アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「おしめ」「おむつ」漢字でどう書く?

2009年07月31日 | Weblog
 梅雨、師走、従兄弟、女将、乳母、小豆、心太、浴衣、田舎、相撲…中学生ならどれも読める。しかし、「梅雨(つゆ)」について、「梅」が「つ」なの?「雨」が「ゆ」なの?と聞くと、「…?」。あまり責めるのは可哀想。「熟字訓」ですから。
 「なぜそう読むのか教えて?」と逆質問されても、「義訓から…えーと、慣用的なものとなったわけで…早い話が…」としか説明のしようがない。
 熟字訓で、凄いのは、「閑話休題」。「どこが凄いの?『かんわきゅうだい』でしょ。熟字訓じゃないでしょう」と、言われそう。確かに今はそうなのですが、歴史的に「それはさておき」と読まれていた時代もあったのです。
 国語の先生!生徒が、閑話休題を「それはさておき」と、読み仮名をつけても、×にしないで褒めてあげてください。「一問5点のところだが、20点あげよう」…そこまでしなくてもいいです。

 さて、閑話休題、熟字訓で難問にぶち当たりました。
 「襁褓」を何と読むか?「ころもへんに強」「ころもへんに保」、布で強く保つ…。「おしめ」と読む。「おしめ」はすっかり死語になってしまって、分からない人が増えてきているのではないかと思いますけど。「おしめ」より「おむつ」が一般的になっています。「おしめ」って、「お湿り」のイメージ、そのため人気がないのかなと。
 
 では、「おむつ」を漢字でどう書くか?「御襁褓」と、書く!「おしめ→襁褓、おむつ→御襁褓」これは、難問ですよ!熟字訓であることは分かるが、いくら熟字訓でも、「節操」というものがなけりゃ!同じ漢字で間に合わすとは…。
 おしめが襁褓なら、御襁褓は、「おおしめ」だろうがー!…いくらわめいても、こればかりはどうにもなりませんね。
熟字訓恐ろし!おむつに負けるとは!

 我が家は第一子を、布おむつで育てました。時代が、布おむつから紙おむつへの端境期でした。ただの晒しではなく、おむつ用として、小さな花などの模様が入った反物(たんもの)が売られていました。一反(いったん:くじら尺で2丈8尺。11m)の布を、6等分すると、おむつ1枚分の長さとなる(二重にして縫うので、出来上がりの1枚の長さは、約90cm)。昔の人の知恵で、一反の6等分がおむつ1枚。6等分ということは…「むつ」。頭に「御(お)」をつけて「おむつ」。
 八つ時(午後2時頃)に食べる間食は、「おやつ」。一反を6等分するのが「おむつ」
 どうやら、「おむつ」と呼ぶ謎を解明。私の手柄ではないですね。
 漢字をあてるにあたっては…「御六(おむつ)」では、助六みたいだからほかの字にしよう。襁褓(おしめ)という漢字があるのだから、「御襁褓」で「おむつ」と読むことにしよう。このような生成過程…。
 この説の自信の度合い?正解だと思いますよ。自信満々です!