◯ The AI translation age // AI翻訳時代…英語の学習なんて時間のムダ!?

2018-10-04 17:33:30 | ♪fuckin 英会話
2018-10-04 17:21:24 zaczac

The AI translation age
AI翻訳時代…英語の学習なんて時間のムダ!? (1/2ページ)

外国人が見るニッポン
2018.10.3 注目記事を受け取る

ロシア系関西人のブラス ロシア系関西人のブラス
 皆さん、チェム ザニマイティス?(ロシア語で何していますか?)

 僕は白人男性としてあるべき姿を取り戻すべく、現在英語の学習に精を注いでいます。ロシア系関西人のブラスです。

 以前のコラムでも少し取り上げましたが、東京オリンピック・パラリンピックの開催が近づくにつれ、周りの日本人の英語力が明らかに向上していることを実感するようになってきました。

 タクシーの運転手さんや洋服販売店の店員さん等、色んな方に英語で声を掛けていただきますが、ここ1年は同じ東京都内でも特にその回数が増えてきたように感じます。

 毎回「ちゃうんです。日本語しか分からへんのです~」と言うと、相手の方も「はは~」と笑ってくれるのですが、その笑顔の裏にせっかく学んだ英語を活かせなかったガッカリ感と、勇気を出して話しかけたのに、という照れ臭さを隠しきれておらず、僕はその妙な空気を感じ取ってしまう性格なのであります。

 母国語であるロシア語と日本語しか話せないのは本当は何も不思議なことではないのですが、なにせここは日本、白人男性が英語が分からないということは基本的にはありえません。だからこそなんだか期待に応えれずに申し訳ない気持ちになるのです。

 そんな些細なことをいちいち気にするなと言われればそこまでなのですが、僕がちゃんと英語を学ぼうと思い始めたのはそんな些細なことが理由なのです。英語を学びたいと考える動機は人それぞれですが、「英語を話せるようになれば一人前の白人男性になれるんとちゃうかな? よおし! 将来の自分へ投資やと思って頑張るで!」と、僕の場合はそんなしょーもない動機です。

 しょーもない動機ながらも、どうやって英語の学習をしていこうかと考えていた時、「学習方法を考えるよりも前に、本当に英語の学習に時間を割くべきなのかをちゃんと考えておかないといけないのではないか?」「ひょっとして英語の学習はもう時代遅れなのではないか?」ふとそのようなことを考えてしまいました。

■英語の学習はもう時代遅れ!?

 というのも、翻訳技術の進化のスピードが凄すぎませんか?ってことです。

 つい数年前までGoogleに翻訳させても、笑ってしまうほど質の低い訳文をかましてくれていたのですが、ここ最近は、ちゃんと理解できる文章で翻訳してくれるようになったことにお気づきでしょうか? 日本語を僕の母国語のロシア語に翻訳させても、納得できるような自然な言い回しで翻訳をしてくれるのです。昨年フィリピンへ行った時も、大活躍してくれました。

 調べてみると、Google社は2016年にニューラルネットワークの深層学習(ディープラーニング)とやらを応用した新しい翻訳システムを導入したらしく、ここでもいわゆる最近流行りのAI(人工知能)が活用されているらしいのです。マイクロソフトもスカイプ通話でリアルタイムに会話を翻訳してくれるサービスを導入していて、そこそこ会話が成立するレベルですし、NECの持ち運び式翻訳機はTOEIC800点レベルなんだとか。800点って受験者の上位10%ですよ。日常会話が普通にできるレベルなのです。英会話も時代はAI、自動翻訳なのであります。

 これからますます翻訳技術が進歩することを考えると、必ずしも英語学習のために貴重な時間を割くことが全ての人にとって意味のある自己投資とは言えないのではないか? と思ったのです。これからは英語は機械に任せて、自分の大切な時間は他にあてるという選択をする人たちも増えてくることでしょう。将来的に完璧な翻訳機が登場してしまったら、せっかく長い時間と多くのお金をかけて習得した英語スキルの価値がなくなってしまう可能性すらあるのではないかと考えると、迂闊に勉強も始められません。

■これから英語学習をする意味は?

 この時代に英語学習をする意味はあるのか? こればかりはその“完璧な翻訳機”が実際にどこまで完璧になり得るかが分からない限り、絶対的な答えは出せません。ちょっとした賭けです。

 ただ一つ言えるのは、いくら翻訳が完璧に出来たとしても、それが翻訳である限り、一度機械を挟むことに変わりはないということです。機械を一度“挟む”ことにより、会話で重要となる“間”が取りにくくなるでしょう。適切な間が取れないと、ニュアンスも変わってしまうのではないでしょうか。

