りょうちゃんの小笠原村議員日記

サーファーでありカヤッカーでありエコロジストである清水良一の議員活動の日記です。

終戦記念日

2017-08-15 15:44:22 | 日記

今月本業のシーカヤックツアーでは、二見湾ブルビーチアグネスビーチへ行くコースに何度も行くことができた。

このコースは小笠原の歴史をさかのぼり大航海時代の様子や捕鯨船について話したりする。そして第2次世界大戦の戦跡を見て戦争と平和についても考えてもらうツアーにしている。今月だけで60人をこのツアーに連れて行った。この10年で2000人以上は、連れて行っていると思う。そして必ず参加者に聞き続けていることがある。それは「なぜ第2次世界大戦が起きたかを学校で習ったか?なぜ起きたのかを知っているか?」と。しかし日本人のほとんどの参加者は習っていないし、知らないと言う。

聞いている私も縄文時代や弥生時代についてはかなり勉強した記憶があるのだが、戦争がなぜ起きたかを習った記憶がないし、なぜ戦争に突入していったのかも知らなかった。このことを真剣に勉強していない日本人はなんだかおかしい。

いろいろ調べてみたがどうも戦争の大きな原因は不景気にあるようだ。

ものとお金に頼っている都市生活者にとって不景気は死活問題、だから安い資源と新しい市場が欲しくなる。しかし景気をよくしろということは戦争をしようと言っているのとあまり変わらない気がする。

仮に100人の社会があったとしてその時代に100人の人が欲しいもの、例えば車が欲しいとしよう。すると、今まで100人分の食べ物を100人で作っていたのだが50人が車50人が食べ物を作ることにしたとする。だから今までの倍働かなければならない。これが景気のいい状態、かなり忙しい。そしてなんとか、100人分の車ができたとき不景気がやってくる。車を作る人50人が故障やメンテナンスのために10人くらいでよくなる。だから40人が失業してしまう。単純に考えれば40人の人がまた食べ物を作れば、かなり100人の社会は楽になるはずなのだが。

第2次世界大戦の後、世界の人は2度と戦争をしないと誓ったはずだが、戦争がなくなるとはとても思えない世界情勢だ。最近ますます危ない方向へ世界が動いているようにも思える。

ただ平和を祈っていても決して平和は維持できそうもない。平和な暮らし方、平和への積極的な活動そういうことが重要なのではないだろうか?

小笠原諸島戦没者追悼式典へ参加しながら、そんなことを考えていた。

 

ブルビーチを歩いて行くと、いたるところにアルミのような軽い金属片がサンゴダストの中に落ちている。

いたるところに日本軍が掘ったトーチカがいまでも見ることができる。

このトーチカの前に戦闘機のエンジンが落ちている。

大きな木のない森には、戦闘機の羽が落ちている。

この飛行機を作るためにたくさんの企業が関わりたくさんの人が関わっている。

そして軍産複合体という巨大な組織が作られていく。

アルコア 世界第3位のアルミニュームメーカー

ロックフォードS.P.co.はスプーン会社

 

アメリカは1年間で40兆円から50兆円戦争に使えるお金があるそうだ。

10年平和が続くと武器倉庫がいっぱいになってしまうらしい。

これが戦争をする理由の一つになっている。

朝鮮戦争やベトナム戦争で日本の企業はかなり甘い汁を飲んだ方だろう。