E90エンジン不調で入庫車です。
ここ最近エンジン不調が目立つような・・・?
年式や走行距離に対していろいろと不具合が出てきたのでしょうか?
それでは診断開始しましょう!
以下のような症状はいくつかの不具合が考えられます。。。
エンジンチェックランプの点灯。
エンジン始動後エンジンがブルブル震える。
アイドリングが不安定。
エンジンが冷えているときにガクガクして温まると普通になる。
アクセルをいっぱいに踏み込むと回転は上がるが黒煙が出てくる。
マフラーの排気出口が真っ黒だと注意してください。
ひどい場合はストールしてしまう。
もっと酷いとマフラーからガソリン臭い排気ガス。
エンジンオイルにガソリンが混入したりすることも。
診断機械を用いてエラーコードを調べるとだいたい、ミスファイアーが
多く考えられます。その場合は、スパークプラグやIGNコイル等を新品
交換を行えば改善されますが、ここでワンポイント!
IGNコイル、スパークプラグを全数交換しても治らない場合はインジェクターも見てください。
特に噴射ポンプの車両はRPインジェクターが不具合を起こす可能性が大!
どういう事かよくわかりませんが、インジェクターが何らかの原因で
噴射異常を起こしてしまい燃料の過剰噴射を行ってしまうようです。
従って、排気濃度のHCは高くなり、車両はNOXセンサー、キャタライザー異常の値が
高くなり硫黄分濃度過多と出現してしまいます。
予防策としては、時々高速道路等で高回転を使うか、BMW純正添加剤を投与するのが
いいかもしれません。出来れば信頼性のあるハイオクガソリンも視野に入れたほうが良いかも?
エンジンのタペットカバーを外すしフューエルデリバリホースを外します。
RPインジェクター外しの専用リムバーがありますが、知恵で外します。
左が不具合のインジェクターですが、右は対策品のインジェクターです。
部品は同一なのですが、何故か部品番号が違います。
エンジンの型式によって形状は同じですが番号がやはり違います。
噴射量が違うのかもしれません。気を付けましょう。
交換も終わり診断機にてインジェクターのコーディングを実施すれば完了です。
ありがとうございました。