札幌西区オーケストラ 第22回定期演奏会
2008.5.11(日)13:30開演, 札幌コンサートホール Kitara大ホール, 入場無料
指揮 市ノ瀬弦, パート 1st Violin
ヴェルディ 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
グリーグ 「ペール・ギュント」組曲第1番 作品46
朝、オーセの死、アニトラの踊り、山の魔王の宮殿にて
ブラームス 交響曲第4番 ホ短調 作品98
アンコール ブラームス ハンガリー舞曲第5番
・当日のリハーサルにて、それまで、なんとな~~くやってきたチューニングが問題に。楽器を弾く上での基本中の基本ながら、練習を重ねるうちにだんだんといい加減になってくるものです。しかも、マトモにやりだすと、とっても難しい技術。なにせ何十もの楽器から出る音を、かなり狭い、ある範囲内に収めなくてはなりません。指揮者からの指示は「442(Hz)より、ほんのちょっと、チューナーのメモリ一個分高めで!」
・当日はとっても良い天気。キタラ裏の小径[写真]を通って本番前の腹ごしらえへ。食事から戻ってきてロビーの様子を見に行ってみると、なんじゃこの行列はー!? 小ホール入口の階段下で様子を見守っていましたが、お客さんが続々と来場し、開場直前にはチケットセンターの方にまで行列が届いたようです。中には見知った顔がちらほらと。
・開演し、散発的に会場より拍手が起こる中、ステージへ入場。普段よりお客さんが多いと場内の空気も変わります。緊張。
●シチリア島:私にとっては初めての曲。これが決まった当初から「これはヤバイ」という評判でしたが、ホントにやばかった。。。「こんなもん弾けるかー!!」とちゃぶ台をひっくり返したくなるような楽譜です。緊張感の漂う静かな序奏からはじまって、途中からは嵐、最後は大嵐。細かい部分まで弾くことは早々にあきらめ、とにかく拍の頭を合わせて遅れないようにするのが精一杯でした。本番では無我夢中で弾くうちに終っていました。聴きに来ていた母親のツッコミ。「こんなにうるさかったら、お祈りなんかできないしょ!」
●ペールギュント:よく演奏されるが、未完成と並んで一ニを争うほど(弾くのが)嫌いな曲。独特の音程感(臨時記号のつき方)や、イヤらしい指運びなどが原因かと思います。とにかく弾いててスッキリしない!! こんな所で文句を言ってもしょうがありませんが。
朝:冒頭のフルートソロ、ドキドキしながら聴いていましたが素晴らしかったと思います。全体的に強弱の弾き分けが徹底されず、平坦に聴こえていたかもしれません。
オーセの死:ミュート付きで ff とかストレス溜まります。演奏会開始からちょっと気になっていたのですが、私のすぐそばの客席最前列からずーーーっと話し声が続く。しかも、ヒソヒソ話というのではなく普通の日常会話のテンションで。これが呪文のようにまとわりついて集中力を欠く。
アニトラの踊り:Vn1の魅せ場! もとい、最もイヤな曲。いつ音程外れるかとヒヤヒヤし通しで、綱渡りをしている感覚です。「早く終われ~~」 ひたすら念じるも、実に長く感じました。
魔王:いったい終わりはどこまで速くなるの?? という、はじめからい~い速度。指揮者が一番楽。
●ブラ4:当初、「ブラ4やるならVn1は弾かない(弾けない)」と公言してましたが、結局弾く羽目に。これまで弾いた曲の中では三本の指に入る難曲。自身、演奏は三回目。指揮者より「テーマはズバリ、《熱情》です!!」 休憩中舞台裏で「一緒に暴れよう!」と言い合ってからステージへ。
1楽章:出だしがうまく出られるか心配でしたが、余計なことを考える間もなく自然に演奏開始。じっくり・どっしりテンポで進み、最後で一気に加速。演奏後、会場から派手に拍手が起こりましたが、私が客席にいても拍手せずにいられなかったのではないかという熱演でした。ゲンゲンしてやったり。本演奏会のベスト。
2楽章:前奏に聴き惚れてポツン(Pizz.)、と1小節早く飛び出てしまいました(懺悔)。Vnがメロディーに入る前のピチカートで既に感極まってしまい、涙を堪えるので必死。これだけステージの上で感情的になってしまうことは、これまで無かったことです。初めての体験で新境地を開拓。しかし、相変わらず弾いているすぐ脇では話し声がまだ続き、遂にはそのグループの一人が立ち上がったかと思うと、客席最前列を下手から上手へ横断し外へ出て、しばらくすると同じく最前列を横断して席に戻ってきました。これが気になって演奏への集中力はガタ落ち。一番イイ所が台無しに。おそらくその行動からして障害を持った方々ではないかと思うのですが、終演後はなんともやりきれない思いでいっぱいになりました。このようなケースはどのように対処すべきだったのか。
