アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

嘘ノススメ

2020年08月31日 | Weblog
 元警察官の鈴井御夫妻(仮名)とは、十数年来のおつきあい。100kmほど離れたところに住んでおりますが、毎年行ったり来たり。このほども、御夫婦の来訪を受けました。元々は、日本海に面した田舎の派出所勤務で、我が家がその隣だったんですけどね。
 野次馬の私は、秘守義務違反にならない程度に、「鈴井所長が関わった事件の話を聴取」していたものでした。
 印象に残っているのは、深夜に日本海側の岩場に隠れるかのような動きをしていた船の事件。イカ漁から帰ってきた漁師さんが、「その見慣れない船」を発見し、派出所へ通報。駆けつけた鈴井所長は、密漁グループと判断し、「おとなしく船を港へ入れなさい」と通告。発砲はしなかった。しかし、船は波が高くなった暗闇の海へ逃走。それだけの話なのですが、私は、「密漁グループではなく、北朝鮮から来た何者かが日本上陸を試みた」と、読みました。
 そして、私の勘が的中したと思われる事件がその数週間後に発覚。不審船が闇の海へ消えた漁港からほど近い、「北海道松前町の無人島、松前小島」に、北朝鮮船の乗組員3人が上陸。松前小島の漁協事務所(無人島ですが、漁船の燃料、用具の補給。避難場所等としての利用のため事務所を設置している。たまたまその時は駐在職員がいなかった)から、発電機をはじめ、テレビや冷蔵庫など島の物品を手当たり次第に盗み出した。
 何が恐ろしいか?あの忌まわしい「拉致事件」のような事件が、現在起こっても不思議がないということです。北朝鮮から日本へ来て、いとも簡単に上陸できて、窃盗まできるのです。
 犯行の時は駐在職員が居なかったのですが、もし居たらどうなったか?無人島で「駐在職員1人」対「北朝鮮からの3人」。何事もなく済むはずがありません。
 主犯格、北朝鮮船の船長カン・ミョンハクは函館地裁で起訴内容を認め、「心から反省し、迷惑をかけた方に頭を下げ、許しを請います(執行猶予をつけて早く北朝鮮へ返して…!)」と。
 なぬ?「心から反省しているなんて、北朝鮮の人って立派だな」って?
 それはないと思います。「朝鮮人(北朝鮮人も韓国人も含めて)は嘘つき」は、今も日本人の常識だと思います。ただ、人種差別してはいけないので、おおっぴらに言わないだけ。
 朝鮮人の嘘は、あたかも地域や国が主導、推奨しているかのよう。
 「 拉致なんて大嘘だ」という嘘をついたこともありました。「横田めぐみさんの遺骨」もDNA鑑定で別人のものでした。新型コロナ感染者ゼロ…だってっ!韓国という国が認可しているのであろう慰安婦像、どう見ても少女です。虚偽もいいとこ。「嘘で身を守ることを教えた教科書」まであったのです。ですから、北朝鮮船の船長の、「心から反省している」は、嘘で身を守るという教えの実践…。ただぁ、気になるのは、「嘘で身を守る」に、日本が関わっているのではないかという懸念が。日本が朝鮮半島を統治していた時代が、35年間ですから…。
 嘘がテーマだけに一気に続けたいけど、長くなります。次回、完結させるようがんばって続きを書きます。

