夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

聖観音像(その2 大) 高村光雲刀 その5

2023-08-30 00:01:00 | 彫刻
盆休暇には、秋田市とその周辺にて水害を受けた親戚や友人宅を仏壇に焼香と共に水害見舞いを兼ねて訪ねて来ましたが、最後には友人であった保戸野窯の故平野庫太郎氏の自宅を訪ねてきました。コロナ禍でしばしご無沙汰しており、懐かしくもあり、家族の方々もご健勝のようでした。訪問して焼香することで、長らく気にかけていた気持ちが少し楽になりました。*平野庫太郎氏の遺作はいつも自宅に飾って愉しんでいます。いつもながら . . . 本文を読む

お気に入りの作品 リバイバル 寒牡丹図 渡辺省亭筆

2023-08-28 00:01:00 | 掛け軸
浪に千鳥の図柄の漆器類として、以前は大小の高坏膳を紹介しましたが、収蔵作品を物色したら、「煙草盆」が4客揃いで見つかりました。昭和24年頃に輪島から入手した作品のようです。膳よりも出来は稚拙かな・・。それなりに可愛らしく味のある絵柄ですね。脇にも描かれています。立派な秋田杉の収納箱です。実家が営んでいのは材木業なので自前で作った可能性もあります。輪島の徳野なにがしという漆器店は祖父の依頼で福田豊四 . . . 本文を読む

2023年 夏 男の隠れ家 漆器と戯れる その1

2023-08-27 00:01:00 | 漆器
男の隠れ家から古い箱類を物色したらまた新たにいくつかの作品を発見しました。家人の蒐集した作品は奥が深く、侮れない作品があります。これらの作品はいい出来と判断し、調べてみることを目的に写真撮影してきました。まずは吸い物椀から・・・。調査の結果では、下記の蒔絵師の作品であろうと推定しました。輪島蒔絵松唐草文蓋付吸物椀 竹園自耕作10客揃(50客の内) 杉共箱入サイズ:最大口径121*全体高さ95使って . . . 本文を読む

ニコニコ座右銘 牧野元次郎書 明治45年

2023-08-25 00:01:00 | その他
今年は猛暑の郷里でしたが、休暇中は男の隠れ家にて骨董三昧・・。今年の夏は30年経過したレースのカーテンを交換しました。全部で4セット(8枚)の交換でしたが、東京のニトリで手配して、郷里のニトリで受け取って取り替えました。和室や寝室、居間とそれぞれ少し文様や光の透過度を変えています。留守にしている期間が長いので、カーテンは閉めたままのため日差しの影響でレースは劣化が進み、破れやすくなっていました。こ . . . 本文を読む

牡丹に蝶 その3 寺崎廣業筆 明治33年(1900年)頃 その114

2023-08-23 00:01:00 | 掛け軸
今年のお盆は郷里も猛暑・・。猛暑の中を散策やら墓参り・・。一日かけて秋田市や周辺の親戚や友人らの水害見舞いなど。男の隠れ家のお墓は車で直接乗り入れられるのが便利・・。猛暑でも男の隠れ家は涼しい。クーラーがなくても昼食で盛り上がる。昼食後はクーラーのある部屋でコーヒータイム。本日作品は寺崎廣業の「牡丹ニ蝶」の作品は本作品で3作品目となります。そのひとつは邨田丹陵との合作もあります。なお寺崎廣業は明治 . . . 本文を読む

蛙之図 平福百穂筆 大正10年(1921年)頃 その106

2023-08-21 00:01:00 | 掛け軸
本日から夏季休暇終了後のブログ再開です。本日は本ブログにて百点を超える作品を紹介してきている平福白穂の作品の紹介です。今回の帰省でも1点の平福百穂の作品を入手できましたので後日紹介したします。展示室では古九谷?との共演・・・。雁と蛙、とても両作品とも洒脱!蛙之図 平福百穂筆 大正10年(1921年)頃水墨淡彩軸装 軸先象牙 共箱(箱書は大正13年頃?) 全体サイズ:縦1330*横520 画サイズ: . . . 本文を読む

早逝の画家 本を読む女性 泉治彦画

2023-08-09 00:01:00 | 洋画
**明日より夏季休暇にて帰省しますので、8月21日までブログの投稿は休稿となりますのでご了解ください。木下孝則の蒐集の延長上にある画家の一人が本日紹介する画家「泉治彦」という画家のようです。木下孝則に師事したことからも、一見すると木下孝則の作品かと見間違えるほどその筆致は似ています。ただより洗練され、木下孝則には駄作もあるに比して泉治彦の作品はほとんど佳作と評価される作品ばかりという点です。48歳 . . . 本文を読む

織部凸型変形向付 五客

2023-08-07 00:01:00 | 陶磁器
揃いの器は楽しいものです。もてなしにでも、家族皆でも使えるのは心がウキウキしますね。織部凸型変形向付 五客合箱(桃山時代と記 箱と中身が違う)最大幅130~132*最大奥行116~118*高さ約41~46各々、プリントでない描きであるのがいい。せめてもてなしの器は手作り感のあるものにしたいものです。もてなされる側もひととおりの焼き物の知識は必要でしょう。織部はいろんな種類があって面白いものです。で . . . 本文を読む

2022年末 郷里の画家の作品 李朝壷ニ椿 伊藤弥太筆 & 十和田湖 小林喜代吉 など

2023-08-05 00:01:00 | 洋画
当方で所蔵する福田豊四郎の「鮎」の作品を原画とする漆盆があります。この作品は祖父が会社設立の50周年記念に際して作って関係者に配ったものですが、市場でときおり見かけた時には入手しています。父方と母方の2点と市場で見つけた2点で計4点を所蔵することになります。この作品は残念ながら飾り紐が一部しかなく、改めて新調する必要がありそうです。漆の表面は自分で磨き直しています。クレンザーとサラダオイルを混ぜて . . . 本文を読む

織部沢瀉文徳利 伝江戸時代 (17世紀?) その2

2023-08-04 00:01:00 | 陶磁器
夏休みとなった息子は江の島へ・・・・。さて、本日紹介するのはなんとなく気に入って入手した作品です。どうも織部の一種らしいと気がついたのは入手後のことです。*大津絵と一緒に展示室に飾っています。織部沢瀉文徳利 伝江戸時代 (17世紀?) その2合塗箱「古織部」と銘あり 口縁に補修跡 最大口径42*最大胴径105*高台径72*高さ175真贋はよくわかりませんが、この手の文様の瀬戸の徳利を「織部 沢瀉文 . . . 本文を読む

舟上釣談之図 釧雲泉筆 寛政6年(1794年)頃

2023-08-02 00:01:00 | 掛け軸
真作の作品を探すのが非常に難しいとされる釧雲泉に作品・・・。当方は全くの素人ながら、本日は真作の可能性の高いと思い下記の作品を紹介します。釣りを愛したことで知られる釧雲泉が旅に生きた自分自身を描いた作品であろうか? 紙中に遊びながら、舟上で談話し、魚を釣り上げることに思いを馳せていたのだろうか。文人画は「胸中の山水」を描くものとして文人の理想郷を描くものとされ、本作品もまた、描いた雲泉の理想郷なの . . . 本文を読む