
やっとやっと(笑)今日から日本で公開の「慰めの報酬」だが、私の場合はNY時のホテルのペイビューで鑑賞。
アメリカでの公開から2ヵ月半がたち、日本は世界で最も遅い公開となっているが、こういう場合どうしても影響されてしまうのが、先行して公開された国の情報。
予告編しかみていなかったのだが、今回この影響がモロに出て、鑑賞中に「あのシーンだな」とかなってしまい、微妙に興ざめしながらの鑑賞となってしまった。
タイヘン残念。
(関係者には猛省願いたいところである!)
さて、そういうことであまりいい印象ではないのだが、まず残念だったのがタイトルバック。
ブロスナン時代からのオープニング・タイトルバックシークエンスは、毎回の映像・曲への入れようはすさまじく、そのたびに唸っていた。
ところが今回は、楽曲が弱いことから始まって映像的にもパッとしない。
映像が悪いわけではないのだが、いい意味での驚きに全くかけている。
一昔のオープニングを見るよう。
今回の物語の
モチーフが砂漠だから仕方ないと思い込みたいところだが、例えばGolden Eyeでのロシアのレーニンを思わせる石像のモチーフとか、Tommrow never diesでのテレビ映像に飛び込む女性そしてその結果起こるデジタルな波紋とか、そのような映像の驚きを全く感じなかった。
この点については今回が劇場での鑑賞でないこともあるので、再度劇場で確認したいと思うが。。。
また、アリシアの曲も抑揚に欠け、メロディラインにいいフレーズがなく、彼女らしさが全く出ていない。
この時点でかなりげんなりしてしまった。
アリシアのMTV unpluggedのCDを聴いたときに思った、彼女の容姿+曲のメロディ・ラインがうまく合致していないと平凡になってしまうなという杞憂があったのだが、ここでもはっきり現象化してしまったように思う。
ということでタイトルバックでいきなり最近の007では明確に近年では最低点で物語に突入(笑)
いきなりのアクションシーン連発でテンションが上がるし、意外な展開が続くのでおもしろいのだが、なぜか割り切れないままの鑑賞となった。
これは先述した「シーンのデジャブ現象」が原因なのかもしれないが、とにかくなぜか盛り上がらない。
もしかすると、過去の組織を逸脱して一匹狼的な行動をするパターンがあまり好きではないことも原因かもしれない。
過去の作品では、殺された親友のフィリックス・ライターの復習を遂げる、Licence To Kill 「007 消されたライセンス」の印象に近い。
すごいアクションはあるのだが、復讐劇ゆえなのか?なんかスカッとしない。
(でもDie another Dayの展開は嫌いじゃなかったので、なんか矛盾してるかも)
物語が展開される場所がいまひとつマイナーなのも、リアリティを追求した結果なのかもしれないが、これも同様に「消されたライセンス」を思い出させる(あの砂漠の大地とか)
ボーン・シリーズでもインドやロシアは出てくるものの、ラストはしっかりNYなのに比べると地味地味している。
という具合で、あまり良い印象のないまま、映画が終わってしまった。
期待しすぎてたのかな?
公開まであまりに待たされた場合の失望パターンになってしまったようだ。
いずれにしても好きなシリーズではあるし、ボーンシリーズに対抗してのアクションの多い展開は間違ってはいないと思うので、また劇場で再確認してみたいとは思うが!
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「ホントにボンド?」でした。
<あくまでもショーン・コネリーなのである
御意!