『獄門島』(1977年/市川崑監督)を見た。
横溝正史原作の物語で描かれるのはドロドロした人間関係の中に発生する陰惨な事件ばかりだが、この物語もそうでありつつ少し悲しい物語。
使われているテーマ曲がオドロオドロシイものではないだけに、登場人物の哀れさが引き立つ。
そして、重要な点になっているのが、"故人の遺志"。
『犬神家の一族』(1976年/市川崑監督)もそうだが、死んで尚この世に影響を及ぼすというのは恐ろしいことだ。
「季違いだがしかたがない」
この『獄門島』を初めて見たのは30年も前のことなので、犯人や事件の詳細は忘れていたのだが、了然和尚(佐分利信)のこの台詞はとても印象深く記憶に残っていた。
松尾芭蕉などの俳句に見立てた連続殺人が起こっていくというのがこの映画の筋書きなのだが、この台詞が解決のための最初のヒントだったからなのだろうか。
そして、今回初めて気がついたことが二つあって、一つは"しおどき"の言葉の意味。
「今が潮時」などと使われることから「ひきぎわ」とか「手を引く」といったような意味だとばかり思っていたが、「ものごとをするのにちょうどいい時」という意味だったことに気がついた。
40歳も過ぎて正しい日本語の意味を理解していなかったとは、まったくもって恥ずかしい限りである・・・。
もう一つは、通常の3倍のスピードで移動する"赤いあの人"がこの映画に出演していたことだ。
(^。^)
横溝正史原作の物語で描かれるのはドロドロした人間関係の中に発生する陰惨な事件ばかりだが、この物語もそうでありつつ少し悲しい物語。
使われているテーマ曲がオドロオドロシイものではないだけに、登場人物の哀れさが引き立つ。
そして、重要な点になっているのが、"故人の遺志"。
『犬神家の一族』(1976年/市川崑監督)もそうだが、死んで尚この世に影響を及ぼすというのは恐ろしいことだ。
「季違いだがしかたがない」
この『獄門島』を初めて見たのは30年も前のことなので、犯人や事件の詳細は忘れていたのだが、了然和尚(佐分利信)のこの台詞はとても印象深く記憶に残っていた。
松尾芭蕉などの俳句に見立てた連続殺人が起こっていくというのがこの映画の筋書きなのだが、この台詞が解決のための最初のヒントだったからなのだろうか。
そして、今回初めて気がついたことが二つあって、一つは"しおどき"の言葉の意味。
「今が潮時」などと使われることから「ひきぎわ」とか「手を引く」といったような意味だとばかり思っていたが、「ものごとをするのにちょうどいい時」という意味だったことに気がついた。
40歳も過ぎて正しい日本語の意味を理解していなかったとは、まったくもって恥ずかしい限りである・・・。
もう一つは、通常の3倍のスピードで移動する"赤いあの人"がこの映画に出演していたことだ。
(^。^)
しかも、季節感だけじゃなく時代も感じることができるんですから素晴らしいです。
昭和の日本そのものという感じの映画ですしね。
(^_^)