日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



 

 

NY旅行中に、雪が降った先週の木曜の午後、新名所ミートパッキング・ディストリクトで遭遇した「ハドソン川の奇跡」の一部始終の総論です。




歩いていると、ヘリコプターがぐるぐるとハドソン側周辺~ミートパッキング地区をまわりだし、最初は1機だったのがどうも増えつつあるよう。

ピンときて川側へ接近すると、なんかわさわさし始めていた。。。
旬のイタリアンのDel portの横を通り(確かに内装がすごい)その先のビルの先端のバーのテレビにBreaking newsが写っていたのでみると、川の上に突き出ている飛行機の尾翼が!
飛行機が落ちたらしい!

まずテロを疑ったが、そうではないらしいので、騒がしくなってくる中、もう少し川沿いの中心地へそろそろと。
次々とかけつける救急車、警察関係の車、そしてボランティア・ベースの救急チーム。

思い出してみると、ちょっと前に大っきな音がしたような気も。
どんどん駆けつけてくる野次馬と共に、同じハドソン川沿いでも特に突き出た部分に移動。
しばらく固唾を呑んでいたが、作業が終了したらしくフェリー他数隻がこちら方面へ向かい出したので終了を理解。

ここで移動し、近くのパブに入ってテレビに。
当然、バーの人々はテレビに釘付け。
乗客及び乗務員155人が無事ときいて一同ホッと。

テレビから次々と出てくる新情報。
ここは3つのテレビがあって、そのうち2つがこのニュースなので、多面的に情報が出てくる。
チャンネルは1つがニューヨーク・ワン、もひとつがCNN。
(ちなみにもうひとつはマンU vs チェルシー このエリアはイングランド人が多いんです)

しばらくして、NY市長のブルームバーグ氏の報告スピーチおよび航空会社の担当の報告が。
そしてフェリーの船長のスピーチ(この人の判断がまた的確だったと確信した)
アメリカ人のスピーチってなんてうまいんだ!とまた唸ってしまった。
オバマのように準備もできない中で、ここまでできるなんて、凄い。

「飛行機がラガーディアから飛び立った2分後にはもう落下しはじめた」
「機のエンジンは1基のみならず、2基ともダウンした」
「機長はただちにハドソン川への不時着を判断するという正しい判断をした」
「着陸後、機長は機内を2度往復して誰もいないことを確認して最後に機を降りた」
「機長のすばらしい行動、フェリーの船長及びクルー、警察の正しい判断があった」
「引退した警察官もかけつけ、活躍するとともに彼らの行動を絶賛した。911で亡くなった兄弟をもったある人物も今日活躍した。」
「NYという街がすばらしいことを、この人たちが行動で証明してくれた。」
「フェリーのメンバーはNYの過去の事件をふまえ、不測の事態にいつでも対応できるように準備していた。このため、冷静に行動することができた」
「このようなチームで今日このようなことを成し遂げたことを誇りに思う。」

あまりのスピーチ上手にわたしゃ~もう泣きそうになりましたよ。。。。。
そんな様子をみて近くにいたテレビ局のレポーターが寄ってきて、「あんたかい?最初から全部観たっていうのは!」とか言い出したので、即断ったが(笑)
下手してたら、テレビでコメントしてたと思うと、今でもああ冷や汗.....


総論なので、ここで本当に書きたかったことを。
<次々とかけつける救急車、警察関係の車、そしてボランティア・ベースの救急チーム。

最も印象的だったのはこの部分だったのだ。
警察関係、救急関係にまじってけっこうな割合で、革ジャンに独自のロゴいれたチームが何組もいたのだ。
なんなんだろうこの人たちと思ってロゴを読むと、地元のボランティア・ベースの救援チームなのだ。
しかも、警察と合流すると、警察の人たちも嬉しそう。
「お~来たか!お前ら3人組がいないとはじまんねえよな~」なんてやってる。
NYという街の磁力が、こういうボランティア・パワーを持たせているのだろうか。

そういえば、NYの消防隊はもともと各エリアの自警隊などがベースだということを思い出した。
そして、そういう人たちがたくさん911の現場にも駆けつけたのだろうなのは間違いない。
そういう人々を巻き込んだビル崩壊のことを思うと、心が痛む。
「ハドソン川の奇跡」を思う時、このNYのボランティア精神について実感したことを忘れないだろう。

蛇足だが、オバマの就任挨拶でいうと以下の部分のような人たちだろうか。
It has been the risk-takers, the doers, the makers of things.
Some celebrated, but more often men and women obscure in their labor、
who have carried us up the long, rugged path toward prosperity and freedom.



コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
トラックバックありがとうございます (海香)
2009-01-25 12:17:00
こんにちわ!「海香のかほり」のミカと申します。
トラックバックありがとうございます
記念すべき初めてのトラックバックさんです!
なんかブログを世に認められたような気がしてとても嬉しいです!
画面がとってもキレイでうらやましいです!
きちんと整理されているし、見やすいし、分析も多角的で・・・マトをついて共感するものばかりです。
今回の「ハドソン河~」についてもかなり勉強になりました!
今後もご指導、ご愛顧いただきますよう
よろしくお願いいたします!
 
 
 
コメントありがとうございます (onscreen)
2009-01-25 16:09:57
なんと!初めてのトラバでしたか!
(う~ん責任重大だなあ....)

しっかし検索エンジンで、No.1とはすごいですねえ。
「かほり」というところがポイントでしょうか。

拝見してると、ダンス系がかなりお好きなようですね。
今度アップしますが、Nyで観たFuerzabrutaという、アルゼンチンのグループのパフォーマンスが凄かったですよ!!

では~
 
 
 
NYからの報告 (東京老人)
2009-01-25 18:12:29
トラックバックありがとうございます、

私も金曜日、上野の頭上に、6機のヘリコプターが飛び回るのを見ました、
アキハのビル火災だったのですが、
代表訪問にできないものですかね、

またちょくちょく訪問させてもらいます。

 
 
 
完璧があるとすれば・・・・ (cadboy)
2009-02-02 16:00:40

トラバ どもども! m(_ _)m
 
 
 
TBありがとうございますm(_ _)m (みかんママ)
2009-02-14 20:45:34
初めまして、TB頂きありがとうございます。
拙ブログのTB機能が不調で、TBのお返しをさせて頂きたい所ですが、送信失敗ばかりでコメントさせて頂きます…スミマセン

事故現場に遭遇されたとは、貴重な体験をされたんですね。
私もかつて短期滞在でNYにおりましたが、その時分は平和そのものでした。
素晴らしいエントリを拝読でき、感謝致します。
ありがとうございます。
 
 
 
コメントありがとうございます! (onscreen)
2009-02-15 16:40:23
東京老人さん
<上野の頭上に、6機のヘリコプターが飛び回るのを見ました、

私もあの日神田におりまして、
「またか」と思いました(笑)

 
 
 
完璧とは (onscreen)
2009-02-15 16:42:08
cadboyさんコメントどうもです。
完璧を作り出した大事な要素についての説明がまだ足りないと思い出したので、それについてまたアップする所存です。
よろしかったらご覧下さい!
 
 
 
NY最高ですよね (onscreen)
2009-02-15 16:45:21
みかんママさん

コメントありがとうございます。
喧噪な街でありつつ、静かでもある街、NY。
Melting Potとかよく言われますが、ホント魅力的な街ですね!
この「ハドソン川の奇跡」について、まだ書き足りないことがあるのを最近再認識したので、近々追記する予定です。
よろしかったら、そちらもご覧下さい。
 
 
 
Unknown (atts1964)
2016-10-03 10:20:40
凄い体験をされましたね。
読ませていただくと、この奇跡は機長と副機長の素早い対応だけでなく、着水後の迅速な救助活動も大きく起因していたんですね。
機長が最後までしっかりと乗客をくまなくチェックしていたシーンも今回の映画には入っていましたし、実際の忠実な画き方をしていたのを改めて記事から読み取ることができました。
TBしていただきありがとうございました。
映画記事ですがこちらからも貼らせてくださいね。
 
 
 
コメントありがとうございます (onscreen)
2016-10-09 00:39:03
そうなんです、映画まだ観れてないんです...

この連休中にはなんとか、と思っているところです!
 
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