一粒が630円のぶどう

2020年08月30日 | Weblog
 いやはや、世の中どうなってるんだぁ!と、思いました。
 なぬ?「順を追って話してみろ」って?
 娘から、「快気祝い」が送られてきました。銀座○○屋特選 シャインマスカット1房入(桐箱)でした。長いこと生かしていただいておりますが、「桐の箱」に入った「ぶどう」は、初めて見ました。
 カミサンが娘にお礼の電話をしましたところ、あまり感情を表さない娘が…
 「すっごく高かった(高価だった)んだけど、味の感想を教えてね」と。
 この反応にカミサンが反応しました。「高かったなど、お金にかかわることを言わないあの子が、高かったって言うんだから、いったいいくらしたんだろう?」
 いただき物の価格を調べるなど、間違ってもしないはずのカミサンが、ネットで調査。
 パンパカパーン!「17,610円+送料880円=18,490円」
 単純に計算すると、1房、およそ30粒が、18,490円ですから、1粒当たり「630円」…!!唖然、呆然…!
 1粒630円のぶどうを、買う人がいれば食べる人もいる…。この日本に次元の違う世界ってあるのですねえ…。国民カースト…!
 鼻呼吸テープ15枚入り800円を買うか買わないかで家族と相談した私が、今朝など、630円のぶどうを4粒も食べてしまいました(その時点では、1粒630円とは知らなかった)。
 来客がありました。大風呂敷のカミサンが、「ちょっと、いただきものだけど味見して」と、1房を半分に切ろうとしている…。
 私は内心で絶叫しましたよ。「キヤァー、そ、それを15粒も!9,450円だよ!やめて~っ!」
 お客さんは、9,450円のシャインマスカットをいただいたとは知るよしもない。「どもねー、またねー」と、帰って行きました。「またねー」は、ないっ!二度とないっ!
 
 ところで、シャインマスカットが入っていた桐の箱、どうしたらいいでしょうか?
 なぬ?「箱は捨てるしかないだろうが、肝心の味のほうはどうだったか」って?まあ、「おいしかった」です。動揺してまして、うまく表現できません。

尺取虫と寸取虫

2020年08月29日 | Weblog
 朝のうちに10mでもいいから歩く練習をしようと、裏玄関から畑へ出る。毎度のことなので気をつけているのに、蜘蛛の巣に気づかず、顔面に蜘蛛の巣が張り付く。静かにバックする。何とか蜘蛛の巣が剥がれてくれる…。
 都会暮らしの人が経験できないことを、毎朝のように経験させていただいている。そして、決まって「フランスのことわざ」を思い出すのです。
 「朝の蜘蛛は悲しみ、夜の蜘蛛は希望」
 フランス人も、朝、いきなり顔面を蜘蛛の巣に捕らえられることがあるらしい。ホント、朝のクモは悲しみ…です。
 なぬ?「夜の蜘蛛は、どうして希望なのか」って?
 「どうして?」の答えにはなっていないと思いますが、フランスに限らず欧米では、「夜の蜘蛛は縁起がいい」とされています。特に家の中で夜に蜘蛛を見つけた場合は、フランスの人はとても大切にするそうで、「幸運をもたらしてくれる使者、悪魔を退けてくれる守り神」という考え方が根付いているようです。
 「朝の蜘蛛は悲しみ、夜の蜘蛛は希望」…日本の考え方の真逆なのが興味深いですよね。
 日本では、「朝出てくる蜘蛛は生かして逃がすのがいい。夜出てくる蜘蛛は殺してもいい」。
 朝の蜘蛛は、なぜ生かすのかって?朝の蜘蛛は、害虫退治に出かけるところだから、殺してしまっては我々人間にも間接的に被害が降りかかる。
 夜の蜘蛛は、泥棒の露払いなので縁起が悪い。「よくも来やがったな。夜蜘蛛来やがったな!」というわけで、殺してもいい…?

 蜘蛛の蘊蓄を書いているうちに、「しゃくとり虫」が活動を始める時間帯になりまして…昼間はどこかに隠れている「しゃくとり虫」も、夕方には活動を開始します。夜行性です。なぜ夜行性になったかですが、肉食だからかと…。菜食主義であれば、昼間活動してもいいでしょうから。
 肉食ですから、農作物を食い荒らすことはありません。Ω(オーム)の字の形になって、一尺二尺と計るような動きで進みます。だから、「尺取虫(しゃくとりむし)」と呼ぶ。ただ、一尺って「およそ30cm」。となると、体長は30cm以上のはず。そんな巨大な「しゃくとり虫」は、おらん。そんなこともあり、「尺取虫」ではなく、自重して、「寸取虫(すんとりむし)」と呼ぶ地方もある。この呼び名のほうが、虫のサイズからすると正直ですよね。

