夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

山帰来(土茯苓)図 藤井達吉筆

2019-11-30 00:01:00 | 掛け軸
決して贋作ということはなく、れっきとした真作です。表具や軸先は藤井達吉ならではのもの。藤井達吉の共箱は非常に貴重です。この表具は工芸デザイナーならではのもの。手に取ってみないとこの良さは伝えられないものかもしれません。 . . . 本文を読む

七福神之図 三幅対 狩野素川筆 & 平野庫太郎作 粉引釉片口 

2019-11-29 00:01:00 | 掛け軸
江戸期に時が経るにつれて、粉本主義的な定型的な作風が多くなり、近代では評価の低い江戸中期以降の狩野派の画家において、幾人かの狩野派の画家が見直されています。その一人に狩野素川が挙げられると思いますが、狩野素川は狩野派にありながら浮世絵美人画にも学び、洒脱で機知に富んだ独特の画風は「素川風」と評されている画家です。本ブログでも幾つかの作品が紹介されていますが、本日は三幅対の作品の紹介です。 . . . 本文を読む

千匹鯉図 伝黒田稲皐筆 その5 天保5年頃 & 保戸野窯 「平野庫太郎氏作 辰砂葡萄文茶碗」

2019-11-27 00:01:00 | 掛け軸
黒田稲皐は弓馬、刀槍、水練などの武芸にも長じ、落款には「弓馬余興」の印をしばしば用いたり、更に「因州臣」「因藩臣」と入った作もあり、これらは、自分はあくまで武士であり絵は余興にすぎないという稲皐の矜持を表しているのだそうです。 . . . 本文を読む

色紙 秋馬図 平福百穂筆 昭和7年頃

2019-11-15 00:01:00 | 日本画
平福百穂の作品蒐集には問題が二つあります。ひとつは模写も含めた贋作が多いこと。ふたつめは手彩色された工芸品が多いということです。両者ともに精巧に作られており、工芸品は大塚工藝社の作品どころではなく、よく見ても分かりませんし、印章も真印をそのまま押印してように作られています。 . . . 本文を読む