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西洋哲学は2回のパラダイムシフトを経て、東洋哲学に帰結する!?⑧フリードリヒ・ニーチェ

2007-06-15 | 科学・哲学


今回は、2回目のパラダイムシフトのキーパーソン、

ニーチェです☆

哲学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
(Friedrich Wilhelm Nietzsche, 1844年10月15日 - 1900年8月25日)は、
ドイツの哲学者です。

「その思想は100年後に理解されるだろう」
と言われて100年。

まさにニーチェの予言した「ニヒリズム」の時代と

なっているのではないでしょうか?

ニーチェの言葉で何といっても一番有名な言葉は

「神は死せり」("Got ist tot.""God is dead")でしょう。

以下、原文をみてみましょう。


「神が何処へ行ったかって?」と彼は叫んだ、
「お前たちに言ってやろう。
 我々が神を殺したのだ─お前たちと俺が!
 我々はみんな神の殺害者だ。

 神は死んだ。神は死んだままだ。そして我々が神を殺したのだ。
 世界がこれまで持った、最も神聖な、最も強力な存在、
 それが我々のナイフによって血を流したのだ。
 この所業は、我々には偉大過ぎはしないか?
 こんなことが出来るためには、我々自身が神々にならなければ
 ならないのではないか?」

 ここで狂気の人は口をつぐみ、改めて聴衆の顔を見た。
 聴衆もまた押し黙って、訝しげに彼を見つめた。
 ついに彼は、提灯を地面に投げつけた。提灯は壊れて消えた。
「俺は早く来すぎた」と彼は言った。
「まだその時ではなかった。この恐るべき出来事は目下進行中なのだ。
 まだ人間たちの耳には達していないのだ。
 電光と雷鳴は時を要する。実際に起こった後でやっと、
 人の目に入り耳に入る。この所業は、人間たちには最も遠い星よりも
 まだ遠いのだ。─にもかかわらず彼等はこの所業をやってのけたのだ。」

         (「悦ばしき知恵」)


「アンチクリスト」という本も出しており、

キリスト教は邪教です!」という題(なんというタイトル!!)で

翻訳されてますね。(講談社から出てるんですね~)

すごい題に訳されたものですが、もうすぐ5万部になるそうです。



しかし、西洋において「アンチクリスト」という題は、

私たちが「キリスト教は邪教です!」という題を見た以上に

衝撃的かもしれません。

  詳しくはコチラ

以下、引用してみます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

適菜収訳『キリスト教は邪教です!』(講談社+α新書)より

「これから私がお話しすることは、もしかしたら少数の人たちにしか

 受け入れらないかもしれません。

 それに正直に言って、皆さんがこの本の内容を完全に理解されることは
 
 難しいのではないかと私は思っています。
 
 私はこの本を熱い気持ちを持ち続けながら書き下ろしました。
 
 それを受け止めていただくためには、皆さんには、まず「精神的」
 
 なことがらに対して、きびしく、正直であってほしいのです。
 
(中略)

 「皆さんは、くだらないものはくだらないと、
 
  はっきりと軽蔑するべきなのです。」

 (中略) 
 
「では「幸福」とは何でしょう。それは、力がみなぎっていくこと、

 勝ち抜いたということ、頂点をきわめたということ、なのです。
 
 弱い人間やできそこないの人たちは、落ちぶれていくべきだと
 
 私は考えています。こういうことを言うと、皆さんは驚かれるかも
 
 しれません。
 
 しかし、本当に人間というもの愛するのなら、落ちこぼれたちが
 
 ダメになっていくのを、むしろ背中から後押しするべきです。
 
 人間という存在が本当に素晴らしいものになっていくためには、
 
 それが必要なのです。それこそが、本当の人類愛というものです。
 
 だからダメな人間に同情することは、非常にいけないことなのですね。
 
 キリスト教という宗教がありますが、あれはその典型です。」


被告・キリスト教は有罪です。私はキリスト教に対して、

これまで告訴人が口にしたすべての告訴のうちで、

もっとも恐るべき告訴をします。

どんな腐敗でも、キリスト教以上に腐っているものは

ないからです。

キリスト教は、周囲のあらゆるものを腐らせます。

あらゆる価値から無価値を、あらゆる真理からウソを、

あらゆる正直さから卑怯な心をでっちあげます。

それでもまだ、キリスト教会の「人道主義的」な

祝福について語りたいなら、

もう勝手にしろとしか言えません。

キリスト教会は、人々の弱みにつけこんで、

生き長らえてきました。

それどころか、自分たちの組織を永遠化するために、

不幸を作ってきたのです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

すごいことをいいますねー、当時の西洋にてよく言えた

ものです。

ともかく、ニーチェの「神は死せり」は西洋哲学に

衝撃を与えました。

なぜなら、西洋哲学の根本に「キリスト教」が

あったからです。

もっといえば、西洋の科学も「神の心を知る為」に

発展させようとしたものでした。

「神」という大前提がゆらぎ、

2回目の大きなパラダイムシフトがおきるのです!!


では続きはまた(^o^)/


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