幸福学専門30年 筬島正夫が語る本当の幸せ


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初心者のための「ポアンカレ予想」&「ポアンカレ予想」を理解した人のための・・・・

2009-03-10 | なぜ生きる


2009年3月9日(月) 午後10時00分~10時59分
総合テレビNHKスペシャルのアンコール放送

『100年の難問はなぜ解けたのか』
 ~天才数学者 失踪の謎~


をやっていたようですね。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090309.html

これは「ポアンカレ予想」という難問が解決されたことに
ついての番組でした。

まずどれほどの難問であったか?
なんとこの問題には賞金がかけられました。

ポアンカレ予想」とは世にいう「ミレニアム懸賞問題(millennium prize problems)」
の1つに選ばれたのです。

ミレニアム懸賞問題、とは、アメリカのクレイ数学研究所(CMI)によって
2000年に発表された7つの数学上の未解決問題のこと。

懸賞金の額はなんと100万ドル(約1億1000万円)!

ちなみにその7つとは

ポアンカレ予想 (The Poincaré Conjecture)
P≠NP予想 (P versus NP)
ホッジ予想 (The Hodge Conjecture)
リーマン予想 (The Riemann Hypothesis)
ヤン-ミルズ方程式と質量ギャップ問題 (Yang-Mills Existence and Mass Gap)
ナビエ-ストークス方程式の解の存在と滑らかさ (Navier-Stokes Existence and Smoothness)
バーチ・スウィンナートン=ダイアー予想 (The Birch and Swinnerton-Dyer Conjecture)

です。
見るだけで頭痛くなりそうですね☆
ちなみに「ポアンカレ予想」以外の6問はまだ未解決ですから
1億1000万円を手にするチャンスはまだ残されていますよ♪


「ポアンカレ予想」を解決したのはロシア人数学者【グリゴリー・ペレルマン】。

2006年12月22日、アメリカの科学誌「サイエンス」で科学的成果の
第1位に「ポアンカレ予想の解決」が選ばれ

数学のノーベル賞といわれる(4年に一度しか受賞されない為
値はノーベル賞を超えているともいわれる)「フィールズ賞」を2006年
に受賞しました☆


なんといってもこの問題、1904年にフランスの数学者アンリ・ポアンカレ
よって提出されて以来、ほぼ100年に亙り未解決だったのです。
いかに難問であったか、お分かりになられたと思います。

では、肝心の「ポアンカレ予想」とは何ぞや!

これは大変難しい問題ですので、まあ、まず分かりやすい表現で説明
しましょう。


 まず、ロケットに乗ります。

 そのロケットには長い長いロープがついています。

 どれくらい長いかというと、宇宙を一周できるくらい長いロープです。
(そんな無茶なと言わないで下さいね、あくまで頭の中で行う実験ですので☆)

 その片方は地球にくくりつけ、もう片方をロケットにつけておきます。

 いざロケット出発!

 ロケットは宇宙のありとあらゆる所を旅します。

 そして、地球に帰ってきます。

 そうすると手元にはロープの始まりと終わりの両端があります。
 
 ロープの両端を持ったまま、ロープ全体を手元に引き寄せます。
 
 もし、ロープが全て手元に引き寄せられたとします。

 その時、この宇宙の形はおおむね丸いと言えるか。』

 これがポアンカレ予想の問題でした。


ウィキペディアにはこう書かれてますね。

「数学的に厳密ではないが、たとえて言えば、宇宙の中の任意の一点から
 長いロープを結んだロケットが宇宙を一周して戻ってきて、
 ロープの両端を引っ張ってロープを全て回収できた場合、
 宇宙の形は概ね球体(=ドーナツ型のような穴のある形、ではない)と
 言えるのか、という問題である」


それがどうしたって思われるかもしれませんが、この「ポアンカレ予想」
を解くことによって「宇宙の形」なるものに迫ることが出来たようです。
その結果、物の形は8種類の組合せで作られていることが分かったのです☆

そのうち「おおむね丸い」のは1つだけ。
あとの7つは「ドーナッツタイプ」です。
そして、宇宙を構成している部分に、球体以外の形が一つでも含まれている
場合はロープを回収することは出来ないと分かったのです。
従ってロープが回収出来た時この宇宙は『おおむね丸い』と言えるわけです。


 ※ちなみにその8種類とは

 1:球体
 2:ドーナツ形
 3:内側に折り返せない横の輪のあるドーナツ形
 4:外側に折り返せない横の輪のあるドーナツ形・
 5:内側に折り返せない縦の輪のあるドーナツ形
 6:外側に折り返せない縦の輪のあるドーナツ形
 7:クラインの壷
 8:折り返せない縦の輪のあるクラインの壷


この問題を解くのに100年かかり、それは1億円級の問題で
あったわけです。
なお、証明には熱量・エントロピーなどの物理的な用語が登場した
のですから驚きです。

さて、この栄誉を手に入れたペレルマンでしたが、
フィールズ章受賞は辞退。
賞金1億円も受け取ろうとしません。
現在は故郷で母親と、わずかな貯金と母親の年金を頼りに細々と
生活しているそうで、消息もハッキリしない。
明るい性格は影を潜め、別人になってしまったと言われます。

ああ、この100年かけて解いた「ポアンカレ予想」とは結局
何だったのでしょう?

