E90ヘッドライトユニットの交換です。
近年、ヘッドライトのレンズも様変わりしてきました。
車にとって、ヘッドライトというパーツは、最も重要な部品です。
ライトレンズが、曇っていたり黄ばんでいたりすると見栄えも
良くありません。
各メーカーも自動車のデザインや形状、材質、コストも含めて様々な
パーツを採用してきています。近い将来これがかえってマイナスに
なることも最近の事情です。
オーナーさんにとって、色々と悩みどころですね。
ヘッドライトレンズの特性と素材を簡単にご説明します。
最も採用率の多いのが、アクリル樹脂です。
加工もしやすく透明度も優れた材質です。
熱には弱いが、野外の紫外線に強く強度も抜群です。
表面可能のハードコートが、紫外線で劣化すると
黄ばんできます。
国産車でも採用しているのが、ポリカーボネートです。
レンズは頑丈で割れにくいです。表面はやわらかいので
傷は付きやすいのと白濁するのが難点です。
紫外線などに弱く車庫保管などなら劣化も防げるでしょう。
レンズクリーニングをする際は、溶剤は絶対避けてください。溶けます!
昔から採用されていたのが、ガラスレンズです。
傷に強く、全天候に耐久性が高いのが利点です。
しかし、材料費が高く、加工が困難で、安全性も悪いです。
そんなガラスレンズも近年、姿を消してしまいました。
プラスチックの材質にも多種あります。
いちいち選べませんが、細かく分類すると下記のような種類です。
PA(ポリアミドナイロン)主に内装に使うプラスチックです。
PC(ポリカーボネート)エンプラでヘッドライトレンズ、メーターなどに採用
PP(ポリプロレン)整形が容易で熱に強い、バンパーやエンジン部品に採用
PE(ポリエチレン)低温に強く、燃料タンク、エアダクト、バンパー内部に採用
ABS樹脂外装パーツに主に使われます。コスト面では優れています。
PVC(ポリ塩化ビニール)コストパフォーマンスに優れ内装トリムなどに採用
POM(ポリアセタール)油脂関係に強く、足回りや、AT、エンジンドレンに採用
PBT(ポリブチレンテレフタレート)耐熱性、摩擦性、老化性に優れ、ドアハンドルなどに採用
多くのプラスチックは、各メーカー独自に採用して車造りに取り込んでいるようです。
なので、経年劣化で良かったり悪かったりするんですね~
外したE90のライトユニット。
ぶつかって割れたレンズ。黄ばみもありちょうどいい交換時期。
新品のライトユニット。
バラストを外します。
D2Sを外します。
H7を入れ替えます。
気を使います。入れ替え完了。