た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

六月、夜、ジャズ喫茶にて

2023年06月21日 | essay

大きな仕事が一つ終わり、エオンタに行く。

心を整えるときによくその店を使っている。

ざらざらな触感を残したジャズの音色。上質な酒と珈琲。いつでも変わらない心地よさと信頼感。

その店には確かなものしか存在しない。

エ・オンタ(存在する者たち)。

グラスに口をつけ、じっと耳を澄ますと、音楽がまるで無音のように体に染み入ってくるのがわかる。

 

僕は自分に囁く。

「よし。じゃあ、次は何をしようか。」

 

 

※写真は夫神岳。

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