったのが、少しずつ減っていくというのを見せるのも隊員たちの「帰りたい」という気持ちを間接的に伝えている。
電話室には一分間740円の貼紙。家族や恋人への電話も声はするのにうまく会話がすすまずにせつなさが募るのがいい。
月日は人に別れを促し、また関係の結びなおしのチャンスもくれるということも描かれて、実にあったかな気持ちにさせてくれる。
帰国後の主人公は、我が家の中でよりしっかりと居所ができていて、その幸せが漂う台詞が「うまっ!」だった。食べて美味しいと感じられるのは料理の味だけではないことのようだねぇ。

写真はこの作品の宣伝画像。

帰宅して、久しぶりにエプロンをつけて気合を入れて夜ご飯をつくって娘と食べたら、昼の外食より美味しく感じた。


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4 コメント

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みていただいたんですね(^^) (かつらぎ)
2009-10-13 04:40:01
「南極料理人」楽しんでいただけたようでなによりです。
今年はこの作品に出会えてよかったなぁ、と思える一作ですね。ぴかちゅうさんの的確な批評もうなずけるところ多々あり。おかしさ満点のおじさん隊員たちですが、どんどん思うのは「ふるさと」のことばかり。から揚げがあんなにおいしく見える映画もないのではと思います。

あの映画をみていると、料理をするのが楽しくなりますよね。みんなで食卓をかこんで、どんどん「家族」の顔になっていくシチュエーションが、なんともいえず心があたたまります。

うれしい感想でした。ありがとうございました。
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おいしい映画でした (真紅)
2009-10-14 08:25:27
ぴかちゅうさん、こんにちは! コメントとTBをありがとうございました。
この映画、本当に心が温かく、お腹がすく映画でした(笑)。
個人的にはあのラーメン・・・、反則でしょう!!
「お母さん」になっていく堺さんがとっても素敵でした☆

『ムサシ』の記事も拝読しました。
私は藤原くんの演技は、映画でも舞台でもテレビでも全く観たことがないのですよ。
今度映画『カイジ』を観に行こうかな?と考えています。
でもやっぱり、舞台が一番ですよね~。
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堺雅人さん (mayumi)
2009-10-14 15:22:58
堺雅人さんのなんだか困った様な顔って
それだけで絵になりますね。
cinemacafe.netの映画「南極料理人」の写真、
これ ナイスです。

料理の場面ではないけれど、娘の歯が
氷のボウリング調査の穴に落っこちてしまうシーン
印象的でした。

黒×黒ハンバーグ、とても美味しそう o(^-^)o
ロイホが近くにないんだけど、ちょっと気にしておきます。

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皆様TB、コメント有難うm(_ _)m (ぴかちゅう)
2009-10-14 22:51:14
★かつらぎ様
私は昼ごはんでスピーカーでおじさんたちにアピールした「おにぎり」が一番おいしそうに思えました。唐揚げとラーメンはそんなに好きじゃないの(^^ゞ
視覚的には伊勢海老のエビフライですね。「遠近感くるうなぁ」って。「やっぱり刺身だったな」ってすごい贅沢な反省でしたねぇ。
>料理をするのが楽しくなりますよね......そうそう、最近ちょっと料理に気合が入っているので、この映画がいい感じに自分にフィットしました。
★真紅さま
堺さんは新国立劇場の「喪服の似合うエレクトラ」で大竹しのぶの弟役オリンの腺病質のエキセントリックな演技に感心しました。その時初めて舞台で観てなかなかいい役者だと思っていたら、大河ドラマ「篤姫」で大ブレイク。昨今の活躍は嬉しい限りです。
今回の映画では彼のほんわかした雰囲気がハートウォーミングなお話の中で生きていましたね。
今度の土曜日に観る「蛮勇鬼」での堺さんも楽しみにしているところです。
★「たまごのなかみ」のmayumiさま
>堺雅人さんのなんだか困った様な顔......これを大河ドラマ「篤姫」でアップで見せつけられて全国的にファンが激増してしまったんですねぇ。リンクのサイトの写真、いいですよね。
>娘の歯が氷のボウリング調査の穴に落っこちてしまう......これね、下の歯は屋根に上の歯は縁の下に投げるという日本の習慣、けっこうポイントでしたね。私も「早くいい歯が生えろ」って言いながら投げた記憶があります。欧米では乳歯をきちんととっておいて子どもが大きくなったらプレゼントするという話を聞いて、こんなところでも文化の違いを感じましたっけ。
そうそう、ロイホの黒×黒ハンバーグ、数量限定らしいのでお早めに!
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