りょうちゃんの小笠原村議員日記

サーファーでありカヤッカーでありエコロジストである清水良一の議員活動の日記です。

御蔵島視察

2018-10-03 14:39:44 | 日記

御蔵島まで都内旅行!! 

2018年9月26日おがさわら丸 竹芝入港したその夜に御蔵島へ行く橘丸に乗船

日本国内の点と点を結ぶ上でもっとも行きにくい小笠原諸島と御蔵島、どんな旅になるか楽しみ!

橘丸は海況が悪いため条件付きの出港となる。ようするに港に付けなくても文句言わないでということだ。

翌朝橘丸船内放送で御蔵島の海況が悪く接岸はできないとのこと、八丈島へ向かうこととなった。もし御蔵島に接岸できなかった場合は八丈島からヘリで御蔵島に行く予定で、ここまでは想定していたのだが。しかし八丈島も接岸不能・・・・・・はたして御蔵島へたどり着くことができるのか?

東京諸島のポスターを見ると伊豆諸島の島々には父島のような湾は、ほとんどなく丸い島ばかりだ。

前夜橘丸の食堂で話をした八丈島へ行こうとしている二人はなんと前日飛行機で八丈島へ行くつもりだったが、これも条件付きの飛行で八丈島を飛行機から見て羽田へ帰ってきた人達だった。

八丈島も御蔵島もなかなかハードな場所だと改めて感じる。

そのあと船内放送で三宅島にはなんとか接岸出来るかも知れないということで三宅島へ向かう。

 

三宅島はなんと東と西ともう一つ北西に港があり、その北西に向いた伊ケ谷港という港にかろうじて着岸することができた。この港にはお店とかはなんにもなくさみしい雰囲気の場所だった。

そんなことを御蔵島の議長さんは想定していて、三宅島から御蔵島へ飛んでこれるようにヘリをチャーターしていてくれた。ということは、普段でもそんなことがあるということなのだ。

三宅島に行く予定はなかったのだが、ヘリまで時間があるということで、昔小笠原に住んでいた娘の同級生、伊藤奨くんのところへ行ってみた。彼は大島、父島、八丈島で育ち現在三宅島で一般社団法人アットアイランドという法人を作り島、未来、循環、創るをキーワードに活動している。最近「島家」と言うゲストハウスをオープンしたそうだ。これからが超楽しみなやつで、これがきっかけとなって10月と11月の小笠原の祭りにやってきてくれた。

御蔵島到着!!

観光協会事務局長の小木くん

何度か小笠原で会っていた。久々の再会!

そして今回かなりお世話になった御蔵島議長の栗本道雄さん

今回泊まった宿は道雄さんが経営する鉄砲場という民宿

彼とは、古い付き合いで15年以上前にこの宿にお世話になり御蔵島のイベントに参加させてもらった。

その時描いた絵がなんと鉄砲場の食堂に飾られていた。この絵は道雄さんに連れて行ってもらった日本最大のスダジイの大木!WibというのはWatter is bestのイニシャル清い水が一番良いという私の名前の暗号。15年以上もここに飾られていたとはビックリ・・・・・タイムスリップしていく・・・・・・・・


この灯篭は江戸末期に座礁し島民に助けられたアメリカの商船ヴァイキング号の部品だそうです。

ヘリポートの下の秘密工場!狭い土地を有効に使っている。ここで御蔵島の水をペットボトルに詰めたり御蔵島のツゲ材と桑材のストックと加工をやっている。赤字ではあるが特別会計で村が運営している。


帰りは大島までヘリ、大島から調布へ飛行機で帰った。

三浦半島

 

日時

平成30年 9月 25日(火)   時   分 ~

平成30年 10月  6日(火)   時   分

視察先

 御蔵島村、国、都関係部署

訪問

施設

ヘリポート&御蔵島産業センター、御蔵島観光案内所、開発総合センター等

説明者

御蔵島村長 広瀬久雄   御蔵島村教育長 広瀬節良

御蔵島村議会議長 栗本道雄 観光協会事務局長 小木

調査

項目

1御蔵島での交通アクセスについて。

2御蔵島のエコツーリズムについて

3村が関わっている独自の事業いついて

視察の目的

50周年での来島のお礼と小離島での村の取り組み

 

施策等の概要

 

≪概要≫

東京から200キロ 面積20,54平方キロ  人口340人

交通アクセスは東海汽船による船便が毎日就航 東京港―三宅島-御蔵島―八丈島 ヘリコミューターで大島、三宅島、八丈島から毎日1便

観光は95パーセント以上がイルカウォッチングで年間12000人が見に来ているそうだ。ウォッチングボートは御蔵島16隻三宅島10隻がサービスをしている。

個体識別によりイルカの頭数を毎年把握、イルカウォッチング客が増えるとイルカが減ることが調査の結果わかってきた。

ヘリポートの下に産業センターがあり御蔵島の水を生産販売、御蔵島のツゲ材とクワ材のストックと加工をやっている。

 

 

≪成果≫

交通アクセスが発着する港もヘリポートも村の近くにあり効率の良い配置になっている。そのおかげで人口は少ないが活気を感じられる。

産業センターでは、短期的には採算が合わない事業を行っていたが御蔵島の伝統を守るツゲ細工は後世にも残すために、特別会計とし赤字覚悟で事業を継続している。

考察

 

≪課題≫

船でのアクセスは着岩率70%くらいで冬の間の着岸率30%程度まで下がる。小笠原よりも行きにくい場所のようだ。小笠原の就航率はかなり高く御蔵島より計画がたて易い。

 

≪現状・事業効果≫

 

 

 

≪小笠原村に導入できること≫

1コンパクトな村作り少ない人口でも賑わいのある村作り

2民間のできない長期的な産業の育成のための施設を考えてもいいのでは。

外来種を利用した産業たとえば赤木の利用、野ヤギの利用をするための施設など。

 

≪導入した場合の課題≫

赤字覚悟の長期的産業作り、人材の育成

 

 

 

 

 

 

 

総括意見

今回御蔵島視察は往路を橘丸で復路をヘリと飛行機で行く予定でした。橘丸は海上不良のため条件付きの出港となり結局御蔵島に着岸できず、八丈島からヘリで行こうとしていましたが、八丈島にも着岸できず、最後のチャンスの三宅島に上陸してチャーターヘリで御蔵島へ入ることができました。橘丸の船内では、前日飛行機で八丈島に渡ろうとして天候不良のため八丈空港に着陸できずに羽田にもどってきた人も乗っていて八丈島に着けずに帰ってしまった人たちもいました。

小笠原は二見港という天然の良港に恵まれおがさわら丸の就航率が高いことは本当にありがたいことだと改めて感じました。また超遠隔離島において本当に必要なことがなんなのか赤字覚悟でも将来への投資は必要なのではないか。

今回予定になかった三宅島に上陸した。三つの港があるおかげで波風をかわし橘丸は上陸できたのだが、その港はさびれており、ウェルカムという感じがしなかった。一方三宅島よりかなり人口の少ない御蔵島は、港とヘリポートと集落が近いため効率が良い活気がある島に感じられた。島という小さなマーケットの中で活気があり効率良い仕組みを作るには、小笠原の1週間に一度、船でしかアクセスがないということである意味効率の良い仕組みができていることに気付かされる。人物金を時と場所にどうコントロールしていくか?活気のある効率の良い持続可能な村作りを今後とも村のデザインとして考えていきたい。