3楽章:後はもうお祭り騒ぎ。暴れるどころか疲労のピーク。
4楽章:アタッカで突入。3・4楽章は気持ちに技術・体力が追いつきませんでした。しかし、以前弾いた時よりは、練習すればまだ何とかなるかも、という気にも。あと三回ぐらい弾けばどうにか……? いつかこの曲を『楽しく』弾ける日が来ればよいのですが。当初は「こんな難曲、大丈夫だろうか……」と不安の声が周囲からよく聞かれましたが、ほとんどトラも入れずに立派な演奏が出来ていたと思います。努力の賜物。
●ハンガリー5番:去年のファミコンでの演奏とは違った、溜めないまっすぐ仕様の演奏。後半は会場の手拍子と共に。指揮者が見事に聴衆を指揮。さすがはゲンゲン。
・客が多かったせいか、曲が難しくてヤバかったせいか、本番では珍しく緊張し、練習では見聞きできていた周囲がさっぱり見えなくなっていました。
・客数約1700名[目測]:オルガン側を除き、三階席までほぼびっちり埋まる。西区オケとしては新記録らしいです。これまで自身が出た演奏会の中でも一番多いかもしれません。工大オケ関係者が現役・OB合わせて10名以上来ていました。
・客席で私を見て交わされていたという女の子二人の会話。客席にいた某氏の情報提供により。
「あ~ビオラで前出てた人だっ」
「ホントだ…」
「○○ちゃんがサイン欲しいって言ってたよ」
「あー、わかるなあ」
「もらえば?」
「いや~…私はいいやぁ。だっていきなり言ったら変じゃん」
なんと恐ろしい会話が……(汗) 顔を覚えられている、というのがとても意外です。西区オケでビオラで出たのは少なくとも二年は前の話で、最近はずっとバイオリンです。なので、札幌の他のオケ(札幌市民 or ノルト)も聴きに来ている方々なのではと思うのですが。。。
サインぐらいいくらでもするのに。
(*´∀`*) フフフ
って、イザという時のためにサインの練習しとかなきゃ!?
2008.5.11(日)13:30開演, 札幌コンサートホール Kitara大ホール, 入場無料
指揮 市ノ瀬弦, パート 1st Violin
ヴェルディ 歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
グリーグ 「ペール・ギュント」組曲第1番 作品46
朝、オーセの死、アニトラの踊り、山の魔王の宮殿にて
ブラームス 交響曲第4番 ホ短調 作品98
アンコール ブラームス ハンガリー舞曲第5番
・当日のリハーサルにて、それまで、なんとな~~くやってきたチューニングが問題に。楽器を弾く上での基本中の基本ながら、練習を重ねるうちにだんだんといい加減になってくるものです。しかも、マトモにやりだすと、とっても難しい技術。なにせ何十もの楽器から出る音を、かなり狭い、ある範囲内に収めなくてはなりません。指揮者からの指示は「442(Hz)より、ほんのちょっと、チューナーのメモリ一個分高めで!」
・当日はとっても良い天気。キタラ裏の小径[写真]を通って本番前の腹ごしらえへ。食事から戻ってきてロビーの様子を見に行ってみると、なんじゃこの行列はー!? 小ホール入口の階段下で様子を見守っていましたが、お客さんが続々と来場し、開場直前にはチケットセンターの方にまで行列が届いたようです。中には見知った顔がちらほらと。
・開演し、散発的に会場より拍手が起こる中、ステージへ入場。普段よりお客さんが多いと場内の空気も変わります。緊張。
●シチリア島:私にとっては初めての曲。これが決まった当初から「これはヤバイ」という評判でしたが、ホントにやばかった。。。「こんなもん弾けるかー!!」とちゃぶ台をひっくり返したくなるような楽譜です。緊張感の漂う静かな序奏からはじまって、途中からは嵐、最後は大嵐。細かい部分まで弾くことは早々にあきらめ、とにかく拍の頭を合わせて遅れないようにするのが精一杯でした。本番では無我夢中で弾くうちに終っていました。聴きに来ていた母親のツッコミ。「こんなにうるさかったら、お祈りなんかできないしょ!」
●ペールギュント:よく演奏されるが、未完成と並んで一ニを争うほど(弾くのが)嫌いな曲。独特の音程感(臨時記号のつき方)や、イヤらしい指運びなどが原因かと思います。とにかく弾いててスッキリしない!! こんな所で文句を言ってもしょうがありませんが。
朝:冒頭のフルートソロ、ドキドキしながら聴いていましたが素晴らしかったと思います。全体的に強弱の弾き分けが徹底されず、平坦に聴こえていたかもしれません。
オーセの死:ミュート付きで ff とかストレス溜まります。演奏会開始からちょっと気になっていたのですが、私のすぐそばの客席最前列からずーーーっと話し声が続く。しかも、ヒソヒソ話というのではなく普通の日常会話のテンションで。これが呪文のようにまとわりついて集中力を欠く。
