「東濃リニア通信」    <東濃リニアを考える会>

国土交通省がJR東海のリニア中央新幹線計画を認可しました。このとんでもない暴挙は、必ず歴史が証明します。

「院内集会」報告Ⅱ 「省庁交渉」! 「阿部議員挨拶」!

2014年02月27日 14時58分50秒 | 日記
 こんにちは。
 院内集会の続きです。
 第三部、省庁交渉は国土交通省から4人と環境省から2人が参加してくれました。この交渉に先立ち、2月19日に、あらかじめ問題点を国交省へ8項目と環境省へ9項目の「質問書」を提出しました。
   

 時間が伸びたために、最初に簡単に質問書に対する回答を頂きました。
 質 問➀知事意見が出る前に、自治体とJR東海の直接交渉を指導できないか?
 国交省回答
 法律で定められていないので、指導できない。各都県の審査会の中でやり取りしてはどうか。
 質 問②国費の投入はあるのか?
 国交省回答
 JR東海は自費で建設することを前提の計画であるし民間企業なので、あり得ない。税金の免除は他の整備新幹線に合わせた。
 質 問③リニアになぜこだわるのか?
 国交省回答
 高速性に優れ、費用対効果も加味し判断している。
 質 問④地方の発展につながるのか?
 国交省回答
 ストロー効果もあるが、高速性に優れ航空機的な発展につながる可能性もある。
 質 問⑤地震対策について
 国交省回答
 構造物は最新の耐震構造となる。避難対策は他の在来新幹線と変わりない。
 質 問⑥環境アセスに対する住民の不満の声を把握しているか?
 国交省回答
 把握している。審査会の結果を踏まえ評価書の段階で判断する。
 質 問⑦リニアのアメリカへの輸出について
 国交省回答
 アメリカが検討し、アメリカが判断することである。
 質 問⑧国民世論について
 国交省回答
 心配の声が多いことは把握している。磁界の公表も行ったし、徐々に理解されるのではないか。
 
 環境省への質問に対する回答は、準備書の段階でコメントすることはできない。
 ⑧ユネスコパークについては、もし認められなかった場合は、理由書を見て対応を判断する。

 参加者からの質問は、いろいな問題について思いのたけをぶつけましたが、明解な回答はありませんでした。
 しかし、JR東海の準備書の杜撰で不備な事、JR東海の横柄な態度と不誠実のために沿線住民が困惑し途方に暮れている実態を認識してもらう事は出来たと思います。
 そして、東京・神奈川連絡会を中心に要請活動をしていただいたおかげで、多くの国会議員秘書の方々にも参加していただき、これからの国会の場での問題化の端緒になったと思います。
 
 最後に途中から参加された、阿部知子衆議院議員(無所属)が挨拶されましたので、紹介します。
 「話を聞いていて、つくづく原発問題と一緒だなと思います。事故はないと言うが甘いじゃないでしょうか。そして環境がどのように破壊されるかについても、私たちはもっともっと謙虚でなければいけない。特に3.11を経験して、いま大変重要な事はみなさんの質問の中にあった、河川・川がどうなってしまうか、水がどうなってしまうか。日本で水清し、緑豊か、これが唯一の財産かもしれません。それを壊して一体、日本列島何処へ行くという問題だと思います。」
 「私は藤沢が地元で寒川ではリニアの駅ができる、出来ることを前提に色々やっている、しかし心のどこかで、出来ないかもしれないという懸念があるわけです。そんな中で進めると、本当の地域開発、地域にとって何が必要で、生活道路をどうするか、今度の災害みても明らかですよ、逃げられないし、雪ひとつ降ったって逃げられない日本の道路状況、安全・安心・命が一番ということで、全部計画見直す時期に来ていると思います。」
 「今日ここへ来られた官僚の皆さんは、ある意味誠実に熱心に応えていると私は思います。だけど全体の政治がどっちに向いているかという事抜きに彼らも答弁ができない。誰が考えても合理性がないじゃないですか。」
 「ドイツは賢いですよ、サッサッと撤収して経済合理性それから在来線と全くつながらないですよ。土管鉄道、良く言ったですね。山梨の知事は今、雪害に悩んでおられるでしょうか。そう思うときに、これだけの皆さんが県を越え、地域を越えて集まる、この先見性と熱心さに本当に皆さんすごいと思います。詳しいと思います。私も追いつかないところもありますが時代の課題だと思って取り組みますので、また、ご一緒したいし、今日出て下さった省庁の皆さんにも、ひとつひとつ指摘指せて戴きます。今、橋山さんの論文を読んでいます。よくできています。官僚の皆さんにも読んでいただきたいと思います。」

 阿部さんが指摘されているように、省庁の皆さんは建前論しか言いません。それは当然のことで、自分の本音を述べたとしたら、すぐに左遷されます。政治が悪いのです。
 しかし、答弁の中に「中央線小委員会」の答申が、こうなっていますという言葉が何回も出てきます。橋山さんが指摘されているように、実質審議が無くただ淡々とアリバイ的に家田委員長によって進められた委員会の結論であり、あの答申は、国土交通省の役人が書いて、すんなりと承認されたものであります。
 
 最後に、集会の「声明文」です。
    
                                        以  上
  





 
 
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