ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

08/09/20 新秋九月大歌舞伎昼の部①「枕獅子」

2008-09-20 23:59:56 | 観劇

歌舞伎座に続き演舞場の新秋九月大歌舞伎も連日で観劇となった。終演後には演舞場前のエリカで短時間のお茶会。夜の部を観るさちぎくさんにご友人を紹介していただいた。日本舞踊を習っていた頃からのお友達もいて、「枕獅子」のお話を聞いて勉強になった。感謝m(_ _)m

【枕獅子(まくらじし)】長唄舞踊
公式サイトから解説を引用。
「華やかな遊郭の、とある座敷。傾城弥生が廓の風情をしっとりと踊ってみせます。手獅子を持って踊りに興じているうちに、牡丹の花に目をとめた弥生は、姿を消してしまいました。やがて、獅子の精が乗り移った弥生が現れ…。
『鏡獅子』の原型ともいえるのが、この『枕獅子』で、能の「石橋」から出た舞踊としては、『相生獅子』に次ぐ古い作品です。前半は「枕づくし」の艶やかな詞章にのせての優雅な様子、後半はたおやかで優美な獅子の舞と、女方の魅力が満載の演目です。時蔵が美しく、艶やかに舞い踊る見逃せない舞台です。」

傾城弥生後に獅子の精=時蔵
禿たより=松也 禿ゆかり=梅枝
筋書で過去の上演記録を見ると禿の役どころは中堅の配役の時は新造になるようだ。それにしても全体の印象は主演を真女形の優美さで最後まで見せるのであれば「枕獅子」なんだろうなということ。後半の獅子を隈取をして力強く演じることができるのであれば「鏡獅子」の方が前半後半の変化を楽しむことができて見応えがある。九代目團十郎が娘二人が稽古していた「枕獅子」から「鏡獅子」を作り出したというのも理解できたし、「枕獅子」は長らく上演が絶えていて六世歌右衛門が復活したというのもよくわかった。

時蔵の傾城も後半の獅子も古風な顔が生きて美しい。獅子では髪洗いだけではなく毛振りもあって30回ほど回したと思う。しかし顔は傾城の時のままだし、扇獅子を頭に乗せたような状態で毛もいくぶん短い気がした。だから回し方も優美な感じ。
禿の二人も綺麗だった。ただ松也は身体が大きいのでこれからも小柄な女方と並んで二人で踊るのはバランスがとれなくなるかもしれないと思えた。

今月は義太夫狂言・義太夫舞踊にどっぷり浸かっているので長唄舞踊だとほわーっとしそうでブラックガムでしのいだが時々睡魔に負けていた。
後半の獅子の精の登場から気を入れて最後まで頑張った。
その後半部分は「勝三郎連獅子」だったとさちぎくさんに教えていただいたので、せっかくなので下記にみつけたサイトをリンクしておこう。
「勝三郎連獅子」
写真は今回公演の筋書の表紙を携帯で撮影。演舞場歌舞伎もB5版になり歌舞伎座と並べておきやすくなったのは大歓迎だ。


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