仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

エデンの東

2008年03月16日 | ムービー
『エデンの東(原題East of Eden)』(1955年/エリア・カザン監督/アメリカ)を見た。
「1917年のアメリカ合衆国カリフォルニア州。高校生のキャル(ジェームス・ディーン)は銀行から出てきた酒場の女主人のあとをつけた。彼女が父アダム(レイモンド・マッセー)からは死んだと聞かされていた母ケート(ジョー・ヴァン・フリート)だと知ったのだ。双子の兄アーロン(リチャード・ダヴァロス)は宗教的で生真面目な父の言葉を疑うことも無かったが、キャルは反抗的な性格。その性格は母から受け継いだものだと気がつき、そのことで自分は父から嫌われているのだと感じた。そこで、キャルは父を喜ばせようとして・・・」という内容。
兄アーロンにはアブラ(ジュリー・ハリス)という恋人がいたが、卒業後は真面目な兄よりもそれまで嫌っていたはずの弟キャルのほうに惹かれていったようだった。
似たような心の持ち主だと感じたのがきっかけだろうが、不真面目だけれどタフな所に頼りがいを感じたのだろう。
基本的にはキリスト教的なテーマがあるらしく、それを家族の設定の中で展開していたようだが、原作が良いのか脚本が良いのか、それほど長い映画では無いはずなのにそれぞれの人物像が深く描かれていて素晴らしい出来だった。
主役のジェームス・ディーンは24歳で亡くなっているが、随分と人気があったようで、この映画でもアカデミー賞にノミネートされている。
しかし、この映画で賞を獲ったのは、助演女優賞のジョー・ヴァン・フリート(ケート役)だけだったようだ。