いやあ、もう明日は5月。爽やかな心地よい若緑の季節到来~~なのだが、泳いでいる鯉のぼりも、こころなしか、勢いがないような。コロナ変異種の感染も勢いを増して。
先日天満宮参道のお店で求めたいものがあり、久しぶりに昼間の参道へ。平日というのに、連休前というのに、込み合っていました。観光客らしい人達・若い家族連れ・楽し気にはしゃいでいる修学旅行生たち。TVで押し寄せるコロナ不安になりそうな情報は、真実だろうか?と思えるほど。勿論律義な日本人はちゃんとちゃんとマスク姿が多かったけど。【コロナ慣れ】したんだろうなあ。(私もホントはコロナ家籠りに疲れています)
・昨年4月の緊急宣言後の参道。
・今年4月の参道。
観光客が来てくれるのは嬉しいけど・・・でも・・・。このまま落ち着けば、そりゃあ、一番嬉しいのだが。そうはなりそうにはない。
・4月の明るい陽ざし溢れたある日
『畠にいらっしゃいませんか?玉ねぎとスナップエンドウが出来てます』といつものYさんから、嬉しいお誘いがあった。
観世音寺横を抜けて。
(Yさんの畠へ。史跡、四王寺山が見えます)
早速ご隠居と、ご隠居自慢のコーヒーを淹れてあり合わせのお菓子など持って出かけた。観世音寺を抜けて、四王寺山が目の前に姿を見せるあたりにYさんの広い家庭菜園(いや農園かな)がある。FaceBookや毎年の初夏の便りとしてブログにも登場するので、友人達は「あのYさんの菜園ね」という。
今年も眩しい陽光と吹き抜ける風を心地よく浴びながら、玉ねぎを抜き、スナップエンドウを収穫する。今年の玉ねぎは大玉が多く、Yさんも「今年は良く出来ました」と嬉しそう。いつもはご一緒に畠つくりをなさっているご主人は、GOLFにお出かけとのこと。
玉ねぎを抜いたり、スナップエンドウをチョキン、チョキンと。こんな風に育てるまでには土を作り、植え付けて…出来上がるまで大変な作業だが、Yさんは、育っていくのを見るのが楽しくと仰る。ちゃんと畠用に完全武装(?)して、身軽に動くYさんをみていると、やっぱり若いなあ、年の差は争えない。Yさんは私と縁が出来たことで「歌舞伎を観るようになり好きになった」と。私はこうして自然を満喫し、新鮮なお野菜を頂いたり。世の中の繋がりとか、人の輪が広がるのは面白いものだ。
大きな晩白柚の下で【コーヒータイム】コロナ時世の中で、こんな風に大きな笑い声を響かせ、明るい空と風に身をゆだねて、目の前にブロッコリー状にこんもりと盛り上がる新緑たちを眺める。若い緑にはほんとに様々な濃淡があり、眺めて尽きることがない。もしかしたら、私は花より芽吹きや新緑が好きなのかもと毎年思ってしまう。濃淡の緑ガモコモコ、目を洗うような美しさです)
ご隠居は早速カメラを片手に、蝶々や花を追いかけている。
苺やアスパラガスも(アスパラガスってこんな風に育つのだなと初めて知りました。
玉ねぎもアスパラもスナップエンドウも、瑞々しく柔らかくて美味でした。
その後日、町内の知人宅にご主人様のご逝去のお悔やみに、ご隠居と伺いました。ご隠居が自治会長をしていた頃から、いろいろご助力も頂いたご夫婦ですが、通夜もお葬儀もコロナ時世の今、参列は出来ません。柔和で穏やかな笑顔のご遺影の前で、色々お話を聞かせて頂きました。帰りには「主人の最後のです」と公民館前の共同家庭菜園をしていらしたご主人様の、遺作ともいうべき、玉ねぎやスナップエンドウを頂き、しみじみと味わいながら頂きました。同じ世代の方達が、旅立っていかれることも多くなりました。コロナ禍の中でゆっくりとお別れも出来ない状況ですが、心からご冥福祈りながら、この【コロナ時代】が早く収束することを、願うのみです。