ととろサンのひとりごと

【観たり聴いたり旅したり】からこちらへ。旅やアメリカでの話、趣味のことなどなど・・・自分の覚書を兼ねて。

50-1=49年目、はるばると来つるものかな。

2014-05-29 15:03:02 | 日々の中で

 花好きな次女からの紫陽花墨田の花火が今年も咲き始めた。今年の入梅はいつ頃だろう。

佐藤春夫の詩【望郷五月歌】に詠まれた

  ”空青し 山青し 海青し 日はかがやかに 南国の五月晴れこそゆたかなれ”

そんな五月に結婚。今年で49年目を迎えた。悲喜こもごも、山あり、谷ありの道をはるばるここまで来たと思うと、不思議な気さえする。(春夫が詠んだのは故郷紀州の皐月である)

結婚前の付き合いの年数を加えれば56年かな。【元カレ、元カノ。カレシ・カノジョいない歴何ヶ月】…なんて、恋愛もスピード化した現代(今)の若い世代には、不思議な気がすることだろう。昭和がだんだん遠くなる時代だから、価値観も大きく変わった。

今年は私の先進医療体験という、大きな人生の節目のような出来事もあり、いつもの年より記念日に対する想いは、ご隠居さんも強かったようだ。と言っても何となくまだ身体に無理はしたくない・・・・と、いつものフレンチのお店【きくち亭】に夜のコースを予約(画像少しUP)食べだして、あ、カメラ・・・最近こんなことが多いなあ。

                

元福岡市の大手のホテル料理長だった方が、ご夫婦だけで、好きな料理を少人数のお客様に・・・自分達も楽しみ、お客様も楽しむ、そんなお店である。世代的にも近いし。奥さまも山野草大好きで、白いフリルのついたエプロンが似合う、何となく乙女チックな雰囲気の人である。

貸切りにして下さって、オーナーご夫婦と会話を楽しみながら、ゆっくりと優しい時間を過ごした。私の歌舞伎の会の若い友人からの、心を込めたサプライズもあって(記念日の話を何気なしにしていたのだが)、思ってもみなかったことなのでびっくり!お祝いカードに添えてシャンペンと手作りのフリーズの花が、お店で待っていたのだった。

 新婚時代から7年間名古屋に住み4度転居したのだが、3度目の転居近くにお二人も結婚後住んでいらっしゃったことも解って、話は大いに弾んだ。お二人の馴れ初めなども話して下さって。奥さまとは、忙しい夫を持って知らない土地での子育て時代の苦労など。女同士の話も飛び出した。

MY人生で好きな言葉に、

 沖縄の言葉【なんくるないさ(何とかなるさ)】がある。

焦らず希望を失わず、明るく生きることが大事だとしみじみと思う。

 【終わりよければ 全て良し】どんなご夫婦でも長い人生にはいろんなこともあるだろう。夫婦間に問題が生じたり、子供や孫のことで心を痛めることもあるだろう。親の介護などもあるだろう。でも、そんな人生の試練を乗り切って、最後に穏やかな日々を過ごせれば、その人の人生は人としての生き方を全うしたということになるのではないだろうか。来年は結婚50年を迎える。

今年ととろサンが体験した【ここまで来たか、先進医療!】についても、その治療のことを知りたいという人も多く、ブログにこれからUPしていこうと思っている。   

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初夏の畑で・・・滴る緑と吹きわたる風・・・

2014-05-18 16:22:31 | 日々の中で

さんが先日自家製の玉葱を持って来て下さった時に「グリンピース摘みなさいますか?」

「まだしたことなんです。ぜひ!」

我が家の庭には蝶々さんのお子様食事用のパセリがあるだけ。町育ちの私は土になじむ機会がなくて(お花を見るのも新鮮なお野菜を食べるのも大好きだが、育てるのはどうも余り好きというわけではなくて。けれどYさんは町っ子だが、太宰府に嫁いで初めて田畑の仕事を姑さんなどに教えて貰って、今では土をいじり、野菜を育てるのは大好きだとおっしゃる)

お電話があり『どうぞお出かけ下さい』と誘ってくださった。ご隠居と観世音寺裏手のYサンのへ。Yさんはご隠居が博物館ボランティアの時の知人で、Yさんの義妹ご夫婦が私達が沖縄転勤の間、我が家を借りて下さったというご縁がある。(ご主人の義弟さんがご隠居と同じ会社勤め)だったので。