 文化のおもしろさですが、英語民族もしゃくとり虫の動きを、「一尺二尺(一寸二寸)と計るような動きで進む」と見たらしい。その証拠に、尺取虫は、英語で「measuring worm (メジャーリングワーム 直訳すると計測虫!)」と呼ばれている。では、寸取虫はどう呼ばれているかって?「inch worm(インチワーム 直訳すると2.5cmの虫)」これ、ホント。

一生に使う「運」の限度は…?

2020年08月28日 | Weblog
 健康上の問題が雪だるまが坂道を転がるように増大して…。これって、何なのでしょうか?人生には、決められた数の「運」があり、それを使い切ると、あとは「不運が雪だるまが坂道を転がるように…」こういうことなのでしょうか?
 時折耳にするのは・・・「あのとき、運を全て使い切っちゃったからなあ…」というボヤキ。一生に使う運って限度があるのかねえ?だとしたら、「運の蓄え」も考えなければならないが。
 なぬ?「非科学的な空想をしてるんじゃないよ」って?た、確かに。私は、元来、非科学的なものは信じませんでしたが、あるとき、「幽霊4~5体が寝室に入ってきて、寝ていた母娘の顔をのぞき込んでいた」という話を娘さん本人から聴取し、母親からもしっかり確認したということがあって以来「科学では証明できない何かがあるのかもしれない」と、思うようになってきました。
 つい先日のネットのニュースで、「お墓に設置したカメラに、二体の幽霊が写っていた」。二体は生前の交流はない。幽霊については、家族が亡くなった身内であると話していると。積極的に信じたくはないけど、「映像」という証拠があるのですから…。幽霊が科学で証明されてしまった格好ですかね。
 おっと、幽霊じゃなくて「運」なのですがね。運について、科学とか非科学とかではなく、まともに研究しておられる学者さんもおられまして…。
 ロンドンの北に「ハートフォードシャー大学」があります。大学周辺一帯は、素晴らしくきれいなところです。デビッド・ベッカムをはじめとする各界の著名人が邸宅を構える高級住宅地になっています。私が行ったときは、まだベッカムは住んでいませんでしたがね。
 そこのリチャード・ワイズマン教授(心理学)が、「運のいい人」と「運の悪い人」を対象に調査を行い、両者の人生に異なる成果をもたらすのはまったくの偶然か、不気味な力か、それとも何か本質的な違いなのかを検証しました。「不気味な力」となると、「幽霊話」に近づいていきますがね。
 その結果、運は単なる偶然でも超常現象でもなく、「その人の選択によるところが大きい」ことが明らかになった。う~ん!まともすぎる結果ですねえ。これなら、私でも言えました。
 ワイズマン教授は、運の大部分は選択によってもたらされることを踏まえたうえで、「運が悪い人を、運がいい人のように行動するように指導したら、幸運な人と同じ成果を得られるだろうか」という実験をしました。
 で、その結果、「運がいい人のように行動した(運が悪かった人の)80%が、運が良くなったと実感した」という。しかも、運が良くなっただけでなく、幸福感も強くなったと。
 こ、これもまともな結論。眉にツバをつけなくても受け入れられるものですね。つまり、「運を使い果たした」と、ボヤいていないで、「自分は運がいいどぉ!運がいいんだぁ!と、物事を考えると、自然に運が向いてくる」ってことですね。

