紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

我流欧州見聞録~その2(イタリア、スペイン編)

2013-12-13 06:00:00 | 旅行
前回のレポートの中で書き漏らしたことがありました。それはタクシーの利用についてです。周知のように外国には流しのタクシーはほとんどありません。したがって街中でタクシーを捕まえるのは難しいのです。でも観光地ですと、あちこちにタクシープール(タクシー専用の乗り場)があります。ここで捉まえることになりますが、ドイツでは、なんと一人で乗車する場合は、運転席隣の助手席に乗ることになっているんですね。日本ですと当然後部座席に乗るのですが…、ドイツでは、タクシーはベンツが圧倒的に多いようです。ベンツと言っても高級感は全くなくて、日本と同じ、タクシー仕様のベンツでした。

さて3か国目の訪問地はローマです。ローマ郊外のフイミチーノ市にあるフィミチーノ空港に降ります。この空港は別名レオナルド・ダビンチ空港とも呼ばれています。ここで驚いたのは、空港内の警備がきわめて厳重であったことでした。昭和の終わりころから世界中でテロ行為が頻発したために警備が厳重んになったのでしょうが、軍隊風の警察官(と思われる)がマシンガンを小脇に抱え、シェパードを先頭に空港内を闊歩している姿でした。およそ日本では考えられない光景に、足がすくんでしまいました。残念ながら撮影は禁止区域ですので画像はありません。

ローマと言えば、まず最初に思い浮かぶのがコロッセオはじめローマ時代の遺跡です。市内の地下にはこれらの遺跡が今でも眠っています。当時の地図が残っているために、どこにどういう遺跡が残っているのかわかるそうです。なので、市内には地下鉄路線が少ないのだと説明されました。


コロッセオの外面は穴だらけ。もともとは大理石で覆われていましたが、キリスト教の普及とともにはがされてしまったとか。また外壁の丸い穴は、第二次世界大戦中に、ムッソリーニによって鉄骨が抜かれ、砲弾に変わったということです。


記念撮影中のドイツ人観光客。なぜドイツ人と解るかって?話し言葉でわかりますね、


こちらは、オードリーヘップバーンとグレゴリーペックが共演した、ローマの休日の一場面となったスペイン広場です。オードリーがジェラートを食べながら階段を下りてくるシーンがとても印象的でした。階段の上に、かつてスペイン大使館があったことからスペイン広場と呼ばれました。なお、現在はこの階段での飲食は禁止されています。

ローマでのホテルは、ボルゲーゼ公園近くの、ホテルパルコデプリンチペ、日本風に言えばプリンスホテルでしょうか。朝起きて公園の駐車場に目をやると、黄色い車が多数止まっています。


イタリアのタクシーは黄色に統一されている。セダンだけではなくワゴン型のタクシーもあります。日本でも近年はワゴン型タクシーも見かけますが、当時としてはとても珍しい光景でした。なお、現時点でも黄色に統一されているか、否かは不明です。


研修に出る前に、地元紙に目を通して…、イタリア語は全く読めませんが…


日本語がわかる、イタリアのネコ。なぜかって?こっちに来い、と呼ぶと、来たもんね。


トレビの泉の近くの野菜・果物のマーケット。

ローマを代表する有名スポットは、バチカン市国があります。と言ってもバチカンは、れっきとした独立国ですから正確にはローマとは別ですが、そこは市内の一角にあって、国境もなければ柵もない出入り自由ですから…


サンピエトロ広場には、サンピエトロ寺院の両脇に楕円形の回廊があります。4列の円柱による回廊で、1657年に、ベルルーニによって建設されたといわれています。広場のある地点に立つと、この4列の円柱が、重なって一本の円柱に見えます。


サンピエトロ寺院の横には、ローマ法王の居住区に通じる通りがありますが、クラシックな服装をした衛兵が槍をかざして守っています。この衛兵はスイス人で、服装をデザインしたのはミケランジェロとも言われています。


寺院の中にはラファエロ、ダビンチ、ミケランジェロなど超有名人の作品が立ち並んでいます。そのほとんどは宗教画です。奥の祭壇までは、入り口から183m、ドームの天井の高さは132mと言われています。


トレビの泉に入る前の広場では野菜・果物市が立っています。籠の中の赤い果物、多分トマトと思いますが1300の値札がついています。1300リラで、当時に円レートが1リラ0.07円ですから、1個91円と言うところでしょうか。なお、EU統合後は通貨はユーロ(€)に統一されました。


