昨日は娘とショッピングに行ってきました。
帰りに、本屋に寄って、何冊か気に入った本を購入し、体調不良でちょっとへこんでいた気分が、一気に回復しました。
娘は、バイトと友だち付き合いが好き……の快活でエネルギッシュな現代っ子なのですが、自分の本を選ぶときは、法律や経済や哲学や自己啓発本を選んでいるので面白いです。自分磨き……の世代なんでしょうか?
(明日から2日間、夫婦で旅行に出かけるので、ブログをお休みします。うれしいことに旅行は娘からのプレゼントです。バイトがんばっているな~と思ったら、
自分にかかる費用をできるだけ自分で払っていこうと考えている様子。
私が娘の年のとき、まだまだ親に依存していて、それほど自立していなかったので、感心してしまいます)
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昨日買ってきた本……
『できる子供は知っている 本当の算数力』
小田敏弘 日本実業出版社
帯に、
算数オリンピック灘中東大で身につけた「考える力」の育て方とありました。
<はじめに>を読むと、
「小学生の算数の問題ってもう解けないよね。昔は解けたんだけど忘れちゃった~」
という話を耳にして、「いや、それはおかしいでしょ」とつっこまずにはいられなかった著者。
もうひとつ、「問題解決能力」や「論理的思考」が流行している社会的な現状に対して、
「似たようなの算数でやらなかった?」と疑問に感じたそうです。
そんな違和感を感じていた著者が、塾講師の仕事で小学生の算数を見るようになって、気づいたことがあるそうなのです。
確かにこの算数のやり方だと、しばらく算数から離れてしまえば
問題が解けなくなってしまう。「論理的」な「問題解決」の基礎は身につかない。
そして同時に
「こんな面白くない算数をみんなやっていたんだ」と驚いたそうです。
著者はというと、算数を得意になっていく過程で、さまざまなことを学び、学ぶ過程で身につけてきた発想や価値観、鍛えた能力や磨いた感覚は今も
残っているそうです。
人生のさまざまな場面で、生きていく核ともなっているのだとか。
そうして、「解く」ことをテーマにして、この著書を書いておられます。
(今多くの子が学んでいる算数は「処理する」算数と呼んでおられます)
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本の内容……とても共感できて、一気に読んでしまいました。
教え方や解き方などは、虹色教室で教えるとき大事にしてきたことと
とても近いものがありました。
やっていることに自信がついたのと同時に、
私に足りなかった部分もわかりました。
自分の伝えたい内容を、わかりやすい洗練された言葉で表現することができていなかったのです。それで、大人の方々に、本質的な言いたいことが
伝わっていなかったんだな~と思いました。
「できる子は概念のイメージをもっている」という話題で、
「数える」ことと「比べる」ことについて、次のような説明がありました。
人が数を扱う場面を考えると、「数える」と「比べる」の2種類の行為に分類されるそうです。
人や物の数を扱うときは、「数える」
水の量や面積を扱うときは「比べる」です。
数には「分離量」「連続量」の区分があり、
簡単に言うと、小数を使えないものが、「分離量」
小数を使うこともあるのが、「連続量」です。
分数,小数、単位、比、割合は「連続量」を扱うことからスタートしているので、これが捉えられないと、算数の多くが理解できないのです。
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この「連続量」の概念は、小学校中学年以降から、
学校で学びはじめるとはいえ、
幼児期に身体で身につけるものでもあるのです。
それが、幼児の世界に
小学校の先取り学習が入ってきたため(幼いうちに、「分離量」ばかり教え込むため)と、
遊びが減ったため、
頭が固くなって「比べる」ができなくなっている子……
つまり連続量を扱えなくなっている子がとっても増えているのです。
体感が少ない子に、
計算ドリルの訓練のようなものを繰り返すと、たちまち、「連続量」が
驚くほど理解できない頭になっちゃうから、
困ってしまうのです。
水のように、どんな分け方もできる、紙のようにどんな切り分け方もできる
というものから算数を身に付けていかないと、
1,2,3と数えられるものしか理解できなくなっていくので、
低学年の計算学習を終えた時点で、小数や分数や割合に入っていくとき、
概念がわからないまま丸暗記しかできない状態になっている子が
たくさんいるのです。
この話題の続きは、旅行から帰ってから書きますね。
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帰りに、本屋に寄って、何冊か気に入った本を購入し、体調不良でちょっとへこんでいた気分が、一気に回復しました。
娘は、バイトと友だち付き合いが好き……の快活でエネルギッシュな現代っ子なのですが、自分の本を選ぶときは、法律や経済や哲学や自己啓発本を選んでいるので面白いです。自分磨き……の世代なんでしょうか?
