みちのく福島市★季節料理と手打ちうどん  裏はりまやのブログ

福島県福島市にある小さなうどん居酒屋です。

にんにくバジル味噌

2008-09-21 02:28:11 | 季節のスローフード
ご飯のおかずに「なめ味噌」。
おかずがもう一品と足りない…というときに便利な常備菜ですよね♪
当店のレジ前でも、季節によって色々ななめ味噌を瓶詰めして販売しております。
春は蕗の薹、コシアブラなどの山菜味噌。今の時期は定番大葉味噌を販売させていただいてます。
これらは全て父の担当で、父が子供の頃に食べたなつかしの味を遠い記憶の糸をたぐりたぐり、作ってます

で、私もこのなめ味噌作りに挑戦
それがこれ「にんにくバジル味噌」です。
大量のにんにくと青南蛮、しその実、そして極め付けが「沢山のバジル」。
シソの替わりにバジルを使った味噌はどうかしら~?と思いつき、
フレッシュのバジルを直売所で大量に買い込み作りました…

お味のほうは、かなり美味しい!。
斬新な味わい、というよりも香ばしいバジルの香りが味噌と非常にマッチして
昔ながらの食卓にも合いそうです
もろきゅうとか、茄子いりとか、サンドウィッチなどに使ってみましたが、バジルだけあってトマトや茄子などの夏野菜と相性バツグンでした
バジルがあったらぜひ作ってみてくださいね



新物 蕗の薹味噌

2008-02-29 03:38:26 | 季節のスローフード
レジ前に、当店の手作りのなめ味噌シリーズが、ちょこんと鎮座しております。
父が、季節季節の食材で作るのですが、やっぱり今の時期は「蕗の薹」ですね。
ホロニガが近づいてきた春を感じさせます。あ~春こいこい

定番の「ピリカラ大葉味噌」とともに並べて販売してます。
アッタかご飯にピッタリの味にご好評頂いており、大変嬉しい限りです

さて、この「蕗の薹味噌」
特徴として、夏の間につけておいた、自家製のきゅうりの味噌漬けが入るんです…
見ていて、なんと手の込んだことするんだろうと、父ながら思います

でも、このきゅうりがアクセントになっていて、歯ごたえが複雑になった分、味わいに深みが出ているような気がします。
おにぎりの中身にもオススメです






母の味 白菜のおしんこ①

2008-02-20 04:00:46 | 季節のスローフード
道をあるっていると、通りの軒先に、4つ割にした白菜が干してある…
そんな光景を見かけると、あぁ、冬が来るんだなぁ~と思います
この白菜は、白菜のおしんこ用に干してあるのです
いっぺん干すとハリハリする上に味がよくなるということだそうです…
(実際つけたことがないのでわかりません

寒くなってくると、この「白菜のおしんこ」が食卓にいつものぼります。冬の常備菜のナンバーワン。冬の野菜不足を補う上でも大切なおかずです。
芯の部分も歯ざわりと甘さで美味しいですが、この葉っぱの部分でホカホカご飯を巻いて食べるのがなんと言っても楽しみ♪
軽く1杯は、白菜のおしんこだけで食べられちゃいます
本当、美味しいんですよね~それにわさび漬けでもちょっとあればもう幸せたまりませ~ん。

さて、当店のおしんこは、全てわたすの母が仕込んでおります。
春夏秋冬、様々なお漬物がありますが、この白菜のおしんこだけは、母も気合がちょっと違います。
おかげさまで、お客様にも(特に年配の方に)「おいしいねぇ」といっていただいております…嬉しいです。
実際、お漬物のなかでもこの白菜のお新香は特に手間がかかるうえ、勘頼みで味が左右されるということが多いような気がいたします。
あと、気温もぐっと下がって、寒さが厳しくならないと本当の白菜のおしんこの味が出ないのだと(母は)言います……

気がつけば文章がこんなに長くなったので、続きます(ええっつ!?)



