日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



実にプラクティカルな1冊。
今年1月に緊急出版されたばかりのこの本は、倒産トレンドから見る大倒産時代の予兆を分析。
サブプライムのあおりで、戦後2番目に大きな倒産となったリーマンブラザーズの日本法人
は08年9月だったが、それ以降も含めている2008年に倒産した企業ばかりを集めた最新版。
本をまとめたのは、企業情報を生業とする信用調査期間T社。


登場する倒産企業は、多種多様。
メインに出てくるのは、アーバンコーポレーション、ゼファー、リプラス、みらい建設グループ、新井組、都市デザインシステムなどの新興不動産業界、ゼネコン。
そして08年10月に逝った大和生命保険、アエルといった金融・消費者金融などの業界。
ここまでが一部。

二部は要因別に倒産を検証しており、その要因とは「原材料高」などの不幸なものから「コンプライアンス・リスク」「粉飾決算」「再生バブル斜陽」など。
それらの企業とは、高田印刷、近江陸運、スルガコーポレーション、セラヴィ・リゾート、関善、コンディトライカウベル、多田建設、トークツ・グループなど。

最後の最後はちょっと特殊な例として、社会的に注目された倒産事件として、NOVAと円天で話題となったエル・アンド・ジー。

個々の企業が倒産に追い込まれていく経緯をそれぞれくわしく具体的にリポートしている。
へっぽこなスリラーよりはよっぽど怖い。
こういうノンフィクションもあるのか...

自業自得な企業もけっこうあるが、それ以外の要因で追い込まれた例などは実にお気の毒な限りである。
自己防衛のひとつの視点として、この本で登場した企業のホームページがどういう見え方のものだったか、チェックしてみた。
原型を留めないものがほとんどだが、参考にはなった。

今年来年がどう展開していくかは、日々環境を見極めつつ判断していくしかないが、今後まじめな企業であるにもかかわらず業界的な傾向や思わぬ社会的傾向で倒産に追い込まれる企業が増加するのではないかと懸念している。



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