当ブログは2年前の年末映画ベスト10で、同スタッフの「バードマン」 を3位にいれていた。
サブタイトル=「中年の悲哀を全面に出しつつ、噂に違わぬ 超・快? 怪作!(12/18アップ)」
オフビート系な映画にもかかわらず、ここまで心を掴まされるとは、驚き!というのが感想だった。
そしてイニャリトゥ(写真:左)の最新作はまたもやアカデミーで賞賛の嵐で大量のノミネート。
作品賞、監督賞、主演男優賞、撮影賞、編集賞、美術賞、音響編集賞、資格効果賞、衣装デザイン賞、メイクアップ賞、と ×10 も。
まず物語が始まると驚くのは、ディカプリオ(写真:中央)が喋ってるのが英語でない!
のっけからかましてきたな、イニャリトゥ(笑)
そして次に驚くのは、とにかく撮影のクオリティが凄い!
各シーンの自然の風景はどれを取っても美しいし、焚き火の色合いだけでその有難みが伝わってくる。
これだけで2時間 36分飽きることがなく、ここで既に入場料の価値はあると思った。
それもそのはず、史上初のアカデミー撮影賞を3年連続受賞、エマニュエル・ルベツキ(写真:右)が担当。
今回は、自然光のみで撮り上げたそうで、確かに過去見たことのない美しさ!
CG? 何それ?的な説得力があった。
ロケに9ヶ月かかったというのも納得。
面白かったのは、「バードマン」的なシーンがいくつかあったこと。
オープニング直後の襲撃シーンは前回のワンカット撮影を思わせるような長回し。
瀕死の重傷を負った主人公が何回か見る幻覚シーンでは何故か急に「バードマン」化(笑)
そして極めつけ?は、今作でもまたもや落ちる隕石!
5度目のノミネートにして、悲願のアカデミー賞主演男優賞を初受賞したデカプリオはやはり強い印象を残す。
トム・ハーディも賞を取ってもいいくらい、過去ベストの演技じゃないかな?
そしてノミニーに終わったが、シンプルで強い映像に乗せるサウンドトラックに徹した坂本龍一の音楽も良かった。
結論:イニャリトゥの執念がまたもや結実した傑作。
追記:後から思ったのだけれど、イニャリトゥの執念が向けられているのはもしかして、コンテンツをスマホ画面で消費してしまうことかも?
監督の技量と、ディカプリオの執念が結実した作品でした。
こちらからもTBお願いします。
<監督の技量と、ディカプリオの執念が結実
この結果、有無を言わせない力作に仕上がってましたね!
…そうか、執念!!監督と役者の執念!!
相乗効果を生んでいましたね。
息を呑むシーンも多かったです。もう、ホント大作でした。
息遣いを終始、効果音にしたのも刺激的でした。
追記にも書いたんですが、その執念は小さい画面でコンテンツが消費されてしまう時代へのアンチテーゼのように最近思ってます!
中年の悲哀を全面に出しつつ、噂に違わぬ 超・快? 怪作!=バードマン
のことだったんです。
息遣い、確かに迫力ありましたね!
いい視点だと思います。