たとえ、大宇宙の仕組みや素粒子とは何かが分かっても、
まことに残念なことに肝心要の
「人間とは何か?」
「私とは何か?」
「人間の生きる意味とは何ぞや?」
「私の存在意義や如何?」
の問いの解決にはまったくなれないのです。

人生の目的を知らず100年生きるより
 人生の目的を知って1日生きる方がはるかに尊い」(釈尊)


「そもそも、しあわせとは何か?」

「どうしたら、本当のしあわせになれるのか?」

「生きる意味とは、何か?」


ということを今こそ考え直す時ではないでしょうか?

 


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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
完全なる証明 (おぢさん)
2010-03-21 23:15:17
最近「完全なる証明」というペレルマンの生い立ちから賞金を拒否するまでのいきさつを数学者の立場でルポした本を読みました、読みやすかったし、なかなかおもしろかったですよ、アマゾンでどうぞ。(本屋のまわし者ではありませんが。)
返信する
Unknown (フンフン)
2010-03-21 23:26:32
面白いですね。私みたいな馬鹿でも興味の出るように砕いた説明ありがとうございます。

物質は化学で解明できるが意識とわ何か?ですね。 何時の物理学者科学者でも最後にぶち当たる難題ですね。
返信する
ポアンカレ予想 (kyoko)
2010-03-21 23:36:08
わかりやすくてすごいですね!
検索から来ました

TBよろしくお願いします
返信する
当然 (小林 宣彦)
2010-03-22 00:15:04
 このポアンカレ予想は、宇宙の形に関する予想である。である以上、数学的な、あるいは位相幾何学のみでは解けない。あるいは、解くための作業が難解かつ複雑になるのは当然。
 この宇宙という、なぜ存在しているか分からない世界のことを論じるのに、その存在を無視して論じても意味がないのと同じことである。彼ペレルマンは若いころ物理学の天才だったそうだ。彼に解くことが出来たのは、むしろ当然だったとこの番組を見た後考えました。
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ポアンカレ予想について (塩沢 修)
2010-03-22 01:25:23
ベレルマン氏がポアンカレ予想を解いたことは、驚嘆に値することですが、賞をを辞退したことは、わかるような気が致します。「人間とは何ぞや」「神は存在するかどうか」「人生の目的とは」「死後の世界とは」このような人生と宇宙の根本問題を解くと言うことと比べて、何か虚しいような気がしたのではないでしょうか?
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フィールズ賞辞退 (無有子)
2010-03-22 08:16:53
ペレルマン氏がフィールズ賞を辞退したのは
100年にも亘って 天才たちが命をかけてチャレンジし続けた ボアンカレ予想を解いた その大きな達成感 想像を超えた喜びを フィールズ賞 そして一億円などというお金に置き換えてしまいたくないのじゃないか。
それほど圧倒的な喜びなのでは? 彼にしか決してわからない達成の喜び。
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ありがとうございました (まあやん)
2011-07-18 06:06:22
ポアンカレ予想、興味があったのですが理数系が苦手で理解するのは無理と考えていました。
わかりやすい説明をありがとうございます。
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「ポアンカレ予想」、何回ですねぇ (ひとときの面影)
2011-07-31 21:59:23
「ポアンカレ予想」、やっぱりすごく難解でどうも理解の範囲を超えている気が・・・
でも
人類の英知が立ち向かう難問の魅力、
ある意味「麻薬」の様なその魅力に関してはとっても頷けるものがあります
「虜」になってしまうのですね
「ポアンカレ予想」は理解の範疇を超していても、ロシア人数学者のグリゴリー・ペレルマンの「変人」への変身ぶりは判る気がします
難問の魅力の「虜」になって逃げられなくなってしまったんですね
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次元論 (oonamazu)
2011-09-23 22:36:01
数学だと思うから頭がこんがらかるように思う。宇宙とは何ぞや?だと思えば数式何ぞ考えなくて済む。
僕らの住む4次元世界を
5次から見れば単純明快。
ポアンカレ予想も我々の住む世界を基準に考えると答えが出ない.1次上の世界から解けば単純だと思う。
てなこと言いながら、数学は苦手だが、、、。
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Unknown (帯金康夫)
2011-11-04 14:40:05
八という数字が意味を持つことがわかりました。プラトンは4面体で、また素粒子論では6個(?)で物質ができているといわれています。2の差の意味には興味がありますね。

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