ローマでの研修終了後次の都市スペインのマドリードに向かいます。なお、当ブログには研修については、業務上にかかわることなので一切触れておりません。このレポートを見て、観光に行ったのかとは思わなでいただきたいと思います。次の目的地マドリードには、フィミチーノ空港から、アリタリア航空で行きました。


美人のキャビンアテンダントに、ついパチリ。


マドリード郊外の上空に来て、なんという赤っ茶け立大地なんだろうと驚きました。緑色の部分はほとんどがオリーブ畑です。画像は、雲がまだら模様になっていて、見にくいですが…。

スペインと言うと、すぐに思いつくのが闘牛、フラメンコダンス、時代が少しさかのぼってスペイン無敵艦隊などでしょうか。もう一つ世界に誇るものとしてプラド美術館があります。世界3大(ロシアのエルミタージュ美術館、パリのルーブル美術館)、あるいは4大(+ニューヨークのメトロポリタン美術館)美術館の一つと言われています。研修の合間に訪れる機会がありました。


プラド美術館遠景。記念碑の前に黒っぽい像が二つ…


ドンキホーテとサンチョパンサでした。その隣の白い像は、スペインを代表する画家、ゴヤの像です。ミゲル・セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」については、小さいころ物語として見聞きしたことがあると思います。


館内は画家別のコーナーになっていて、広くて迷いそうでした。コーナーの出入り口に備えてあったパンフレットを取りだして歩き出すと…女性監視員が慌てて寄ってきて、スペイン語で…???、ああ、パンフレットは有料でした。100ペセタ(約80円)支払ってOK。


エルグレコの作品で「マリア受胎告知」


多少ぶれていますが…、有名なベラスケスの「王女マルガリータ」(作品名は、女官たち)を描いたものですが、左端の大きなキャンバスに向かって筆を取っているのがベラスケス自身、奥のドアにたたずむのが、マルガリータの父であるハプスブルグ家スペイン国王のフィリペ4世です。

さて、スペインと言えば情熱の国、フラメンコです。夕食時に観劇しましたが、観客の大半が日本人ツアー客でした。


このシーンは、スペイン旅行者のブログ等によく出てきます。観光めぐりの定番コースなんでしょうね。

それよりも驚いたことが二つありました。マドリードの交通事情です。その一つは、たまたま市内を観光バスで走っていた時に起こりました。交差点で信号待ちをしていた時に、片側数車線のうちの左折レーン(車両は右側通行、日本と反対)が車が走っておらず空いておりました。突然パトカーが交差点から右車線の開いている左折レーンに入り込んできたのです。それも中央分離帯に車半分乗せて。そのまま逆走して何事もなかったように左車線に戻って行きました。パトカーは別に赤色灯を回している訳でもなく、緊急走行ではないようでした。観光バスに乗っていた研修生一同ただただ唖然とするばかりでした。

もう一つは、ラッシュアワーの時間帯が日本とは違うことです。ご存知のようにスペインにはシェスタと言う昼寝タイム(13:00~16:00)があります。この時間帯は民間はもちろん官公庁も仕事をストップします。そのために帰宅の時間帯が午後9時頃となり、ラッシュアワーが11時頃まで続くことがあります。


画面中央に時計が見えるが午後8時55分を示しています。町は人と車で大渋滞。この時間帯に子供も歩いていました。


同じころの画像、車が大渋滞。

最後にスペインの首都であったトレドを紹介します。まるでマッチ箱を重ねたような街並みですが、ここに君臨していたのがイザベラ女王。コロンブスのアメリカ大陸発見のスポンサーとも言われ、テレビドラマだったか映画だったかにもなりました。スペインが無敵艦隊と呼ばれた海軍力を誇示した時代でもありました。1561年にマドリードに遷都されるまでは、ここがスペインの中心地だったのです。


まるで箱庭のような街。


近くには、スペインを代表する画家エルグレコが住んでいた家が残っている。


最終回は、スイス・ジュネーブとフランス・パリを取り上げます。





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2 コメント

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矢張り迫力有りです… (yotuti)
2013-12-13 09:32:53
欧州は歴史と文化が違うせいか写りが歴然としています。豪華絢爛華やかな感じです。今より空気が綺麗なせいか透明感が有りいいですね。
ありがとうございます… (紅露)
2013-12-13 13:34:21
ご無沙汰していますが、元気なご様子、何よりです。だんだんと寒くなり、外出の機会も減って、手持ちの在庫から引っ張り出しこざるを得ず…過日の新聞報道を見て、心配していましたが、何もなかったようでよかった、よかった。何のことか?って、わからなければそれでOKなんです。
写真撮影に行きたいですね、札幌に出たついでに、イルミネーションでもと思ってます。

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