九州場所の新番付が発表されました。
新十両に昇進したのは、市原(木瀬部屋)、嵯牙司(入間川部屋)、芳東(玉ノ井部屋)の3人です。
市原は、日大出身で、今年の初場所に史上初の幕下10枚目格付出しでデビューし、一場所での関取昇進も期待されましたが、ちょっと時間がかかっちゃいました。
嵯牙司は身長が1m67cm、芳東は年齢が30歳と、それぞれ個性的な力士が夢の関取に昇進しました。
あとは、元関脇の隆乃若ら18人の引退も発表されました。
隆乃若って、なかなか地味な力士でしたね。
さて、時津風部屋での力士急死については、亡くなった方のことを思うと、いたたまれない気持ちでいっぱいです。
あらためて、ご冥福をお祈り申し上げます。
捜査が進んでいる今の段階では、憶測であーだこーだと言うことはできませんが、分かっている事実を結びつける限りでは、今回の事件はかなり深刻です。
時津風部屋は、横綱・双葉山が創立した、伝統のある部屋です。
現在も、時天空、豊ノ島、時津海、霜鳳と4人の関取を抱える大部屋です。
その伝統ある時津風部屋で、このような痛ましい事件が起きたということは、今の相撲界の在り方を真剣に見直さなければなりません。
なんと言っても、八百長疑惑や朝青龍騒動とは、まったく次元が違います。
これで万が一、時津風部屋が閉門ということになっても、それは致し方ないでしょう。
相撲部屋の親方は、プロ野球やJリーグの監督とは違います。
中学を出たばっかりの子供を、相撲だけでなく、私生活も含めて24時間面倒を見なければなりません。
それなのに、今の親方衆の中には、その適正が問われる人が多すぎます。
私は以前から言い続けてますが、そろそろ、親方のライセンス制なども、真剣に考えたほうがいいんじゃないでしょうか。
そういうことも含めて、相撲界が出直すときが来たと言えるでしょう。
あとは、北の湖理事長をはじめとする協会執行部が、どう決断するかです。
今回ばかりは逃げられませんよ。
それと、各マスメディアは、面白半分で記事をねつ造したりせず、事実を的確に伝えて欲しいです。
亡くなった力士とそのご遺族や、まじめに相撲に取り組んでいる、数多くの親方や力士たちのためにも・・・