いかにんじん

2008-02-08 04:15:50 | 季節のスローフード
福島(市)の代表的な味わいとなりつつある「いかにんじん」
そのまんま、いか(スルメ)とにんじんを醤油とお酒で漬け込んだ郷土食…
ま、いまさら私が説明するのもなんなんですけど

我が家では常備菜として年中食卓にあがる「いかにんじん」。私も大好きです。
これと漬物でご飯3杯はいけるな…
福島人はきっとお店で「いかにんじん」をオーダーしてまで食べちゃうことはないだろうなーと思いながら、メニューに載せることはや3年。
年々そのオーダー率は高くなっているような…

よく漬け込まれた「いかにんじん」に七味を振りかけて食べるのもこれまた
ご飯にあう
でも、当店では、柚子を散らしたりします。
柚子がじゃまかな?とも思うのですが、お酒の肴にはあいます。

でも、うちの父は、「いかにんじん」のにんじんは三寸人参ではだめで
今の時期(ギリギリ)出回る長にんじんでなくてはダメだ!と譲りません。
たしかに、三寸人参とちがって長にんじんは歯ざわりがパリパリと心地よく
味もにんじんの香り(子供の嫌いな人参の味!)が強くて、スルメとは出会い物の味わいかなぁ~と思います。

この人参の味わいの違いが、感じられたら
本当の「いかにんじん」ラヴァーズですね

で、お惣菜づく美味しい秋

2007-11-13 02:55:17 | 季節のスローフード
福島の美味しいとこ取り弁当」に引き続き、「福島の美味しいとこ取りデリ詰め合わせ」のご注文もいただき、なんだかお惣菜づく当店の秋。
今回は、お酒を召し上がるお客様のご注文でしたので
ちょっと濃い目の味付けで、お酒の肴になるように意識して作りました

●根菜のずんだあえ
●いかにんじん
●若鶏の唐揚げ柿酢ソース
●信夫山の柚子玉
●ひじきと茸の炒り煮
●もってのほかとトンブリの酢の物
●かまぼこ
●鰊の山椒漬け

この、若鶏の唐揚げ柿酢ソースは蜂蜜を焦がしてから柿酢を入れて作った
ちょっと美味しいソースです。(自画自賛…)
健康を考えてか、最近酢の物が人気者
そんでもって、今回40歳台の男性のお客様が主でしたので意識して酢の物を2種類入れました。
けっこうボリュウムがあってカロリーもありそうですが
野菜が中心ですのでそれほどでもないというヨロコビ


福島の美味しいとこ取り弁当

2007-11-13 02:10:54 | 季節のスローフード
最近、東京からのお客様の昼食で「福島の名物をふんだん使用したお弁当」の
注文をお受けしました
内容は

●いかにんじん
●さつまいものずんだあえ
●自家製紅葉漬け
●鮭の幽庵焼き
●鰊の山椒漬け
●信夫山産の柚子玉
●目光の唐揚げ
●豚の一口カツ
●いちぢくの蜂蜜煮と柿
●ご飯

それと、このほかに福島牛の芋煮鍋と福島県産小麦「きぬあづま」を使用した
海老天うどんを一緒にお出ししました

東京からのお客様なので、よりよい旅の思い出のお手伝いにと
作る手にも力がはいりました…

自家製紅葉漬け

2007-10-27 05:55:41 | 季節のスローフード
秋鮭の季節ですね
福島の秋と言えば鮭!
これは甘酒のように麹を使った床に、塩引き鮭の切り身とハラコを混ぜて作る
福島市の郷土料理。「鮭の紅葉漬け」(自家製)です。
一見、熟れ寿司のようですが、食べると塩辛のようなという…
福島に江戸時代から伝わる、秋の深まる、紅葉時期につくる保存食であり珍味です。
新潟の村上ほどではないにしろ、福島市にも鮭食文化は脈々と生きております。
紅葉漬けに始まり、鮭の昆布巻き、鮭の糟汁、鮭の煮付け(秋のお祭りのときに食べる)鮭の混ぜ寿司ときて鮭の焼き物など。
割と秋の食卓に鮭がないシチュエーションは少ないのではないのかもと思ってしまいます…


