アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ヒトの脳とカバの脳…どっちがぁ…?

2015年04月24日 | Weblog
 百獣の王…その昔は、「ライオン」。昔は、「ホッキョクグマ」。そして今は、「カバ」。カバの強さは半端じゃない。ワニでも一噛みで食いちぎってしまうんだと!当然ライオンも手出しも口出しもできない。
 ホッキョクグマとカバの戦いは…まず、会場をどこにするかが問題。北極会場では、カバが不利。サバンナ会場では、ホッキョクグマが「熱すぎるって!」と、拒否するでしょう。
 ホッキョクグマのパンチも、カバには通用しそうもない…よって、現在の百獣の王はカバ。

 カバの成獣は、体長が3.5~4メートル、体重1~2.6トン。本気で走れば、時速40キロメートルのスピードが出る。糞をまき散らして縄張りを主張し、縄張りに入ると、人間も襲撃される。地球の王である人間が、百獣の王のカバにかみ殺されたり、踏み殺されたりは避けたいもの。

 人間の脳重は、約1,300グラム。その中にある1千数百億個の神経細胞が100兆個ものシナプスで連結され、電気的・化学的信号が絶えず飛び交っているという。
 で、カバの脳重は、600グラム。生後2~3か月の人間の赤ちゃんの脳重とほぼ同じなんだと。おまけに、多ければ多いほど良いとされている脳のしわが全くなく、まるで豆腐の表面のようにのっぺりしているという。どうやら、神経細胞もシナプスも、パラパラっとある程度か。電気的・化学的信号は…サバンナには電気もないだろうから信号もあまり飛び交っていないだろうなきっと。
どうだ!カバ、まいったかぁ!

 脳重は、カバの2倍超ある人間ですが、脳以外では当然ながら遠く及ばない…カバの腸の長さは40メートル超。肝臓は、24キログラム、心臓は十キログラム。脳重以外は、図体に全くふさわしい。

 脳重で百獣の王に勝ったと喜んではいられない。「Think 疑え!(ガイ・P・ハリソン著 集英社)」によると、「脳は自らを騙そうとする」んだと!
 「懐疑的思考」をしないと、自分の脳に騙される…!?懐疑的思考といっても、他人の話をすべて否定的に捉えるということではなく、証拠・論理・合理性・公平性に基づいて「科学的」に判断する思考法のことなんだと。「全て否定的にとらえよ」のほうがおもしろいのにね。

 人間は、自分の脳に騙される…カバには自分を騙す脳は…。脳比べ…重けりゃいいってものでもないかな。