『ファントマ ミサイル作戦(原題Fantômas contre Scotland Yard)』(1967年/アンドレ・ユヌベル監督)を見た。
物語は、「スコットランド・ネス湖の湖畔にあるロードエドワード・マクラシュリー卿(ジャン=ロジャー・カーシモン)の元へ、彼の親友ウォルター・ブラウン卿(ジャン・マレー)に変装したファントマ(ジャン・マレー/2役)が現れた。ファントマは、世界中の富豪に"生存権"という税金を課税することにしたので、30億フランもしくは600万ドルを支払え。支払いを拒否したり警察に通報すれば命の保証はしないという。マクラシュリー卿は仲間を集めて対策を協議した。また、ファントマと何度も対決したことがあるパリ警視庁のジューヴ警視(ルイ・ド・フュネス)、新聞記者ファンドール(ジャン・マレー/3役)、エレーヌ(ミレーヌ・ドモンジョ)らをフランスから呼び寄せることにしたのだが・・・」という内容。
原作小説は、1911年から1926年まで全42作が出版された人気作のようだが、アンドレ・ユヌベル監督による1960年代の映画シリーズはこの第3作をもって終了したようである。
それは興業的な理由ではあるのだろうが、(内容的に)ジューヴ警視のキャラクター設定が酷くなりすぎてしまって、もう続けようがなかったのではないだろうかと思えるほどに、劇中のジューヴ警視はすっかり人格が破たんしてしまって、行きつくところまで行きついてしまったような感じだった。
舞台はスコットランドなんだし、スコットランドヤードのトム・スミス警視(アンドレ・デュマ)に幾らかの活躍の場を与えていれば、ジューヴをあれほどの深みにはめる前に落ち着かせることができたのではないかと思えた。
警視があんなじゃ、部下のミシェル・ベルトラン(ジャック・ダイナム)が可哀想だ。
(^_^;)
スコットランドの古城とあって城内を幽霊がうろうろしているらしいのだが、驚くジューヴに対して、執事は「あれはマードック・マクラシュリー卿です。第3回十字軍の時に遠征先で戦死しました」などと冷静に解説するのが面白かったし、キツネ狩りが主要な舞台として描かれていたのも何やらスコットランドぽくて良かった。
ファントマは前2作と同様に非情で、肥満体形のインドの富豪には体重分のダイヤを毎年払えと言い、生存税の話を嗅ぎつけて計画に乗っかろうとしたギャングにも同様の課税をし、「ギャングも大富豪も私にとっては同じだ。まともな社会では税金は平等に課せられる」と言い放つ。
そんなこと泥棒に言われたくはないが、世界の中心はファントマであり、その自信には揺るぎがないようだ。
(^。^)
物語は、「スコットランド・ネス湖の湖畔にあるロードエドワード・マクラシュリー卿(ジャン=ロジャー・カーシモン)の元へ、彼の親友ウォルター・ブラウン卿(ジャン・マレー)に変装したファントマ(ジャン・マレー/2役)が現れた。ファントマは、世界中の富豪に"生存権"という税金を課税することにしたので、30億フランもしくは600万ドルを支払え。支払いを拒否したり警察に通報すれば命の保証はしないという。マクラシュリー卿は仲間を集めて対策を協議した。また、ファントマと何度も対決したことがあるパリ警視庁のジューヴ警視(ルイ・ド・フュネス)、新聞記者ファンドール(ジャン・マレー/3役)、エレーヌ(ミレーヌ・ドモンジョ)らをフランスから呼び寄せることにしたのだが・・・」という内容。
原作小説は、1911年から1926年まで全42作が出版された人気作のようだが、アンドレ・ユヌベル監督による1960年代の映画シリーズはこの第3作をもって終了したようである。
それは興業的な理由ではあるのだろうが、(内容的に)ジューヴ警視のキャラクター設定が酷くなりすぎてしまって、もう続けようがなかったのではないだろうかと思えるほどに、劇中のジューヴ警視はすっかり人格が破たんしてしまって、行きつくところまで行きついてしまったような感じだった。
舞台はスコットランドなんだし、スコットランドヤードのトム・スミス警視(アンドレ・デュマ)に幾らかの活躍の場を与えていれば、ジューヴをあれほどの深みにはめる前に落ち着かせることができたのではないかと思えた。
警視があんなじゃ、部下のミシェル・ベルトラン(ジャック・ダイナム)が可哀想だ。
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スコットランドの古城とあって城内を幽霊がうろうろしているらしいのだが、驚くジューヴに対して、執事は「あれはマードック・マクラシュリー卿です。第3回十字軍の時に遠征先で戦死しました」などと冷静に解説するのが面白かったし、キツネ狩りが主要な舞台として描かれていたのも何やらスコットランドぽくて良かった。
ファントマは前2作と同様に非情で、肥満体形のインドの富豪には体重分のダイヤを毎年払えと言い、生存税の話を嗅ぎつけて計画に乗っかろうとしたギャングにも同様の課税をし、「ギャングも大富豪も私にとっては同じだ。まともな社会では税金は平等に課せられる」と言い放つ。
そんなこと泥棒に言われたくはないが、世界の中心はファントマであり、その自信には揺るぎがないようだ。
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