仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

クラッシュ

2017年07月13日 | ムービー
『クラッシュ(原題Crash)』(2004年/ポール・ハギス監督/アメリカ)を見た。
物語は、「多種多様な民族、違う肌の色の人達が生活しているロサンゼルス。買い取り業者ルシアンのリクエスト通りにクルマの窃盗を繰り返している黒人のアンソニー(リュダクリス)とピーター(ラレンズ・テイト)は、地方検事リック(レンダン・フレイザー)と妻ジーン(サンドラ・ブロック)を拳銃で脅し、クルマを奪い取った。無線で事件を知った人種差別主義者の白人警察官ライアン(マット・ディロン)は相棒トム(ライアン・フィリップ)の助言に耳を貸さず、ナンバーが違うと知りながらも、同車種を運転していた黒人のキャメロン(テレンス・ハワード)に職務質問をし、同乗していた妻クリスティン(タンディ・ニュートン)にセクハラをする。また、アラブ系と間違われることが面白くないペルシャ人の雑貨店主ファハド(ショーン・トーブ)は、娘ドリ(バハー・スーメク)の反対を押し切って拳銃を購入した日、裏口の鍵の修理を依頼したが、その担当者、メキシコ系のダニエル(マイケル・ペーニャ)に"鍵を取り換えてもドア自体を修理しなければ無意味だ"と言われるものの、これを無視し、代金も支払わなかったところ、その夜に店が荒らされた。そして、黒人刑事のグラハム(ドン・チードル)は同僚であり恋人のリア(ジェニファー・エスポジート)をメキシコ系と思っていたが、母には彼女のことを"白人女"と言った。だが、彼女の父はプエルトリコ人で、母はエルサルバドル生まれだという。グラハムは彼女が何故突然に怒り出したのか分からなかったのだが・・・」という内容。
これ以外にもまだ沢山の人物が登場するのだが、そこに穏やかな人間関係は存在しない。
個人の人柄云々ではなく、人種や肌の色の違いだけで人づきあいを決めていく。
どうにも嫌になってくる展開の連続なのだが、こういうのも"憎しみの連鎖"というのだろうか。
(-_-;)
それにしても、ペルシャ系のドリの選択はベストだった。
彼女のおかげで一体何人が助けられたことだろう。
アメリカの〇〇店は赤い箱だけを売ればいいのではないかと思えてくる。
(^_^)