9月、PTAの用事で大平台小学校に行って帰ろうと思ったとき、いつも気になっていた図書室の入り口が開いていました。子供たちは授業中で、利用者は居ませんでした。
私自身は入室する機会がないため、思いきって司書の方に『息子が図書委員で図書室の話をよくするので、見てみたいのですが‥』と尋ねると、『誰もいないので、よいですよ。』と快く返事をいただけました。
浜松市で出産した方は、『ブックスタート』(注1)という制度で、生後8ヶ月から満1歳の赤ちゃん対象に、浜松市立図書館(24ヶ所)やイオン等で絵本の読み聞かせ・絵本のプレゼント・あかちゃんの図書館利用者カードを作成した方もいると思います。
我が家は、市立図書館めぐりをしたことがあるため、10ヶ所入館したことがあります。市立図書館は子供の本だけではないから、2階建てのところもありますし、建物も素敵な場所もありました。
しかし、子供の本エリアとして大平台小学校の図書室は、外観からもわかるようにアーチ状になっていて窓も大きく、明るく開放的でした。しかも、視聴コーナーみたいなエリアもあり、上靴を脱いで楽な姿勢で読書もできたりするようです。
本も探しやすいように、子供目線に工夫された案内もたくさんあります。偶然見た本棚に、『西遊記』や『赤毛のアン』など数種類が出版社違いで数冊ずつ並んでいました。出版社が違うことで、同じタイトルでも字の大きさや本の厚さも違い、選べる楽しさもあって、大人の私でもワクワクしました。
入室すると、カウンターに無記名で記入できる質問の紙がありました。子供たちの本の質問に対して、司書の方が赤ペンで答えを記入して何枚も掲示されていました。読みたい本に関する質問など、直接聞けなくても返事を見ることが出来ます。しばらく貼ってあるとのことでした。質問した子は、また図書室に足を運ぶんだろうなぁ‥と思いました。
市立図書館のように、返却はパソコン管理でした。ただ、返却確認した本は子供自身が本棚に戻すそうです。理由は、本の分類も把握できるのと、棚に戻したあとにその本の周りの本にも興味がいくから。そして、責任感を持たせるためとのこと。素晴らしいと思いました。
最後に、本棚の奥に空の牛乳パックが倒れて置いてあることに気づきました。本が奥に入り込まないためかと聞いたところ、本を棚から取り出すときに背表紙の上ばかり引き出すと本が傷むため、読みたい本の背表紙の上の方を奥に押し込むことで、背表紙下側が押し出されてくるから取りやすいという説明を受けました。これは子供たちにも説明しているということでした。
司書の方々のなかでも、大平台小学校の図書室は他の小学校に比べても立派だとのことでした。(私が通った小学校は、北校舎2階の教室1つ分だったので、暗い図書室の記憶です。)
本当に知らないことばかりでした。
『図書ボランティア』や『お話し隊♪』の方々は、貸出用のバーコードを持っているから、大平台小学校の図書室の本を借りれるということも知りませんでした。
朝の時間が少しでもある方で、本が好きな方は『図書ボランティア』、お話しが好きな方は『お話し隊♪』(注2)への活動参加はどうでしょうか?
知らなかったことに触れられるチャンスがたくさんあると思います
私自身、まだまだ知らない大平台小学校の自慢や宝がたくさんあるんだということに驚き、6年目の保護者としてアンテナが低いと反省。
これからも、子供たちからの学校の話や大平台小学校の充実したホームページ、学校へ行った時などにも、宝探しをしていこうと思っています。
もちろん、大平台小学校の一番の宝は子供たちですが
文化広報委員長 金田
(注1)「ブックスタート」の制度詳細は浜松市のHPをご覧ください(外部リンク)
(注2)「お話し隊♪」の活動についてはブログ「ぽっかぽか通信」をご覧ください