カンバーバッチが天才だが傲慢な医者、という役柄に期待していたら意外に映画の評判が分裂。
このため公開時、パスしていた。
だが観てみて、その判断は誤りだったなと!
まずオープニング。
正義と悪のせめぎ合いが直ちに提示され、あっという間にバトル化。
そこで登場する映像にすでに魅了される。
ロンドン金融街のビル街で、重力の場が異変し、上下左右が入れ替わる。
だけでなく、ビル自体の構造が罠のように次々と変体、とな!
凄え!!!
例えていうと「インセプション」的、あるいは「インターステラーのクライマックス」的!
その後、メインプロットに移る。
主人公は交通事故で医師生命を絶たれる大ケガを負い、治療の限りを尽くすが全くダメ。
病院内のスタッフから復活の可能性の噂を聞きつけ、遂にはネパールにまで遠征。
そして…
カンバーバッチのぶっきらぼう演技が笑いを誘う(さすがうまい)
ヒーローになっても、外科医スタンスを崩さないところも笑いのポイント。
老師 ティルダ・スウィントン、仇役 マッツ・ミケルセンも自分たちの味を十二分に出している。
さらにマクアダムスも(このヒト、いい時と悪い時の差が激しくね? 笑)
これらが魔術の万華鏡的ワールドにリアリティを付加していて、大いに盛り上がった。
結論:「インセプション」的、あるいは「インターステラーのクライマックス」的な魔術・万華鏡ワールド!、は一見の価値あり。
ただし、最後にこれも言っておかねばならない...
終了後、おまけ映像の部分でハタと気付く。
マーベルなので、この魅力的だった主人公も「アベンジャーズ」に取り込まれる。
アイアンマンも最初は面白かったが、続編以降観るに耐えなくなってしまった…
な訳で、本当の結論。
カンバーバッチ・ストレンジ良かったぞ!
だけど、
これでオサラバだ!(涙)
「ドクター・ストレンジ」でのシリーズの方が楽しみですが。
TBいつもありがとうございます。
「2」はあるんでしょうかね...
潔癖症すぎて融通の利かないキウェテル・イジョフォー氏がやらかすでしょう(もうやらかしていましたが)。
主人公が事故る前に使われるピンク・フロイドの「インターステラー・オーヴァードライヴ」は、映画が「インターステラー」を意識し、かつ、車のオーバードライブに掛けたのでしょうか。フロイドは楽器用語として使っていたはずですが。
格好良いので、是非ご確認ください。