アニトラの踊り:Vn1の魅せ場! もとい、最もイヤな曲。いつ音程外れるかとヒヤヒヤし通しで、綱渡りをしている感覚です。「早く終われ~~」 ひたすら念じるも、実に長く感じました。
魔王:いったい終わりはどこまで速くなるの?? という、はじめからい~い速度。指揮者が一番楽。
●ブラ4:当初、「ブラ4やるならVn1は弾かない(弾けない)」と公言してましたが、結局弾く羽目に。これまで弾いた曲の中では三本の指に入る難曲。自身、演奏は三回目。指揮者より「テーマはズバリ、《熱情》です!!」 休憩中舞台裏で「一緒に暴れよう!」と言い合ってからステージへ。
1楽章:出だしがうまく出られるか心配でしたが、余計なことを考える間もなく自然に演奏開始。じっくり・どっしりテンポで進み、最後で一気に加速。演奏後、会場から派手に拍手が起こりましたが、私が客席にいても拍手せずにいられなかったのではないかという熱演でした。ゲンゲンしてやったり。本演奏会のベスト。
2楽章:前奏に聴き惚れてポツン(Pizz.)、と1小節早く飛び出てしまいました(懺悔)。Vnがメロディーに入る前のピチカートで既に感極まってしまい、涙を堪えるので必死。これだけステージの上で感情的になってしまうことは、これまで無かったことです。初めての体験で新境地を開拓。しかし、相変わらず弾いているすぐ脇では話し声がまだ続き、遂にはそのグループの一人が立ち上がったかと思うと、客席最前列を下手から上手へ横断し外へ出て、しばらくすると同じく最前列を横断して席に戻ってきました。これが気になって演奏への集中力はガタ落ち。一番イイ所が台無しに。おそらくその行動からして障害を持った方々ではないかと思うのですが、終演後はなんともやりきれない思いでいっぱいになりました。このようなケースはどのように対処すべきだったのか。
3楽章:後はもうお祭り騒ぎ。暴れるどころか疲労のピーク。
4楽章:アタッカで突入。3・4楽章は気持ちに技術・体力が追いつきませんでした。しかし、以前弾いた時よりは、練習すればまだ何とかなるかも、という気にも。あと三回ぐらい弾けばどうにか……? いつかこの曲を『楽しく』弾ける日が来ればよいのですが。当初は「こんな難曲、大丈夫だろうか……」と不安の声が周囲からよく聞かれましたが、ほとんどトラも入れずに立派な演奏が出来ていたと思います。努力の賜物。
●ハンガリー5番:去年のファミコンでの演奏とは違った、溜めないまっすぐ仕様の演奏。後半は会場の手拍子と共に。指揮者が見事に聴衆を指揮。さすがはゲンゲン。
・客が多かったせいか、曲が難しくてヤバかったせいか、本番では珍しく緊張し、練習では見聞きできていた周囲がさっぱり見えなくなっていました。
・客数約1700名[目測]:オルガン側を除き、三階席までほぼびっちり埋まる。西区オケとしては新記録らしいです。これまで自身が出た演奏会の中でも一番多いかもしれません。工大オケ関係者が現役・OB合わせて10名以上来ていました。
・客席で私を見て交わされていたという女の子二人の会話。客席にいた某氏の情報提供により。
「あ~ビオラで前出てた人だっ」
「ホントだ…」
「○○ちゃんがサイン欲しいって言ってたよ」
「あー、わかるなあ」
「もらえば?」
「いや~…私はいいやぁ。だっていきなり言ったら変じゃん」
なんと恐ろしい会話が……(汗) 顔を覚えられている、というのがとても意外です。西区オケでビオラで出たのは少なくとも二年は前の話で、最近はずっとバイオリンです。なので、札幌の他のオケ(札幌市民 or ノルト)も聴きに来ている方々なのではと思うのですが。。。
サインぐらいいくらでもするのに。
(*´∀`*) フフフ
って、イザという時のためにサインの練習しとかなきゃ!?
5月31日(土)、室蘭市民会館、室蘭市民オーケストラ演奏会ですが、開場・開始時刻は何時でしょうか?
また、当日券は頒布されますでしょうか?
御教示下さいませ。
ショパンのP協1番は6年位前にN響定期で聴いて以来、長らく生演奏に接していませんので、当日、私用・急用等が無ければ、是非聴きに行きたいと思っています
ホームページ更新が遅く、ご迷惑をかけ申し訳ありません。
<室蘭市民オケ 名曲コンサート>
2008.5.31(土)18:00開場、18:30開演@室蘭市民会館(輪西)
入場券 前売り500円 当日1000円(全席自由)
となっています。
遠路はるばる聴きに来て下さるとなると、身が引き締まる思いです。聴きに来た甲斐があったと思えるような演奏目指してがんばります。
チラシ
http://www.ranto.co.jp/mco/img/2008meikyoku.jpg