    

 観世音寺(観世音寺についてはここをクリック)      

観世音寺の樟若葉に囲まれた参拝路を抜けて、裏手へ。万葉植物園の近く、はるかに四王寺を見上げるあたりに広い畑があった。周りは緑溢れる山里という感じのところである。ご主人も定年後は、趣味のゴルフと農作業や地元のことをなさっているようだ。

つやつや輝く豆のサヤが沢山下がっている。早速摘ませてもらった。こんなに綺麗に育てるのには、ご苦労も多いと思うが、お二人とも『楽しいんですよ』とおっしゃる。そういえば家庭菜園している町内の方達も、野菜の育つ過程を楽しんでいらっしゃるようだ。愛情を掛ければ、動物でも植物でもちゃんと答えてくれるものだなと改めて思う。

 

『どこから切ればいいんですか』初めての体験におっかなびっくりな私の様子に、Yさんがコロコロ笑う。豆を相手に戸惑っているなんてのはおかしい光景なんだろうなあ。

ご主人様の作られた、ペットボトルの風車は、鳥を追い払うものかと思ったら、風車がクルクル回ると挿している棒の振動が地中に伝わって【モグラ防止】になるのだそうだ。楽しかった!心地よい汗が流れる。木陰で夏みかんをいただき、一休み。緑をわたる風がなんと爽やかなことか!やっぱり緑の季節はいいなあ。

トマト、茄子もこれから。ジャガイモの花も可愛かった。大きな晩白柚やレモン、イチジクの大木などもある。前にイチジクも頂いたがまことに美味で特に【イチジク大好き】で店頭に並ぶのを待って買っていたご隠居は大喜びだった。今年も出来たら差し上げますよ・・・と約束して下さった。

ご隠居は晩白柚やレモンの花の香に寄ってくる虫たちを、カメラに収めるのに夢中だ。黒アゲハ蝶の蛹が、レモンの樹木にいるのを発見して嬉しそうだった。晩白柚の花やレモンの花からふくよかな香りが漂っていた。

(晩白柚の花)

我が家の庭は樹木と山野草、食べられるものは八朔だけ。パセリは時々『少しいただきますよ』と挨拶して、蝶々さんのお子様の食糧を横取り。今年はまだ蝶々も来ていないので、元気よく育っている。

わが町内には【家庭菜園】をしていらっしゃる方も多く、手作り野菜を届けて下さることも多く、私達夫婦はただただ感謝・感謝だ。新鮮な手作りの野菜はほんとに嬉しい嬉しい贈り物である。

グリンピースは近くの友人にもお裾わけ。豆ごはん。甘煮など。おにぎりは冷凍に。新鮮だから甘くて柔らかくて美味だった。

  

若みどりの美しい初夏の季節は、私が一番好きなとき。心も気持ちも明るくなる。

太宰府は天満宮の樟の大木をはじめ、いたるところに緑の樹木が溢れんばかり。

歴史とみどり豊かな文化のまち】(文化・・・はちょっと・・・だが)が謳い文句の太宰府市らしい季節だ。家の窓ガラスからも、石穴神社の杜のこんもりとしたさまざまな緑の重なりが美しい。

昼間は真夏並みだが、まだまだ初夏。梅雨が来るまでに、さまざまな緑豊かな季節を楽しみたいと思う。  

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わあ、また、ドジ!!

2014-05-18 10:00:14 | 日々の中で

 町内の道端のあちこちに野薊の花。ピンクの色と野趣味のある風情が好きで、一本頂いて一輪挿しに。

昨日PCアレコレいじっていて・・・やっちゃいましたぁ。ブログの中の画像が消えてしまいました。いえ、正確に言えば削除してしまったんです!。MYブログは自分自身のささやかな記録、画像なしでは・・・気の抜けたサイダーみたいなもの。参ったなあ!

まあ、折に触れて修復して、画像再挿入するっきゃないですけど。サザエさんみたいなオッチョコチョイな性格は、終生治らないようだなあ。

 

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初夏 キスミレ咲く頃、再びの山野草探訪。

2014-05-01 20:09:37 | 旅&温泉紀行

 

    【榎本山荘】

前回から2週間後、再び久住方面に【山野草探訪】へ。今回は友人夫婦と同行。ドライブの道すがらに眺める新緑は益々色をましていた。まさに【緑滴る】そんな感じだった。私の体調に合わせて、ゆっくりした日程での小さな旅だった。感謝!