 会話は生き物と言われるほど、その人が、その人の声で、その時、そのニュアンスで言ったからこそ、笑えたり、心に沁みたりするものです。



例えば日本語を話せる外国人と話すのと、通訳を介して話すのでは、仮に通訳さんの方が多少精度が高かったとしても、通訳さんを介さず会話をした方が仲良くなれる気がしませんか? これがビジネスの場になってくると、その人が話しているということの信頼性がさらに重宝されます。

 外国の方と付き合いたいということで英語を学ぶ人もいますが、これ翻訳機でいけますかね? ベッドの中でまで翻訳機を使っていたらムード台無しです。

 翻訳機で翻訳していることが相手に気づかれないような技術が開発されたら話は変わるかもしれませんが、それまでは「人が話している」ということの重要性は変わらないのではないかと思います。そもそもそのような完璧な翻訳機が登場するまでにあと何年かかるのよ? という話でもあります。

 もし、あなたが海外旅行に行って相手に言いたいことが伝わればそれでいいというレベルであれば、わざわざ英語の学習のために限りある人生の時間を割く必要はないかもしれません。そんなものは翻訳機があれば伝わりますから。ただ相手の気持ちを理解して、相手の話した内容で笑えるようになりたい。また相手を笑わせたいと考えた時には、一度考えないといけないでしょう。

 一昔前に「通訳がいるから英語の勉強はしなくてもいい」と言っていた人達もいましたが、実際は英語を話せる人の方が出世をするケースが多かったのも事実。計算機やExcelがあるからと言って算数や数学を学ばなくていいなんてことが無いのと同じです。ポイントは「信頼」だと思います。

 どんなに便利なツールがあったとしても、やっぱり自分の言語を頑張って習得してくれた人は贔屓しちゃいたくなりますし、可愛いく感じるものです。相手の国の言語を話すこと、それはその国の相手への最大限の敬意なのです。これこそがどんなに翻訳技術が発達しても翻訳機では得ることのできない、言語を学ぶ意味なのではないかと思います。

■これから英語を学ぶべき人、学ぶべきでない人

 それにしてもすごい時代になったものです。英語の学習をすることですら、今後どこまで機械に頼るべきかを想定して始めないといけないのですから。

 英語を習得していないと国際社会で取り残されるからといって、無理に時間を割いて習得しなければならない時代は翻訳技術の発展とともにいずれ終焉を迎えると思いますが、そんな時代だからこそ英語をマスターしていれば、プラスαのコミュニケーションが出来る強みが出てきます。

 なので、今後英語を学習すべき人、すべきでない人は以下のようになるのではないでしょうか?

【英語を学ぶべき人】

・海外の人に可愛がられ、信頼を勝ち取りたい人

・異性の前でカッコつけたい人

・中途半端ではなくネイティブな英語やニュアンス、笑いを理解したい人

・海外の人と恋愛など深くお付き合いをしたい人

・時間が余っていて何となく英語に憧れている人

・言語学習によって認知症の予防など健康面を意識している人

【英語を学ぶべきではない人】

・海外旅行に安心して行けるようになりたい人

・英語学習のための時間を割くのが難しい人、他に学びたいことがある人

・社会常識程度の英語を把握していれば良いと考える人(受験に必要だ、就職に必要だということは考慮していません)

 僕はこの中では「カッコつけたい人」に当たるのでしょうか(笑)。少なくとも自分の中では翻訳技術がどんなに発展しても、英語を学ぶことに一定の価値があると判断することにしました。これが将来想定をしていないような、とんでもない翻訳機の登場で間違った選択となる可能性もあります。が、人生ってそんなもので何が正解かは分かりません。今は頑張るのみです。

 ところで、英語の学習を始めて気づきましたが、もしかすると周りの日本人の英語力が上がってきたと感じたのは東京オリンピック・パラリンピックの開催が近づいているからだけではないかもしれません。スマートフォン1つあれば超優秀な英語学習ができるようなアプリがあって、電車の中でもいつでも英語の学習ができますし、昔のように学校に通わなくてもビデオ通話で毎日格安で英会話ができるようなサービスがいくつもあるんですね。学習しやすい環境が安く手に入るようになったのも1つの要因かもしれません。

 このコラムを執筆している今日もオンライン英会話をしてきたのですが、先生に好きな食べ物を聞かれ「Pasta!(パスタ)」と答えたところ「No! Japanese food!(違う!日本の食べ物でってことよ!)」と怒られ、あたふたしながらも「Tarako Pasta! Do you know mentaiko?(タラコパスタ!明太子って知ってますか?)」などと言い訳をするというスキルも習得してきましたよ。ちょっと待って!そのレベルなんかい!ってツッコミは無しでお願いします(笑)。

 結論、あたし頑張る!!

■ブラス 1992年4月20日生まれ。ロシアで生まれ、5歳の時から日本に移住。かつては某動画配信サービスで有名配信者であった。現在はサラリーマンとして働く。

Instagram:https://www.instagram.com/buira/

Twitter:https://twitter.com/vlasx




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