廃墟賛歌ブログ

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廃道リポート:元名の石切道~前編

2014-03-06 01:43:42 | プロダクション・ノート
国内初の廃道DVD『廃道クエスト』リリースから1年、
新作廃道DVD『廃道ビヨンド』をリリースしたので、
作品に収録した物件の探索リポートをアップしています。



今回からアップする廃道は、
DVDの最後に収録している廃道で、
実際にも最後に撮影した廃道。
千葉県にある鋸山の石を切り出すために使われていた、
いわゆる作業道路の廃道です。

鋸山は、かつてその全部が採石場で、
後年に採掘されていた山の北側の面は、
現在では観光地になっていて、
以前の記事でも取り上げました。

しかし、今回訪れたのは南側の面。
南側は北側より古い時代に採掘が終了したエリアで、
観光地にもなっていませんが、
それだけレアな作業道と採掘現場が残っている場所でもあります。

元名の石切道

航空写真に記入したルートの、
B地点からG地点の間は、だいたいそのあたり、
といったアバウトなものですが、
実際に訪れると、
確かに作業道がしっかりと残っているのは驚かされます。





元名の石切道

航空写真の(ちょっと見えにくいですが)A地点。
ここまでは車で行くことができるので、
そこに車を止めて探索スタートです。
ヘッドカメラのGoProとマイクを装着して準備する石井さん。
平沼さんはこの日のルートを地図で再確認です。





元名の石切道

航空写真のB地点。
本来、この元名ダムのダム湖の湖底にも道は続いていたようですが、
今は水没しているので、湖畔からスタートです。





元名の石切道

ダム湖を背中にし、山の方を見ると、
いきなり古色蒼然とした石畳の作業道が現れます。
確かにほぼ自然林と想われる雑木林の中に、
一筋の人工の痕跡が確認出来ます。





元名の石切道

湖畔付近は少しごちゃついていましたが、
少し進むと、はっきりとした石畳が続く様になります。
石井さんは「男の作業道」萌えらしく、
興奮覚めやらない中、スタートです。





元名の石切道

石畳の中には、画像の様な大きく切り出したものも。
鋸山から切り出した石は、1つを約80kgに切り分け、
それを車力と呼ばれる手引き二輪車にのせて、
女性が運んでいたといいます。
大きな路面の二本の窪みはその轍の跡。





元名の石切道

この辺りは、左右二列に並べた奇麗な石畳が残っています。
そうそう、DVD『廃道ビヨンド』には、
初回盤限定で小冊子『廃道を行く4.5』が封入されています。
廃道を行く』とは、イカロス出版がシリーズで発売するムックで、
DVD出演の平沼さんは、このムックのライターでもあります。
レギュラーシリーズは平沼さん以外にも執筆陣がいますが、
今回は平沼さんだけの執筆。
このDVDだけの初回限定特典なので、
是非ご覧になって頂ければと想います。

そしてその『廃道を行く4.5』の表紙がこの光景です。

元名の石切道

表紙用の画像は何種類もお渡しして、
どれを使うかはイカロスさんにお任せでしたが、
この石畳の廃道を表紙に持ってくるとは想いませんでした。





元名の石切道

出演の石井さんは、
ハンドルネームを「トリ(鳥)」さんというのですが、
探索の途中、倒木にすわって鳥の真似をする石井さん。





元名の石切道

そんなこんな探索撮影していると、
前方に怪しげな穴が見えて来ました。
この作業道で(おそらく)唯一の隧道です。





元名の石切道

画像でもお分かり頂ける様に、かなり硬質な岩盤なので、
ここだけはどうしても隧道を造る必要があったのかもしれません。
高さは丁度撮影クルーの背丈ぐらい。
おそらく当時は、天井まで距離があったんだと想います。





元名の石切道

反対側の坑門から見返した画像。
手彫りにしてはかなり奇麗に彫られた壁面に驚きます。





元名の石切道

さらにちょっと引いた所からみる坑門。
奥が全然みえませんが、それもそのはず。
坑門付近から隧道はほぼ直角に曲がっています。
100キロとかの石を積んだ車力を押してここを曲がるのは、
至難の技だったんではないかと想います。



一年ぶりのは廃道新作DVD『廃道ビヨンド』
2014年3月4日 release !

廃道ビヨンド


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