虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

速く解こうとしてミスする子 と 図を描いて考えるのが苦手な子 + 針を使わないお裁縫

2013-03-02 17:57:18 | 算数

 

★ 切りやすい

★ 安価

★ 針を使わなくても縫える

 

便利なお裁縫素材を紹介します。

 

100円ショップのすべいどめマットです。

紙のように切れて、ほつれなし。

ゴムのような強さ、布のようなやわらかさ、すでに穴が空いている

という優れ物。

かなりの量で100円です。大きい100円ショップだと

さまざまな色やデザインが楽しめます。

 

毛糸の先をセロテープで巻くと

それを針代わりにして縫えます。

 

この手芸の見本に「オオーッ!」と感動の声を挙げて、

穴のあくほどしっかり見続けていた小2の女の子ふたり。

でもやっぱり「針が使いたい」とのこと。

せっせとカピパラさんを作っていました。

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 小学2年生の●ちゃん、○ちゃん。

●ちゃんは算数が得意だけれど、そそっかしくて、ミスが多いのが玉にキズ。

○ちゃんは几帳面な性質なのですが、

問題を解くのに適したイラストを描くのが苦手で、少し凝った問い方をする問題は

描いて考えるうちに間違えてしまいます。

 

今回、ふたりがつまずいた問題は、次のようなものです。

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1日に 6まいずつ 絵を かく ことに なりました。

8日目は、何まい目から かく ことに なりますか。

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●ちゃんはもともと算数が得意ですから、あっという間に

6×8=48 48まい目

と答えてから、わたしが、「数字の後の部分、きちんと読んだの?ていねいに1行ずつ読んで」

と言うだけで、

「あっわかった!」と瞬時に

6×8+1=49 49枚目

と書きなおしました。

 

●ちゃんが描いていたイラストです。

「●ちゃん、●ちゃんの絵の中だと、8日目は何枚目というのは、

どれにあたるの?」

とたずねると、9日目を描いて最初のマスを指さしました。

それから、「あっそうか!」と言うと、6×7+1=43 43マス目

正しい答えを書きました。

 

●ちゃんは結局、自力で全て解くことができましたし、

正しい答えにいきつくまでの時間も短いものでした。

 

そんな風に、●ちゃんは自分で考えてきちんと解くことができる子なのですが、

とにかく速いのが一番とばかりに、「速く速く、急いで!」と大慌てで

問題を解いていくので、他の子らより先に解き終わるのですが

そそっかしいミスがよくあるのです。

 

計算問題も暗算でササッと解くために、間違うことがちょくちょくあります。

 

●ちゃんのお母さんの話では、●ちゃんは勉強以外の面でも

とにかく「速くできさえしたらいい」という雑な取り組み方が原因で

失敗することが多々あるそうです。

 

「ゆっくり解いて。」と言うだけでは、●ちゃんのそそっかしいミスをふせぐ

のは難しそうです。

 

どんな時に慎重に注意深く取り組まなくてはならないのか、

どんな場面でどんな手順を踏まなくてはならないのか、

頭でも体感でも理解できるようにサポートする必要がありそうです。

 

たとえば、先の算数の文章題でしたら、

 

「読む時、字を見ていくだけじゃなくて、

意味を理解しながら

読んで!」ということと、

 

「数字が書いてあるところを読み飛ばさないこと!

数字のところは、特に注意深く!」ということを

 

意識してするように指摘しました。

 

また計算問題も、

ミスしやすいから筆算した方がいいのは

どんな問題か、教えました。

 

そそっかしさは一朝一夕にはなおりませんが、

気をつける点を意識する習慣が身に着くと、慌て過ぎて失敗、ということは

減ってくるかもしれません。

 

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○ちゃんは慎重で几帳面な子なので、計算のミスはあまりしないようです。

文章題も一度解き方を学んだものは、きちんと解くことができます。

 

凝った問題の時に、

書かれている文をイラストにする作業が苦手です。

たとえば、

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おかしが 30こ あります。毎日 2こずつ 食べていくと

1週間後には おかしが 何こ のこりますか。

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といった問題を絵にする時に、30個の丸を描くところまではできるのに、

それから何をしたらいいのか手が止まってしまうのです。

また文章に書かれていることとは全く関係ないイラストを

そこにある数字だけを入れて描くこともよくあります。

 

算数の文章題を公式を暗記して解くのではなく

書かれていることを正確にイメージして

解いていける、という力を鍛えていこうと思っています。

 

 

絵図を描く前に、実際に物を操作して

理解することも大事です。

(6まいずつ……8日目は何枚目から……の問題をハムスターで考えてもらっています。椅子は1日としています。)

 

 

 

 


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