虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

幼児にくり下がりの引き算を教える方法 1

2010-01-19 09:11:58 | 算数
くり下がりのある引き算でつまずく子は、
とても多いです。

その原因は、

大人がかみくだいて、言葉で説明しようとするから
それまで、数字と数字の組み合わせパターンとして、計算を暗記しながらしてきたから

の2つにある場合が大きいように思います。

まず、シンプルにくり下がりの引き算で起こっていることを目で
見せ、体感させてあげると、
その後の理解は早いです。

写真のように、2人で協力して学びます。(片方が大人でもOK)
「12を作ります」と言って、
学ぶ方の子に2の指を出させ、
協力者に10の手を出しておいてもらいます。

12引く5

のとき、必ず、10の指側の子が5減らし、

2の手側の子が、残りを目で見て、
5と2だから、7
と判断させます。

ここで、言葉で引き算して、足し算して~と説明すると、
言葉のせいで子どもは混乱します。

無意識に引く、
無意識に足す

ということを理解した上で、あ~これが引くことか、足すことか~

と理解をすすめていくと、正確な手順で計算するようになります。

子どもはとにかく同時に2つのことをさせると混乱します。

そこで、10から引くときの作業を他の子にしてもらうことで、
混乱せずに計算の手順を覚えていくことができるのです。

くり下がりの引き算で混乱している子は、
それまで大人に教えてもらった言葉に誘導されて、「ここ足すの?ここ引くの?」と言いながら、
言葉のせいで、自分がどのような作業をしているのか、わからなくなっているのです。

次回に続きます


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