木になるキツネ

2020年08月27日 | Weblog
 強風で、我が家のトウモロコシのすべてが倒れ伏してしまいました。カミサンが、ジムを休んであたりが暗くなるまで「倒れたトウモロコシを起こす作業」を。それでも、半分までは起こせない。そして、倒れている収穫直前の実は、何者かの食料に。
 カミサンは、「キツネにたべられた説」。私は、「キツネは木登りができるからトウモロコシが食べたいなら倒れなくても食べられたはず。犯人は、アライグマかネズミだろう説」。結論として、「お向かいの奥様の証言」から、「犯人は、キツネ」と、決定。
 無農薬で、推定糖度13~14度ですから、キツネにとっても美味しくてたまらないはず。毎日3~4本食べられています。
 なぬ?「キツネは木には登らんやろ」って?それが、北海道の北見市郊外にある「北キツネ牧場」のキツネたちは、木に登るんですよ。
 「北キツネ牧場」では、林檎の木に林檎が、柿の木に柿がなるように、木にキツネがなっているのです。放し飼いのキツネが好んで登る木があり、あたかも木の実のようにキツネがなっている。(ネットで「北キツネ牧場 キツネの木登り」と検索すると、画像が見られます)私がわざわざ、北見市留辺蘂(これで、ルベシベと読む!)の北キツネ牧場へ行ったときには、木登りキツネはゼロでした。まったくぅ、遠来の客へのサービス精神ってもんがないっ。
 「キツネの木」は、写真がなければ、「バカなことを言うオヤジがいる」と、一笑に付されるところでしょう。現実は、まだまだおもしろく、「ニワトリの木」もあるのです。
 私の幼少時、我が家には「ニワトリの木」がありました。ニワトリは放し飼いでした。犬も放し飼いが主流でしたから、ニワトリたちは安全な待避場所が必要。よって、「木(7~8mほどのクルミの木)」にとまっていると安全であることを学習しました。飛び上がって木の枝にとまる。10羽ほどが、「木になっている」なかなかおもしろい光景でした。さしずめ、「ニワトリの木」。
 ニワトリは飛ばないだろうって?白鳥のようには飛べませんが、結構飛べます。目撃した範囲では、30mほどの川幅を対岸まで飛んだニワトリもおりました。
 「娼婦の木」を思い出しました。「娼婦が木になっているのか」って?その通りなんですがね。
 船が輸送の主流だった時代、世界中どこの港にも船乗り目当ての娼婦がおりました。大きな娼館がある港、個人営業の娼婦のたまり場がある港…。
 とあるアフリカの港には「娼婦の木」があったという。
 船が港に入っていくと、大きなよく枝を張った木に娼婦たちが鈴なりになっていたのだそうで。エイズが世界中に広まったはずです。あらら、風で倒れたトウモロコシの話がエイズへまで行っちゃった。

鼻呼吸テープ

2020年08月26日 | Weblog
 夜中に、大口を開けて寝ていると思われます。誰がかって?私自身なんですがね。夜間頻尿で数時間ごとに起きてトイレへ行くのですが、都度「口の中全体が痛いほど乾燥」している。早い話が、強烈な口呼吸をしているぅ…らしい。何とか、「鼻呼吸」で寝られないかなあと思案しておりました。
 そんなとき、TVのCMで、「鼻呼吸テープ」なるものがあると知りました。
 「これだっ!いつの日か、貯金を下ろして鼻呼吸テープを買うぞ」と、心に誓ったのでありました。そして、その日は訪れました。
 スーパーの医薬品コーナーで、鼻呼吸テープを発見!カミサンの許可を得て購入。
 なぬ?「鼻呼吸テープを買うのにも許可制なのか」って?…世間ではどうかは知りませんが、我が家の場合は、夫婦で協議して買いますねえ。鼻呼吸テープだって、カミサンが、「そんなものいらないでしょ。口を塞いで鼻呼吸するって?セロテープでも貼って寝たら?」と、言ったら買えませんでしたよ。
 さてさて、価格の高さにビックリ!「幅1cm、縦3cm」の上下の唇が開かないように貼るテープ、15枚入りで800円超。1枚およそ、55円です。
 箱に書かれている宣伝文句が頼もしい!
 ○ 口呼吸予防に
 ○ 口・のどの乾燥 いびきの音に
 ○ 安眠
 ○ 肌にやさしい 医療用素材
 ○ はがれにくい伸縮波型形状
 そして、貼って寝ました。…2時間後…大口を開けて寝ている自分を発見!テ、テ、テープはいずこへ?かろうじて上の唇にくっついておりました。テープ下部は上唇の中側(つまり口の中)に。私の顔面筋肉というか、下唇の強さというか…すごいわ!
 次の日の夜。下唇のほうを長くして貼って寝ました。…3時間後…大口を開けて寝ている自分を発見!だめだこりゃ!
 まだ、13枚残っています。捨てるのももったいないので、あと13夜、貼って寝ますワ。

