夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

印度舞踊 福田豊四郎筆 昭和31年(1956年)頃  その162

2024-04-12 00:01:00 | 日本画
庭に花が咲き始めました。牡丹は毎年のようにピンクがまず咲き始めます。



めしべの見えないという?特徴のある椿・・・。



さて本日の作品紹介です。

福田豊四郎は52歳の時の昭和36年(1956年)4月よりアジア連帯使節団(団長・谷川徹三)20名の一員として、インド・エジプト・ヨーロッパ・ソ連・中国・ベトナム・北朝鮮を訪問しています。戦後に敦煌を訪れた最初の日本人だったようです。この時の海外渡航の際に描いたスケッチなどの作品やそれをもとに描いた作品は当方にて複数を所蔵していますが、この作品もまたその時に描いた作品と推定されます。



印度舞踊 福田豊四郎筆 昭和31年(1956年)頃 その162
紙本水墨淡彩額装 共板(昭和31年頃の作) 
M12号 全体サイズ:横425*縦515 画サイズ:横240*縦325



もともとは掛け軸であったようで額装に改装されていますが、そのような際には共箱に記された箱は板にしてタトウや額に添えておくのが原則です。掛軸を額装にする場合は面倒でも共板を入れるためのタトウの細工をする必要がありますが、額装の専門店でないとやってくれませんね。

*共板が誂えられたタトウとなっていますが、これは世界堂のようなチェーン店では作ってくれません。個別に対応してくれる神田にある草土舎などの額の専門店に依頼すると作ってくれます。



この使節団に随行した際に描いたインドの作品は当方でも数点所蔵しています。



この作品には「印度舞踊」と記されています。

 

下記の作品は帰国後に仕上られた貴重な作品で、当方にて所蔵しています。

印度の踊り子 福田豊四郎筆 昭和31年(1956年)頃 その38
絹本着色額装 共板嵌め込み(昭和36年頃の作) 
M12号 全体サイズ:横809*縦618 画サイズ:横583*縦393



この頃からの福田豊四郎の作品は最盛期を迎えることになりますね。



共板にも黄袋を付けてある丁寧な誂えとなっています。



調べた資料はすべて作品と同封されて保管するようにしてます。他には画家別に作品ファイルと電子データ、そして本ブログ。本ブログは検索機能が高いので蒐集作品のデータ検索には非常に重宝しています。

*iPadさえあれば出先でもいろんな資料が見やすく検索ができ、とても便利ですので、このブログの目的はその検索機能の重宝さにあるといっても過言ではありません。








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