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gooブログは昨晩真夜中のシステムメンテナンスで状況が改善された。「最新のコメント10件」もようやく表示がでるようになって、イライラ解消。
さて、昨日も娘と出かけ、私の方がサイフを忘れてとりに帰ったりいろいろと悶着はあったが、池袋のサンシャインシネマで『真夜中の弥次さん喜多さん』を見てきた。一昨日、本屋で漫画や小説の特設コーナーができていて、そこでチラシをもらってきて観ることになったのだった。
大体、クドカン(宮藤官九郎)は苦手だったのだ。TVで映画『木更津キャッツアイ』をやっていて娘と見た時、娘は大笑いしているのに私はだめだった。もっと丁寧に人物の気持ちを追いたいのに転換が早くて軽すぎるのだ。原作のしりあがり寿の漫画は手塚治虫漫画賞をもらっているが、読んだことはない。昨日買った小説版を読んだ時に巻末の解説で漫画と小説は全く別物とあった。小説は結末がかなり暗~い感じで、映画どうしようとちょっと腰がひけたのだが、娘と約束しているので仕方がない。
だがしかし、観てみたら、おもしろかった~。映画は小説とは別物だった。もちろん、設定は同じなのだが、タッチがめちゃめちゃ明るい。最後は、ほろっとくるし、「愛」で終わるし、観終わったあと爽快感が残った。これは見て得した。そしてクドカンも見直した。軽さだけでなくて、ちゃんと深い世界も描けるヤツなのだと思ったら、パンフにもそんなことが書いてあった(宮藤官九郎が深いテーマに初めて真っ向から挑戦)。現代の若者は、そういうのをちゃんと取り上げることには照れてしまって茶化すことが多い。若者文化の代表のようなクドカンの今までもそういうことだったのだろう。私のような前の世代の人間は、今回の映画くらいは描きこんでくれないと満足感が得られないのだ。
そしてハチャメチャだという原作の漫画をサイケデリックな映画にしているのだが、それがまあ、おかしくて楽しくて・・・。こんなにおかしいのは私は『少林サッカー』以来だ。冒頭は白黒映画のように始まるが、お伊勢参り勧誘のハガキのみがキラキラの彩色で浮き上がり、ふたりが江戸を出発するシーンでは送り出す人達がまるで予告編で見た『踊るマハラジャ』のような派手なミュージカルの群舞。旅をすすめる中で「笑の宿」「喜の宿」「歌の宿」「王の宿」「魂の宿」とすすんでいくのだが、そこここにえっ、この人がと思う人が登場人物で出てくる出てくる。そのお楽しみもすごいものがある。
さて、キャスト評(といっても、ほんの数人にとどめるが)
弥次郎兵衛=長瀬智也
同じTOKIOの松岡くんが大河ドラマの佐々木小次郎で新之助の武蔵よりも凛々しくかっこよかったので松岡くんばかりに気をとられていたが、長瀬くんもこれでかっこよさがわかった。娘がかっこいいと連呼していたが、同感です。小池栄子が死んだ女房役だったが、男に寝取られているのが悔しくて痴話喧嘩の刃物沙汰で死んでも愛し続け、最後は許してしまうのが無理もないと思うイイ男。
喜多八=中村七之助
ヤク中毒の歌舞伎役者という設定で、イっちゃっているような七之助の目、彼の中性的な美しさを活かした役。男らしい長瀬くんと並ぶとなんとも魅力的なゲイカップルができあがり。女子高生グループ(喜び組!)の中に入っていってもその可愛さに違和感がない。彼がいなかったらこの映画は成り立たなかったと思う。
アーサー王=中村勘九郎
初の映画親子共演だが、この人はどうしてこんなアヤシイ役を魅力的にやってしまえるのだろか。
岩に突き刺さったエクスカリバーを引っこ抜けと言いながら商売をしていて、引っこ抜いてしまうのは喜多さんで、そこからまた大騒動になっていくのだが、その騒動はそ知らぬ顔を決め込んで...というトボケぶりがまたいい。勘三郎になってからもアヤシイ役を外部でやってくれるのだろうか。そういうのが杞憂なのが新しい中村屋なのかもしれない。
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写真は、映画パンフレットの表紙より。
さて、昨日も娘と出かけ、私の方がサイフを忘れてとりに帰ったりいろいろと悶着はあったが、池袋のサンシャインシネマで『真夜中の弥次さん喜多さん』を見てきた。一昨日、本屋で漫画や小説の特設コーナーができていて、そこでチラシをもらってきて観ることになったのだった。
大体、クドカン(宮藤官九郎)は苦手だったのだ。TVで映画『木更津キャッツアイ』をやっていて娘と見た時、娘は大笑いしているのに私はだめだった。もっと丁寧に人物の気持ちを追いたいのに転換が早くて軽すぎるのだ。原作のしりあがり寿の漫画は手塚治虫漫画賞をもらっているが、読んだことはない。昨日買った小説版を読んだ時に巻末の解説で漫画と小説は全く別物とあった。小説は結末がかなり暗~い感じで、映画どうしようとちょっと腰がひけたのだが、娘と約束しているので仕方がない。
だがしかし、観てみたら、おもしろかった~。映画は小説とは別物だった。もちろん、設定は同じなのだが、タッチがめちゃめちゃ明るい。最後は、ほろっとくるし、「愛」で終わるし、観終わったあと爽快感が残った。これは見て得した。そしてクドカンも見直した。軽さだけでなくて、ちゃんと深い世界も描けるヤツなのだと思ったら、パンフにもそんなことが書いてあった(宮藤官九郎が深いテーマに初めて真っ向から挑戦)。現代の若者は、そういうのをちゃんと取り上げることには照れてしまって茶化すことが多い。若者文化の代表のようなクドカンの今までもそういうことだったのだろう。私のような前の世代の人間は、今回の映画くらいは描きこんでくれないと満足感が得られないのだ。