「土」出身の大根

2020年08月25日 | Weblog
 ここんとこ行ってませんが、台湾へ行くたび、「美しい日本語」を話す人に出会います。そういう方も、年々減っていく。反面、若年層で、日本語を話す人が増えているような気がします。「NHKの朝ドラで日本語を覚えた」という高校生に出会ったこともありました。台北中心なのでしょうけど、日本のTV番組が日本国内と同様、綺麗に観られます。毎日観ていると日本語覚えるよね。
 台湾の日本語の教科書には、次のような会話文が載っています。日本から台湾を訪れた小百合ちゃんと、台湾の大蘿蔔さんとの会話。
 小百合:初めまして。日本から来ました。あなたはだれですか?
 大蘿蔔:お前がさきに名乗れ
 小百合:私の名前はさゆりです
 大蘿蔔:俺は大根(だいこん)だ。土から来た
小百合:大根さん、どうぞよろしくね
 ※ 小百合の話し相手は、「大蘿蔔」という設定。読み方ですか?日本語式では、「ダイラフク」なのでしょうが…台湾ではどう発音するのか解りません。意味は、「蘿」も「蔔」も大根のこと。それに「大」を付けているので「大きな大根」。

 この教科書で日本語を学んだ馬英八さんが、日本へ来て交番で道を尋ねようとしたら…次のような会話になるでしょう。                    
 警 官:初めまして。日本の交番の警察です。名前を言いなさい
 馬英八:お前がさきに名乗れ(内心…ウフフ、教科書通りなのでよかったぁ)
 警 官:おぬし、本官(ホンカン)を侮辱するのか?
 馬英八:そ、そんな「セリフ」は、教科書にはござらなんだでごわす(内心は、…教科書から離れられると困るんだよなあ!)
 警 官:お前は、「土」出身の大根だろう!(警官の内心…ウフフ、あの教科書読んでおいて良かった。…日本の警察官も読んでいたらしい)
 馬英八:し、知ってんなら聞かずともようござんしたのに!「大根さんよろしくね」は、言わんのか?本官ちゃん!
 警 官:こ、ここで友だちになってどーすんの!お前、本当は大根じゃなくて馬小屋から来た馬だろうがぁ!まったくぅ、教科書通りじゃないと気が済まないんだからぁ!
 私は、「俺は大根だ。土から来た」というセリフに大変感動しました。今の日本で、このような発想ができるのは谷川俊太郎さんぐらいなもの。谷川さんの詩を作る原点は、「いかにウケるか!」。失礼なこと書くなって?御本人が言ってるんですよ!どこが失礼なんですか!私と、谷川さんの関係をナメちゃいけません。ライブ(早い話が講演会)にも、行ってるんですから。
 台湾の日本語教科書は、「日本の古い言い方」や「アニミズム」を取り入れている。なかなか工夫されています。大根が小百合ちゃんと会話する!その小百合ちゃんって、吉永さんじゃないでしょうね?

