リチウムイオン電池がやばい!!
視察報告
町田市バイオエネルギーセンター
日時 2024年10月29日13:00~15:00
場所 東京都町田市下小山田町3160番地
視察目的
町田市はゼロカーボンシティ宣言をし2050年に温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標の中で大きな事業としてバイオエネルギーセンターを建設した。その施設の概要と現状及び問題点を視察する。
視察概要
地域や地球環境を守るために「ゴミになるものを作らない、燃やさない、埋め立てない」を市の基本理念とし、生ごみ処理機やたい肥化容器を活用した家庭での自家処理を進めているが、それでも出てしまった生ごみを資源化するために、バイオガス化施設を導入した。
町田市 人口43万人
バイオエネルギーセンター
敷地面積 77000㎡
工事棟 約17000㎡ 管理棟 約6100㎡
工場棟 地下2階 地上5階 高さ28m 煙突高さ 100m
管理棟 地上4階 高さ20m
総事業費482億円 建設費313億円
ごみの焼却熱で発電したものとバイオ発電をしたものは売電し
焼却熱発電で4億円バイオ発電で2億円の売り上げがあり、2/3は運営会社がもらい、1/3の2億円は市の収入になっているそうです。
ただし運営費は年間10億円くらいかかるそうです。
見学ルートは非常に充実している。市民がともに学び、遊び、育むことのできる施設として実感できる。ごみをテーマにしてテーマパークという感じ。ごみについては市民一人一人のごみに対する意識が最も重要だと改めて思う。
問題点及び考察
2022年から稼働しているが2年間で4回の火災が発生。原因は充電式電池(主にリチウムイオン電池)がごみに混入。そのためバイオガス発電は来年7月まで稼働できないそうだ。ごみの出し方一つで何億円もの大きな損失が生まれる。対策は行っているが、さらなる啓もう活動が必要な状況。
町田市の二酸化炭素の排出量は2013年度148万9千tこれを2030年までに99万8千t 2050年までにゼロを目指しているが。この施設で削減できるだろう二酸化炭素は2~3千t程度のようだ。この施設を核として市民の一人一人の意識の変革が最も重要な意味を持つものだと感じた