そしてハチャメチャだという原作の漫画をサイケデリックな映画にしているのだが、それがまあ、おかしくて楽しくて・・・。こんなにおかしいのは私は『少林サッカー』以来だ。冒頭は白黒映画のように始まるが、お伊勢参り勧誘のハガキのみがキラキラの彩色で浮き上がり、ふたりが江戸を出発するシーンでは送り出す人達がまるで予告編で見た『踊るマハラジャ』のような派手なミュージカルの群舞。旅をすすめる中で「笑の宿」「喜の宿」「歌の宿」「王の宿」「魂の宿」とすすんでいくのだが、そこここにえっ、この人がと思う人が登場人物で出てくる出てくる。そのお楽しみもすごいものがある。
さて、キャスト評(といっても、ほんの数人にとどめるが)
弥次郎兵衛=長瀬智也
同じTOKIOの松岡くんが大河ドラマの佐々木小次郎で新之助の武蔵よりも凛々しくかっこよかったので松岡くんばかりに気をとられていたが、長瀬くんもこれでかっこよさがわかった。娘がかっこいいと連呼していたが、同感です。小池栄子が死んだ女房役だったが、男に寝取られているのが悔しくて痴話喧嘩の刃物沙汰で死んでも愛し続け、最後は許してしまうのが無理もないと思うイイ男。
喜多八=中村七之助
ヤク中毒の歌舞伎役者という設定で、イっちゃっているような七之助の目、彼の中性的な美しさを活かした役。男らしい長瀬くんと並ぶとなんとも魅力的なゲイカップルができあがり。女子高生グループ(喜び組!)の中に入っていってもその可愛さに違和感がない。彼がいなかったらこの映画は成り立たなかったと思う。
アーサー王=中村勘九郎
初の映画親子共演だが、この人はどうしてこんなアヤシイ役を魅力的にやってしまえるのだろか。
岩に突き刺さったエクスカリバーを引っこ抜けと言いながら商売をしていて、引っこ抜いてしまうのは喜多さんで、そこからまた大騒動になっていくのだが、その騒動はそ知らぬ顔を決め込んで...というトボケぶりがまたいい。勘三郎になってからもアヤシイ役を外部でやってくれるのだろうか。そういうのが杞憂なのが新しい中村屋なのかもしれない。
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写真は、映画パンフレットの表紙より。
特に七之助さんがお気に入りです。
TBはらしていただきました。
苦手だったクドカンを見直した映画でした。歌舞伎座通いが忙しいのでもう一度映画を見る余裕がないのですが、DVDでレンタル始まったらきっと借りてしまって見たいシーンは何度も戻して細かいところまで観てしまいそうです。
七之助は1月の浅草歌舞伎でいいなあと思っていたら、あの事件だったけど、4月歌舞伎で神妙な口上を述べていて、またこの映画!ちゃんと応援しますよ。兄勘太郎も弟をしっかりフォローした口上だったし、父勘三郎もこれからの歌舞伎界をしょって立ってくれる人だし、応援団大忙しです。
また遊びにきてくださいね。
「阿修羅城の瞳」を昨日見ました。舞台は見ていないので比較はできないのですが 劇中劇で「天竺徳兵衛」「四谷怪談」を金比羅ロケでやっているのがお得(?)でした。
「はらいそ、はらいそ~」のせりふに猿之助の徳兵衛を思い出したりなんぞして。
南北役の小日向さんもいい味だしてました。
私もこの映画は母と弟と見に行きました。母は最終的に荒川良々のファンになってました。宮藤官九郎、侮れません。ミュージカル・時代劇・ラブストーリー・アングラetcを盛り込んだ、かなりツボな映画でした…
中村屋すっげーな、と大健闘の七之助さんととんでもない勘九郎さんを見て思いました。素敵過ぎます。
皆さん、勘三郎と長瀬くんがサントリービールのTVCMで共演しているのをご存知ですか?私、今日気が付きました。これで映画の間接宣伝になってたりしてとか勝手に思ってしまいました。
●あいらぶけろちゃん様、gajumaru様
明日はレディースデイで『Shall we dance?』行きます。映画の『阿修羅城の瞳』も5月の映画の日に行く予定です。また感想書きますね。
●烏龍様
調子にのって12月歌舞伎の昼夜もTBさせていただきました。しばらく中村屋から目が離せませんよね。勘九郎箱は我慢しましたが、勘三郎箱は冬のボーナス時だし、買ってしまいそうなコワイ予感がします。写真集『新しい勘三郎~楽屋の顔』も買ってしまったし...。どうぞよろしくm(_ _)m
サントリーの3種類のビールを、それぞれをお気に入りの3人が同時に宣伝していて、勘三郎がモルツだったんですよね。なんと何気に長瀬くんも一緒に出てました。それに5月歌舞伎の『研辰の討たれ』でも群集シーンで弥次さん喜多さんも紛れ込んでましたけど気づきましたか?金髪のちょんまげ姿で名前入りの笠しょってね。笑いました。
シナリオライターのけんたま様
TBありがとうございましたm(_ _)m
映画でしかできない感、ホントありましたね。勘三郎、七之助親子共演が観たくて映画観にいったんですよ。もう本当に中村屋ってこういうのも徹底的にエンタメしちゃうんだなって感心した次第です。また遊びにきてください。
古本屋に行ったら『クド監日記』(角川書店)というこの映画のメイキングドキュメント本を見つけてしまい、半額GETして今読んでますが、面白いったらないの。絶対DVDでレンタルしてもう一回見てやろうと思ってます。また、遊びにきてくださいね。