…じゃないですか

2020年08月24日 | Weblog
 「…じゃないですか?」この言い回し、はやり始めた頃は、「なんなんだべなぁ?まあ、使いたい人は勝手に使えばぁ」と。思っておりました。私は、今でも使いませんがね。
 「子どもってゲームが好きじゃないですか」こう言われてしまうと、「ゲーム嫌いの子どもだっているよ」と、反論できない。「子ども=ゲーム好き」が世論が認める既成事実となってしまっています。
 「大阪のおばさんってヒョウ柄着るじゃないですか」…「着ないおばさんだっている」とは言えません。「~じゃないですか」は、反論を許さない力を持った言い方なのか?
 このたびの入院で、医療関係者が特に高齢入院患者に対し多用していることに気づきまして…「ありゃ?反論を許さないだけじゃなく、説得力がある言い方だったんだぁ!」と、気づきました。
 A・・・「〇〇さん、たくさん食べなきゃ傷が治らないじゃないですか」
 B・・・「〇〇さん、たくさん食べなきゃ傷が治りませんよ」
 Aは、「共に完治をめざそう」というメッセージが。Bは、「脅迫」が含まれている。「…じゃないですか」、やるじゃないか!
 逆を返せば、相手を騙して言いくるめるときに使えば有効ですね。
 「もしもし、おばあちゃん、このごろ貯金を振り込ませるサギが増えてるじゃないですか」
 「そだねぇ」
 「私の会社は信用金庫という会社で、皆さんの信用を集めているじゃないですか」
 「そ、そうなのかい?」
 「今、社員が、お宅へうかがうじゃないですか」 
 「そ、そうしてくれるのかい?親切だね」
 「おばあちゃんは、通帳と印鑑を用意して待ってるじゃないですか」
 「そ、そうするから。早く来てね」
 あれあれ、簡単に騙されてしまいます。「~じゃないですか」、恐ろし!
 ジムの風呂から上がった更衣室の風景…
 「オヤジって、ヘアドライヤーで全身を乾かすじゃないですか」・・・自宅では、絶対やらないであろうことを、公共施設のようなところではやる…自分の腹が痛くなければ、無駄遣いなど平気じゃないですか。…いるんですよ、こうゆう輩。
 「オヤジって、風呂上がりの更衣室で水虫の治療をするじゃないですか」・・・「じゅくじゅくで足全体が水」…こういうオヤジと同じ床を歩くわけで、利用者全員が水虫に感染するじゃないですか!
 「ドライヤーを両手に持って体を乾かすオヤジも出現しているじゃないですか」…両手どころか、2台のヘアドライヤーを台に置き背中を干し、手に持った2台で胸部、腹部をくまなく乾燥させる…ドライヤー警察を出動させたいけど喧嘩になっちゃうじゃないですか。
 貧乏根性のなせる技でしょうか?女性の更衣室はどうなっているか?水虫をドライヤーで乾燥させる女性もいるかなあ?ドライヤーを、一度に4台使う女性もいるかなあ?電気料がもったいないじゃないですか。

「カップヌードル」は、粗食…?

