ぬえの能楽通信blog

能楽師ぬえが能の情報を発信するブログです。開設16周年を迎えさせて頂きました!今後ともよろしくお願い申し上げます~

久しぶりの石巻

2020-09-04 18:49:41 | 能楽の心と癒しプロジェクト
思えば今年の3月11日。。9回目の「震災の日」にここ石巻の日和山に鎮座する鹿島御児神社さまで奉納させて頂いたのがコロナ禍が本格的になる前の最後の舞台でした。

それから半年。。東京では相変わらず新規感染者が見つかり、公演もおっかなびっくり試み始められた段階で、まだまだ予断を許さない状況です。



そんな中、何度も東北の被災地でお世話になっています「花とアートで再生復興プロジェクト委員会」さんが明日9月5日に石巻総合体育館で催すイベント「3,.11 アートファンタジア2020 石巻」に参加させて頂くこととなり、先乗りで石巻に到着しました!

これまた久しぶりに新幹線を利用して石巻に来たので、夕方からですけれども市内を少し散策してみました。本当はヒマなので昼に仙台に到着して、水族館か天文台に行こうと思ったんだけど、東京に負けない暑さの中、キャリーバッグを引きずって歩くことができず石巻に直行することに。。





あれあれ、復興住宅も増えたり街の様相も変わってきましたが、内海橋のお隣。。以前に交番があったあたりに建設されていた橋は、とうとう来週に開通式ですって!



看板には「内海橋開通」と書いてありますが、橋の名前は公募しているらしい。今になって聞いたのですが、以前の「内海橋」。。「石ノ森萬画館」がある中瀬地区の島に掛けられていた橋は内海さんという方が私財をなげうって架けられたものだそう。震災にも耐えて旧北上川の両岸の住民を渡した橋ですが、いずれ取り壊されて、「石ノ森萬画館」へは別の橋が架けられるのだとも聞きました。

こうして石巻は橋だらけの街になろうとしていますが、これというのも震災の教訓で、災害時の逃げ場を確保する狙いがあるのだそうです。





こちらはずっと以前にお正月に奉納させて頂いたこともある、川岸に建つ住吉神社ですが、すっかり立派な社殿に替わっていました!

これ、なんと境内をそのまま4mかさ上げすることになって、古い社殿を解体したところ、移築するには以前の部材は半分くらいしか利用できないことがわかり、国の補助で改築(ほとんど新築)されたのだそうです。宗教施設ではありますが、ここはそのまま防潮堤の意味もあり、公共の役割もあるので国の補助が認められた由。





ちょっと徒歩ではしんどい湊地区には足を運べませんでしたが、いろいろお世話になった方にご挨拶もすることができました。

明日は少し気温が下がるという予報らしいです。が、会場が体育館なので。。ううん、あったかそう。。