ゴールデンウィークやお盆休み、テレビをつけると旅行や遊びを満喫している家族連れなどがインタビューに応えたりしている。しかし選手やコーチにその時間はなく、決まって練習期間になる。
でも私は、その光景を羨ましいと思わない。全くかと言われると、家族もいる立場なのでウソになるが、私は選手たちと切磋琢磨している時間がとても有意義に感じている。
大病をした後、ますますその感情は強くなった。
選手との時間が私にとって〟生きている〝という実感を一番もつことができるからだ。
選手たちも苦しい練習や試合に挑むのは、きっと私のそれに似たような気持になるからだろう。
人によって価値とすることは様々だが、練習すること、挑むことに価値を見いだしているのが真のアスリートであると思う。