今日は、軍艦島から最後の島民がいなくなって、
ちょうど40年です。
40年前の1月15日に軍艦島は閉山し、その3ヶ月後の今日、
全ての島民が離島し、島は無人島になりました。
※残務処理等で、その後も人はいましたが。
去る4月17日に、軍艦島の守り神、端島神社で、
長崎県神道青年会の60周年記念大祭が執り行われました。
神道青年会は毎年、県内の神社で式典を行っているようですが、
今年は60周年という記念すべき年。
たまたま端島も閉山40年という切りのいい年だったので、
端島神社で行なうことになったようです。
端島神社は島であることから、海の神様である金比羅神、
そして炭鉱の神様である大山祇(おおやまつみ)神、
さらに、もう一人のそれほどメジャーではない神様の、
三柱を祀った神社だったそうです。
内田康夫著『棄霊島』では、端島神社の遷座式が登場しますが、
記録上は遷座は行なわれておらず、
現在も端島神社に神様がいることになっているそうです。
また、もともとご神体がない神社であったとも聞きました。
ヤングマガジン連載のコミック『モンタージュ』で、
3億円が隠されている設定だった神社へ上がる階段の手前に、
神事を行なう宮司さんや禰宜さんが待機しています。
日給社宅の屋上をバックにした光景は、
かつて見たこともない摩訶不思議なものでした。
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みなさんが待機している神社下のこの場所は、
かつては草が鬱蒼と茂っていましたが、
大祭のためにとても奇麗に掃除されていました。
島に人がいた時は、
きっとこんな感じだったのだと想います。
午前10時半頃、大祭が始まり、
お供えから祝詞と、祝典は粛々と進められて行きます。
かつて島に人がいた時代でも、
これほどの盛大な式典は見たことがないと島民から聞きました。
続いて舞の奉納です。
たしか平戸踊りと呼ばれる舞だとききましたが、
右手に鈴、左手に剣を持っての舞は、
独特な雰囲気を作り出す所作でした。
ちなみにこの剣は真剣。
神事に使う場合は所有を許されるのでしょうか。
このあと参加者のお参りが一通り行なわれ、
神事は2時間程で終了しました。
神社へ行くまでの地獄段と呼ばれる階段。
ここもかつては鬱蒼と茂る木々と雑草に覆われ、
歩行が極め困難な場所でしたが、
木々は伐採され、瓦礫や木片が散乱していた地面も、
ほぼ奇麗に掃除され、
一般の人でも普通に歩ける程度になりました。
炭鉱施設があった鉱業所の中で、
かつて深い木々に埋もれて近づくのが困難だったエリアも、
世界遺産登録の調査のために殆どの木が伐採され、
その全貌がはっきりと見える様になりました。
◆
軍艦島から人がいなくなって40年。
かつて「緑なき島」と呼ばれた島には緑が旺盛に繁茂し、
このまま「緑深き島」になるのかと思いきや、
再び、かつての様に「緑なき島」に戻りつつある軍艦島は、
まさに数奇な運命をたどる島だと想います。
ちょうど40年です。
40年前の1月15日に軍艦島は閉山し、その3ヶ月後の今日、
全ての島民が離島し、島は無人島になりました。
※残務処理等で、その後も人はいましたが。
去る4月17日に、軍艦島の守り神、端島神社で、
長崎県神道青年会の60周年記念大祭が執り行われました。
神道青年会は毎年、県内の神社で式典を行っているようですが、
今年は60周年という記念すべき年。
たまたま端島も閉山40年という切りのいい年だったので、
端島神社で行なうことになったようです。
端島神社は島であることから、海の神様である金比羅神、
そして炭鉱の神様である大山祇(おおやまつみ)神、
さらに、もう一人のそれほどメジャーではない神様の、
三柱を祀った神社だったそうです。
内田康夫著『棄霊島』では、端島神社の遷座式が登場しますが、
記録上は遷座は行なわれておらず、
現在も端島神社に神様がいることになっているそうです。
また、もともとご神体がない神社であったとも聞きました。
ヤングマガジン連載のコミック『モンタージュ』で、
3億円が隠されている設定だった神社へ上がる階段の手前に、
神事を行なう宮司さんや禰宜さんが待機しています。
日給社宅の屋上をバックにした光景は、
かつて見たこともない摩訶不思議なものでした。
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みなさんが待機している神社下のこの場所は、
かつては草が鬱蒼と茂っていましたが、
大祭のためにとても奇麗に掃除されていました。
島に人がいた時は、
きっとこんな感じだったのだと想います。
午前10時半頃、大祭が始まり、
お供えから祝詞と、祝典は粛々と進められて行きます。
かつて島に人がいた時代でも、
これほどの盛大な式典は見たことがないと島民から聞きました。
続いて舞の奉納です。
たしか平戸踊りと呼ばれる舞だとききましたが、
右手に鈴、左手に剣を持っての舞は、
独特な雰囲気を作り出す所作でした。
ちなみにこの剣は真剣。
神事に使う場合は所有を許されるのでしょうか。
このあと参加者のお参りが一通り行なわれ、
神事は2時間程で終了しました。
神社へ行くまでの地獄段と呼ばれる階段。
ここもかつては鬱蒼と茂る木々と雑草に覆われ、
歩行が極め困難な場所でしたが、
木々は伐採され、瓦礫や木片が散乱していた地面も、
ほぼ奇麗に掃除され、
一般の人でも普通に歩ける程度になりました。
炭鉱施設があった鉱業所の中で、
かつて深い木々に埋もれて近づくのが困難だったエリアも、
世界遺産登録の調査のために殆どの木が伐採され、
その全貌がはっきりと見える様になりました。
◆
軍艦島から人がいなくなって40年。
かつて「緑なき島」と呼ばれた島には緑が旺盛に繁茂し、
このまま「緑深き島」になるのかと思いきや、
再び、かつての様に「緑なき島」に戻りつつある軍艦島は、
まさに数奇な運命をたどる島だと想います。