夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

氏素性のわからぬ作品 色絵古九谷 葡萄双鳥文台付輪花菓子鉢

2023-06-30 00:01:00 | 陶磁器
先日、墓参りの際に男の隠れ家に立ち寄ってきましたが、東京の暑さとは違い非常に心地よい天気でした。庭には各種の花が満開・・・。庭からの眺めも都会とは一味も二味も違う過ごしやすいものです。古い民家の良さを久方ぶりに満喫してきました。さて本日は前回の九谷とはうって変わった作品のです。古九谷に分類される器群には五彩手というのがあるようです。当方のような素人には詳しくわかりませんが、こちらの作品群も青手と同 . . . 本文を読む

倣古九谷 青手九谷 蔓草御所車文大皿

2023-06-28 00:01:00 | 陶磁器
墓参りの終了後は、義理の妹達は庭にあるお社の掃除・・・、神仏混合・・???だいぶ長い間手入れをしていないお稲荷さん・・・。おそらく明治時代からあるお社。神棚から大正時代のものが・・。箱の中からはお稲荷様、なんともありがたきことか・・。さて本日紹介する作品は再興九谷?? もしくは古九谷の模倣作品と思われますが、出来の良い?作品なので紹介します。本日紹介するような作品が「古九谷」と称して出回っているよ . . . 本文を読む

大日本魚類画集 NO101 アジ & NO125 メダカ & NO104 シシガシラ 大野麥風画

2023-06-26 00:01:00 | 浮世絵
先週の郷里の亡くなった家内への墓参り。13回忌が過ぎても家内の友人らが毎年、花を添えて墓参りをしてくれています。誠にありがたいことです。本日は「一枚も手元に作品がない状態から大日本魚類図集(全72種)を全て揃えるのは至難の技?   」と繰り返し思いつつ、蒐集を続けている大日本魚類図集の作品の紹介です。地道に集めてますが、現時点での率はようやく60%くらいでしょうか。一番作品が出品されてき . . . 本文を読む

お気に入りの作品 磯千鳥 福田豊四郎筆 その147 

2023-06-23 00:01:00 | 掛け軸
いい作品というのは飾っただけで回りの景色を変えてくれる力があるようです。本日は本ブログにて150作品数に近い数の作品が紹介されている郷里の画家の福田豊四郎の作品です。お気に入りの作品 磯千鳥 福田豊四郎筆 その147絹本水墨着色軸装 軸先象牙 共箱二重箱全体サイズ:縦2190*横655 画サイズ:縦1420*510  「磯千鳥」という画題は当方では伝横山大観の作品も紹介されている題材です。福田豊四 . . . 本文を読む

古染付 山水文勾玉型三足付向付 五客揃

2023-06-21 00:01:00 | 陶磁器
本日からは九州に出張です。これから遠距離の出張が多くなり、ブログの記事もままなりませんが、なんとか頑張ってみようかと思います。さて、本日の作品は古染付の作品です。古染付は生産から時が経つにつれて徐々に日本の茶人の注文によって制作されるようになったとされています。上質のコバルトを使っているので、透き通るような青を醸し出し、釉薬も透明感が極めて強いとされています。古色を付けたかのように汚れたままにして . . . 本文を読む

志野茶碗「草萌」 清水公照絵付 加藤孝造作

2023-06-19 00:01:00 | 陶磁器
小生の誕生日、さらに父の日と続いて外食が多くなった週末・・。息子からは花をもらいました。花入は友人であった故平野庫太郎氏の油滴天目釉の花器を使いました。本日は早朝から羽田に向かい、飛行機の往復で日帰りの郷里まで墓参り。義理の妹らが出迎えてくれるとのこと。さて本日紹介するのは、いつかは欲しいなと思っていた加藤孝造氏のお茶碗です。加藤孝造の志野の魅力と清水公照の境地の融合した志野茶碗です。志野茶碗「草 . . . 本文を読む

ただのお茶碗 伝(古)唐津無地茶碗 

2023-06-16 00:01:00 | 陶磁器
ブログの記事を書くのは意外に時間と手間のかかるものです。ブログの目的は基本的に作品の整理で、その作品について調べて事項や経歴などを記載するのですが、ブログの記事作成に要する時間はひと作品で長いもので一日かかります。本日の作品はあまりにも調べることが少ない作品ゆえ小一時間で完了・・・。廉価で購入した茶碗、どうも意図的に古色を付けているようですが、作品そのものは面白そう・・。ただのお茶碗 伝(古)唐津 . . . 本文を読む