2020年08月23日 | Weblog
 久しぶりに「カップヌードル」を食べました。なぬ?「ずいぶん粗食だな」って?粗食なのでしょうがぁ…私にとっては、「ちょっぴり贅沢」。もっとも、塩分の摂り過ぎというか…体にいいとは思ってはおりませんがね。「あこがれ」みたいなものがありまして、年に1回は、食べたいもの。
 あと、「粗食」の解釈ですがね、例えば「麦飯」って粗食でしょうか?団塊世代は、「米が高価でしたから、水増しのために麦を入れてご飯を炊きました」。子ども心に、「貧乏くさいなあ」「麦の入ってない白いご飯を食べたいなあ」と、思ったものでした。「雑炊」しかり、「おじや」しかり…。貧乏の産物というか、「不味いもの=粗食」でした。しかし、現代はどうでしょう?少なくても私が感じていた粗食は、むしろ、「健康に良いもの」、そうなると、粗食と表現するのは、間違いですね。
 「カップヌードル」は、粗食か?と問われると、粗食中の粗食でしょう。しかし、これが、あこがれなんですよ、今もなお。
 なぜあこがれか?団塊世代は、おそらく皆さん同じだったと思いますが、発売当初のカップヌードルは、高価すぎてとても庶民の口に入るものではなかったのです。根ざすところは貧乏…これ、全ての事象に共通かも。「いつかは、カップヌードルを食べてみたい」あこがれでしたね。
 昭和47年に、あさま山荘事件が起り、「寒い中で機動隊員がカップヌードルをすするシーン」が全国に、流れました。うらやましかったですよ。
 もう、何年も前になりますが、NHKの朝ドラで、「まんぷく」というのをやっておりまして、主人公は萬平さん。モデルは、日清食品の呉百福さんでした。百福さん、「サンシー殖産」という会社名で、チキンラーメンを売り出した。この会社名じゃあ、売れませんよね。怪しいもの。「サンシー」は、「イチニイ」の次だし、「殖産」も、食品会社というより高利貸しのイメージ。そこで、会社名を「日清食品」に変更した。たちまち、売り上げがぐんぐん伸びたという。
 日清製粉の傘下に入ったのかって?そ、それがぁ、自主的に、「日清」を名乗ったみたい。それが許される時代だったのですね。
 当時は、正田美智子様が皇太子殿下と婚約されたことでした(昭和33年御成婚)。その美智子様の父親の正田英三郎氏は日清製粉の社長でした。そんなわけで、日清製粉は宮内庁御用達みたいなもの。「日清」を冠すれば、何でもうまくいくような雰囲気さえありました。萬平さんじゃなくて、呉百福さん、そこに便乗しましたね。
 社名変更と機動隊員が食べたことで、カップヌードルは、飛ぶように売れたということです。私の口に入ったのは、それから何年もあとのことでしたがね。

深夜の「尿漏れパット品返し請求」

2020年08月22日 | Weblog
 オムツ着用で、ICUから、一般病棟へ。なぬ?「アンティークマンほどの高額納税者なら、VIPルームだろう」って?そ、それは昨年度の話。修正申告で、いただいている年金の1.5倍の金額を一回で持って行かれました。あのお金があれば、当然VIPルームでしたね。安いものです。1泊18,900円ですから。
 閑話休題。ICUの看護師には、「尿は漏れていない」と言われたのですがね。一般病棟へ移っても尿漏れは続きました。だって、何の手当もないのですから、漏れが止まるはずがない。看護師の皆さんは、私の狂言であるかのような反応。狂言で、「導尿の管の隙間を縫って小便を漏らすオヤジがどこにいますかっ!」。
 そして、とんでもない事件がっ!22:00。オムツを外していたので、パンツからパジャマから…尿で濡れた。これだけ漏らせば、看護師さんとても「漏れてません」などと言えないだろう!
 困った看護師は、「導尿の管を抜きます。溲瓶(しびん:早い話が、携帯小便器)に、(オシッコを)してください。尿漏れパッドをお貸ししますので、つけておいてください」
 そして、そのあとの言葉に、私は怒りを通り越して、消灯時間になっているのに声をたてて笑いました。
 処置が済んだ看護師が、顔を近づけてきて小声で言った…
 「アンティークマンさんには、昨日も尿漏れパッド貸してますよね。これで、2枚です。歩けるようになったら、売店で尿漏れパッド買ってきて返してください」
 「こ、この時間に、それかい!あっはっは!わっはっは!(…術後2晩目の咳をしただけで脊髄が痛い尿漏れ老人に、夜中の22:20に、『尿漏れパットを品返ししろ』と!私になにか非でも?膀胱へ管を半端に入れたのは、病院側でしょ!それとも何かい?夜中に催促しなければ、尿漏れパッドを踏み倒されるとでも?)」
 寂しかったですよ。患者の状況に配慮した言動を要求するのは難しいことなのかなあ。ほんの少しの思いやりの「こころ」だと思うのですがね。
 数日後、歩行訓練がてら売店へ行きました。尿漏れパット、2枚セットで165円でした…。