(明日から2日間、夫婦で旅行に出かけるので、ブログをお休みします。うれしいことに旅行は娘からのプレゼントです。バイトがんばっているな~と思ったら、
自分にかかる費用をできるだけ自分で払っていこうと考えている様子。
私が娘の年のとき、まだまだ親に依存していて、それほど自立していなかったので、感心してしまいます)
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昨日買ってきた本……
『できる子供は知っている 本当の算数力』
小田敏弘 日本実業出版社
帯に、
算数オリンピック灘中東大で身につけた「考える力」の育て方とありました。
<はじめに>を読むと、
「小学生の算数の問題ってもう解けないよね。昔は解けたんだけど忘れちゃった~」
という話を耳にして、「いや、それはおかしいでしょ」とつっこまずにはいられなかった著者。
もうひとつ、「問題解決能力」や「論理的思考」が流行している社会的な現状に対して、
「似たようなの算数でやらなかった?」と疑問に感じたそうです。
そんな違和感を感じていた著者が、塾講師の仕事で小学生の算数を見るようになって、気づいたことがあるそうなのです。
確かにこの算数のやり方だと、しばらく算数から離れてしまえば
問題が解けなくなってしまう。「論理的」な「問題解決」の基礎は身につかない。
そして同時に
「こんな面白くない算数をみんなやっていたんだ」と驚いたそうです。
著者はというと、算数を得意になっていく過程で、さまざまなことを学び、学ぶ過程で身につけてきた発想や価値観、鍛えた能力や磨いた感覚は今も
残っているそうです。
人生のさまざまな場面で、生きていく核ともなっているのだとか。
そうして、「解く」ことをテーマにして、この著書を書いておられます。
(今多くの子が学んでいる算数は「処理する」算数と呼んでおられます)
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本の内容……とても共感できて、一気に読んでしまいました。
教え方や解き方などは、虹色教室で教えるとき大事にしてきたことと
とても近いものがありました。
やっていることに自信がついたのと同時に、
私に足りなかった部分もわかりました。
自分の伝えたい内容を、わかりやすい洗練された言葉で表現することができていなかったのです。それで、大人の方々に、本質的な言いたいことが
伝わっていなかったんだな~と思いました。
「できる子は概念のイメージをもっている」という話題で、
「数える」ことと「比べる」ことについて、次のような説明がありました。
人が数を扱う場面を考えると、「数える」と「比べる」の2種類の行為に分類されるそうです。
人や物の数を扱うときは、「数える」
水の量や面積を扱うときは「比べる」です。
数には「分離量」「連続量」の区分があり、
簡単に言うと、小数を使えないものが、「分離量」
小数を使うこともあるのが、「連続量」です。
分数,小数、単位、比、割合は「連続量」を扱うことからスタートしているので、これが捉えられないと、算数の多くが理解できないのです。
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この「連続量」の概念は、小学校中学年以降から、
学校で学びはじめるとはいえ、
幼児期に身体で身につけるものでもあるのです。
それが、幼児の世界に
小学校の先取り学習が入ってきたため(幼いうちに、「分離量」ばかり教え込むため)と、
遊びが減ったため、
頭が固くなって「比べる」ができなくなっている子……
つまり連続量を扱えなくなっている子がとっても増えているのです。
体感が少ない子に、
計算ドリルの訓練のようなものを繰り返すと、たちまち、「連続量」が
驚くほど理解できない頭になっちゃうから、
困ってしまうのです。
水のように、どんな分け方もできる、紙のようにどんな切り分け方もできる
というものから算数を身に付けていかないと、
1,2,3と数えられるものしか理解できなくなっていくので、
低学年の計算学習を終えた時点で、小数や分数や割合に入っていくとき、
概念がわからないまま丸暗記しかできない状態になっている子が
たくさんいるのです。
この話題の続きは、旅行から帰ってから書きますね。
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自分でいく普通の旅行とはちがって、きっと、しみじみと感慨深く、ホワ~ッとしてて格別にいい気分の旅行なんでしょうね~^^
リフレッシュしてきてくださいね♪
うちの娘も心の優しい娘に育ってもらいたいな・・・って思いました^^ (親次第なんでしょうが・・・^^;)
ちなみに・・・旅行の記事UPはないですか・・・?^^
記載の本、面白そうなので購入してみました^^序章と第一章を読み終えた所で息子が夜泣き(T_T) 先が長そうです^^;
ちょろっと読んだだけですが、考えるって大切だよね~って一人つぶやいている自分がいました・・・
考える力、勉強においてだけでなく大事だな~と本当に考えさせられます。
この話題の続き楽しみです。