そうして、この紅葉漬け
塩が少し枯れてきたころ、一緒に混ぜたハラコもいい味をだして、
複雑で贅沢な鮭の旨みを存分に堪能できる、珍味逸品の出来上がりとなります。
子供の頃は、この鮭の切り身がメタっとした食感で
あまり好きではなかったのですが
大人になってお酒をたしなむようになってから、この奥深い紅葉漬けの味が
病み付きになりました…

上州名物の辛味大根の大根おろしと一緒に紅葉漬けを食べると
本当美味しいです♪
お酒が進んでマジやっばいです。



イソフラボンボンの納豆ひしょ

2007-09-03 01:16:48 | 季節のスローフード
冬の寒い間、麹と納豆とお塩を混ぜて甕に入れてじっくりと熟成させた
「納豆ひしょ」。
会津の優れた保存食です。
暖かくなってきたら、野菜室にうつして年間を通じて食べます。
鰊の山椒漬けとならぶ福島の味です。
(母が会津出身なもので…)

福島の味といえばダントツ知名度№1の「いかにんじん
県外のお客様にも「ないの?」と聞かれることも多くなりました。
これはですねー、今の季節のにんじんでは美味しく作れないので
福島の味作成担当の父が頑として、長にんじんが出る季節まで作りません…。
これからは、秋鮭の季節。
熟れ寿司の一種でしょうか?これまた福島の味「紅葉漬け」の仕込が始まります。
麹と鮭の生身とハラコを混ぜ合わせて熟成させた珍味です。
これまた、なかなかお酒に合う味なんですよ~

手作りなめ味噌~福島市のスローフード

2007-08-22 15:17:57 | 季節のスローフード
地域素材を活かした伝統的な郷土料理。
そしてゆっくりと食事を楽しむために作られる家庭料理。
そういった、心の栄養にもなるような食事…
最近食べてないような気がするなぁ~

マクロビやローフードとか極めて健康によい食事と違って、
昔から、作られてきたスローフードは、確実に世代ごと各家庭その頭と心にに受け継がれてきてますよね~。

最近、うちの社長(父れすが)にスローフードの神が降臨し、
せっせとその季節季節の食材をキャッチし、手間隙かけて試行錯誤して
いろいろな「福島の味」を作り続けています。
もともと凝り性の社長。
「I LOVE ふくすま」を胸に、子供の頃の記憶でもたどっているのか…
数々の福島の味がジャンジャン生まれてます。


こちらは、社長がご試食に作って、お客様にお配りしているものです。
米飯とコレさえあればのこの逸品。
「ふきのとう味噌」「大葉味噌」「しどけ味噌」(品切れ)です。

おかげさまで、作った本人が驚くほど、大好評。
ありがとうございます。

信夫山のこしあぶら

2007-05-12 03:41:37 | 季節のスローフード
これ、コシアブラです。
天ぷらが美味しい。ちょっとほろ苦くてキドイ味わいです。
あまり育たない小さな芽を賞味しますが、育ったおおきな葉っぱも天ぷらにすると
ショリショリとしてこれまた美味しいです。


今年は、コシアブラ味噌というなめ味噌をつくりました。
これは、かなりおすすめです。
感じとしてはふきのとう味噌のふきのとうの代わりにコシアブラを使ったという
なめ味噌です。
ほろ苦くて、おいしい。
おおきくなったコシアブラは茎が硬いので細かく刻みます。

コシアブラご飯というのも美味しいです。
茶飯に味付けしたお米と、刻んだコシアブラを一緒に炊き込んだものです。
かしわや油揚げと一緒に炊くのも美味しいです!
オススメです