大日本魚類画集 NO69 鯖 大野麥風画 & NO93 アイナメ 大野麥風画

2023-06-14 00:01:00 | 浮世絵
少しずつ蒐集している「大日本魚類画集」のシリーズの作品ですが、なかなか思うように蒐集できずに悪戦苦闘・・・。それでも運よく入手できた作品はきちんと日焼けなどしないように保管し、一応、すぐに飾れるように額装を誂えています。本ブログでは繰り返し述べていますが、版画を額装にして保管するのは賛否両論があります。基本は日に焼けないようにすることなのでしょう。版画はまったく飾らないというコレクターも多いようで . . . 本文を読む

食後(仮題) 木下孝則画 その14

2023-06-12 00:01:00 | 洋画
当方のお気に入りの画家「木下孝則」の作品紹介です。最近の「なんでも鑑定団」に久方ぶりに木下孝則のバレリーナを描いた作品が紹介されていましたね。食後(仮題) 木下孝則画 その14油彩額装 右下サイン 誂え:黄袋+タトウ額サイズ:縦740*横545 画サイズ:縦530*横333 M10号日動画廊シール貼付 1960年(昭和35年作) 題名「人物」昭和35年の創作活動としては 「5月 第4回現代日本美術 . . . 本文を読む

秋景織物 鹿島英二作

2023-06-11 00:01:00 | その他
本日は小生の誕生日、時間もないので投稿はちょっと簡略化したものとなります。男の隠れ家にはまだ整理されていない絵画の作品がありました。整理はまだまだ・・・。本日の作品もそのひとつ。どうも父が購入していた作品のようです。秋景織物 鹿島英二作額サイズ:横752*縦537 作品サイズ:横520*縦330郷里に置いてある作品ゆえ写真撮影はこの程度しかありません。次回の帰省にて今少し撮影してきたいものと思って . . . 本文を読む

軸装の改装 渓流鮎 平福百穂 & 蓬莱山図 篁牛人

2023-06-10 00:01:00 | 掛け軸
今での投稿に記載のように、手元にある掛け軸において痛んでいた作品を時間をかけて調査し、その結果として改装の必要があると判断した作品は改装しています。本日は改装した平福百穂と篁牛人の作品の2点の紹介です。渓流鮎 平福百穂筆絹本淡彩軸装 軸先象牙 共箱  全体サイズ:縦2180*横560 画サイズ:縦1250*横415染み抜き改装必要 改装*2022年10月 改装 30,000円 多当紙新調 1,00 . . . 本文を読む

魚図 野間仁根筆 その4

2023-06-09 00:01:00 | 日本画
掛軸のメンテには収納する箱の修理と表具の修理がありますが、表具は染み抜きなどが伴う全面的な改装と天地交換などの部分的な修理で済ますものがあります。極力痛みに少ないうちに軽微な修理で済ませた方が本来の表具を遺すこともできるのでお勧めです。下記の作品は天地交換ですませた作品の例です。大地小興 伝山口蓬春筆 その3絹本着色軸装 軸先象牙 合箱二重箱 天地交換+多当紙新調(2023年5月 ¥10,000) . . . 本文を読む

白梅 中村岳陵筆 その9

2023-06-07 00:01:00 | 掛け軸
近代日本画で特筆べき力量のある画家は山口蓬春と中村岳稜の二人と私は思っていますが、それは子供の頃から床に飾っていた作品の中にこの両名の作品があったという影響が大きいのかもしれません。この両名の筋の良い作品は高価な故になかなか入手できませんが、このたび本日紹介する作品を入手したので紹介します。白梅 中村岳陵筆絹本着色軸装 軸先象牙 共箱二重箱軸装サイズ:縦1450*横790 画サイズ:縦460*横5 . . . 本文を読む

猿使い図  平福穂庵筆 

2023-06-05 00:01:00 | 掛け軸
本日紹介する作品は平福穂庵の明治初め頃に描いたと思われる作品の紹介です。猿使い図  平福穂庵筆 紙本水墨淡彩軸装 軸先骨 合箱全体サイズ:縦1790*横360 画サイズ:縦895*横240*北海道渡航時代:画壇へのデビュー(明治5年~16年) 平福穂庵の筋のよい作品は少ないようです。地元の秋田で出回る作品が一番たちが悪いようです。これは平福百穂、倉田松濤、寺崎廣業らも同じです。落款と印章(白文朱方 . . . 本文を読む

朱塗りの椀 2種

2023-06-04 00:01:00 | 漆器
収蔵庫(本ブログでは「男の隠れ家」と称しています。)には未整理の朱塗の椀がまだ2種類ほどありました。出来の良いものだけを遺してきているので、これらの作品は処分しないでおきたいと思っています。堆朱蓋付沈金吸椀 18客揃 杉箱入サイズ:全体口径100*高さ65外見はよく見られる堆朱の椀・・・。内部は見事な図柄で、保存状態は良い状態を維持しています。保存箱には「ロ号 皆朱□吸椀 30人揃之内」とあります . . . 本文を読む