アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ネパールの良いところ

2017年11月14日 | Weblog
 あれこれあったようだが、結局ネパールはどうだったかって?もちろん、「素晴らしい国」でした。
 第一に、「人が良い」。幼児でも、「ナマステ」と呼びかけると、紅葉のような手を合わせて(合掌して)、「ナマステ」と返してくれる。こんな国は、世界にネパールだけでしょう。スペインの校外学習の子達に、「 Hola.(オラ:こんにちは)」と呼びかけたときなど、両手で目尻をつり上げられましたよ(日本人を侮辱する仕草。先月だったか、ダルビッシュもやられたアレ)。
 だけど悪い奴もいるんだろうって?そうなんです…。だけど、悪い奴は日本にもたくさんいます(ネパールの100倍?それ以上かな)。義務教育制度がある日本でさえ、悪人、いや極悪人がたくさんいるんだから、義務教育制度になってまだ1年5か月のネパールに「賄賂の泥沼を泳ぐの悪人」がいても、全く不思議はない。
 日本には、「自分の部屋で9人も殺した奴」がいるが、ネパールではそんな奴は出現しないといえる。
 なぬぅ?「ネパールでは、16年前に王族9人が射殺された事件があっただろう」って?あ、あれは、王家のトラブル。庶民には、関係ないと思います。どちらの事件も犠牲者が「9人」という符合。もちろんなんの関係もない。

 義務教育はまだまだですが、「家庭教育」は、いいと思います。なにしろ、幼子に「ナマステの礼儀」を教えているから。観光客が歩いていても、道に向けて放尿する子がいるあたり、「排尿、排便は、外でしなさい!」という躾もあったりして…。

 第二に、「気候がよい」。日本では見られない大規模な棚田。棚田の表現に、「大規模」は似合わないかも知れませんが、標高1,500メートル前後の丘が幾つもあるので、「棚田」にするしかない。よって、大規模。米がとれるのです。バナナなど、集荷場に山になっている。リンゴもしかり。亜熱帯なんですよ。
 第三に、ヒマラヤが良い。これこそ、世界一ですよね。
 第四に、親日的。日本人と知ると、柔和な笑顔を見せてくれます。そして、お約束の「誰々がいま、日本にいるんだ」。このフレーズ、10回以上聞きました。中には、「娘がもうすぐ日本の短大を卒業するんだ」と教えてくれた人も。旧知の仲のような仕草で、すり寄ってきてくれます。。

 在日ネパール人は、現在6万人超なのだと。ネパールは、一日1ドルで暮らす人がいるという話がありますが、それは、少々オーバーな話らしい。実際は、人口の80%以上が、一日2ドル以下での生活を強いられている…大して変わりないね。
 「日本の短大に留学?」と、失礼ながら不思議に思いましたら…。留学は学業が目的ではなく、「就労」が目的らしい。日本では、留学ビザがあれば一定時間の就労が許されのだそう。日本人なのに、そのようなことを知りませんでした。
 ネパールは政治的混乱(早い話が汚職)があるため、日本では難民認定が受けやすいという。留学生で入国して難民認定され、フルタイムで就業できるようになる人がどんどん増えているのだそう。真面目なところが評価されるんでしょうねえ。そうなれば、「家族呼び寄せも可能」となる。さらに、その家族にも就業資格が与えられる!一日2ドルの暮らしから抜け出せる!
 
 第五に、仲が良くなると、同性同士でも手を繋いで歩く。驚いたことの一つなんですけどね。良い文化ですよね。私はマネしないけど。
 第六に、流通貨幣に、「コイン」がない。コインがないから、ポケットが膨らんでしまって、歩くと、「ガシャガシャと音がする」というようなことがない。全部紙幣なのかって?そうみたい。ちなみに手元にあるネパールのお金は、「10ネパールルピー札(日本円にして10円)」と「5ネパールルピー札(日本円にして5円)」。どちらも醤油で煮しめたような色です。えっ?それって、褒めてないって?ま、まあ、ネパールの特長ということで…特徴ではない。

 ともあれ、ネパール旅行、良かったです。お勧め度ですか?もちろん100%です。