Eさんの山荘に立ち寄り、ご主人お手製の美味しいシフォンケーキなどをいただき、ゆったりとした心地よい時間を過ごした。大きな丸太を磨いて造られた木造りの山荘は、遠景には九重連山、見下ろす手前には水田が広がる。絶景の場所に600坪の山庭は自然な形で(実は心を込めた手入れで)広がっている。若い頃からこよなく山を愛するご夫婦は、自分たちを土地を探し、山荘を大工さんと一緒に丸太磨きなどもしながら、この山荘を作りあげ、定年後の今は一年の殆どを山荘で過ごしていらっしゃる。

間もなく開花のツクシシャクナゲの小道、山桜、足元にはスズランも花開く日を待っている。ヤマシャクヤクは盛り、色々な花達もやさしい風情を見せていた。

  

<ヤマシャクヤク> <キバナカタクリ> <ニホンサクラソウ原種>

  

<ヒトリシズカ> <庭の山桜> <ジロボウエンゴサク>

H山荘を出て湯坪温泉、民宿 ”叶館”】へ。ここは友人夫婦30年来の山歩きの時の定宿。私達も何度か泊まったところである。最初民宿を作られた方は、【山庭の四季】という素敵なエッセイを三冊だったか、出版なさっている(植物の絵はお嬢さん・・・お母さんが亡くなられた後は、そのお嬢さんが経営に当たっていらっしゃる)四季折々草花に溢れたお庭と小さな露天風呂、クラシックの流れる中での濃やかな季節の味の料理、静かな時間・・・

 

いつもはこの庭の向こうも【野焼き】の後、キスミレが一面の群れて、可愛い風情を見せるのだが、野焼きの人員動員の為、休日に行う予定が、雨で何度も流れて、見はるかす山肌は枯れ草色のままだった。キスミレには会えないのだろうか?

 二日目。叶館を出て【男池樹林】へ。2週間たった樹林はは若緑に染められていた。前はまだ冬枯れのようだったが、枝枝には優しい新緑や新芽が芽吹いて、緑に包まれいた。

   

男池樹林から【湯布院 】へ。昔は静かな温泉地だったが全国的に有名になりすぎて、やたら店が立ち並び観光客がいつもぞろぞろ。最近は湯布院の町は喧噪のなかで落ち着かない。いつも通り過ぎるだけにしている。

由布岳に少し車を進めると、静かな雰囲気が味わえる一画に、小さなレストラン&宿【ムスタッシュ】がある。マスターの髭にちなんでつけられた名前とか。(フランス語で髭?)優しい目をした穏やかなマスター夫婦とお嬢さんの家族での経営の小さな店。ここも私達が好んで立ち寄ったり泊まったりする宿だ。

ここで石窯で焼いたビザのセットでお昼を。 

    

昼食後、湯布院 狭霧台を通り、倉木山の麓へ。

由布岳

 

人が「倉木山に今頃”エヒメアヤメ”が咲いていると思うから・・」と連れて行ってくれた。私達は初めての場所。向こうには由布岳がそびえている。

咲いていた!キスミレもエヒメアヤメも!!群生だ!!このあたりは野焼きが済んでいた。イチリンソウの群生、バイカイカリソウなどなど。

ニリンソウ

 バイカイカリソウ

 

エヒメアヤメは7,8センチくらいです。

 キスミレも一面に。     イカリソウ                          

野焼きの後に一面に咲く。可愛いのだが、画像にすると「ミニパンジーですか?」と。そっくりだから、仕方ないけど。                    

             

 <ワダソウ>                            <tヤマルリソウ>

野焼きの黒い野原や、枯葉の散り敷いた樹林を歩きながら、見つける小さな小さな花達。小指の先程の花もある。【今年も会ったわね、元気に顔出してくれて有難う!】そんな想いで大好きな新緑を楽しんだ。小さな花や緑の芽吹きに、自然の営みの素晴らしさと、心身の安らぎと生きていることの嬉しさを感じた小さな小さな旅だった。

可愛い山野草の画像は、ご隠居さんが写したものです。(痛い膝をかばいながらも山野草をカメラに収めたい気持ちがまさっています

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