さまざまな幼児教育の方法を取り入れて、
一生懸命育てているのに、何だかうまくいかない~
周囲の子より成長がはやかったはずなのに、
5~6歳で、何だか頼りなさを感じる
高価な早期教育の教材も買ったし、幼児教室にも通っているけれど、
創造性や表現力や思考力が足りない気がする……
そうした悩みを抱いて子育てしている方は多いです。
現代は、数年前、数十年前に比べて、
親も幼稚園も幼児の教育にとても熱心です。
たくさんの絵本、外遊び、
幼児向け通信講座……と、
さまざまな良いとされることが子どもの暮らしに注がれています。
けれども、子どもたちがかつてに比べて、
かしこくなり、しっかりして、社会性の発達の面で発達しているのかというと、疑問ですよね。
現実には、子どもたちは放りっぱなしにされていた時代より
脆弱になり、自分で考える力を失い、コミュニケーション能力が落ちてきていると言われています。
それは「なぜ」でしょう?
私が子どもたちを見ていて感じるのは、
多くの方が、幼児期に知能や技能を発達させることにばかり気を
取られているのですが、
「意志」の発達
という面をほとんど気にかけていないということです。
意志がそれぞれの発達の段階でしっかり成長している子は、
5歳以降、自己管理と自己指針が高まり、自分にも他人にも正しくて良いことをしていこうという方向に、向かいます。
目的を持って、友だちと協力し合いながら、柔軟にさまざまなことをします。
就学に向けて、自分のすべきことをきちんと理解し、
意欲満々で、学校生活という新しいチャレンジに挑みます。
意志は大人が子供同士を競争させたり、幼い頃からスポーツや何かの訓練を行ったから育つものではありません。
子どもには静かに自分の頭の中で考えをめぐらせるのが好きな子もいれば、
芸術的な創造力に富んだ子もいます。大人が競争させれば、当然、
その子の持つ個性的な可能性は弱まります。
それぞれの子が自分の個性にそくした意志を発達させることが大切なのです。
子どもの意志は、
0~3歳
とにかく動きたがる(自由にのびのびと、動き回れるようにしてあげる)
他人の存在を通して意志の活動が目覚める
3~4歳
意志の力が他人の意志と出会い対立。(イヤイヤ期の子どもの感情を十分認めてあげることが大事)
4~5歳
想像力が目覚め、遊びを通して意志が発揮される。
(知識を与えすぎると、想像力の成長が阻まれると言われています。子どもが個として、自分の意志を発達させるために、この時期、大人が「知識」を押し付けないことが大事です)
5~6歳
思考活動によって、意志が方向性のある活動へ導かれる
意志を育てるということは、絶え間なく動き回る時期に、活発に活動させて
エネルギーを十分に出させること
「イヤ」と言って反抗ばかりする時期に、
子どもが感情に導かれて、「自分」を経験するのを、
押さえつけたり親の悩みにしないこと
見立て遊びが始まった時期に、知的な刺激ばかり与えて、
想像力の発達を止めないこと
が重要です。
そうして5歳くらいまで、ナチュラルな子ども時代をすごしてきた子たちは、
意志の力を、思考活動の中で使い始めます。
幼児期、どう教わるかを習得することや
どう学ぶかを大人に教わることばかりして、
自分の意志を育てそびれてしまった子は、
6歳を迎える頃に、頭はいいんだけど、いろいろできるんだけど、
自分で何がやりたいのかよくわからない……
自分のアイデアを実現するためにどんな準備をし、親や友だちにどうやってその計画を説明し、自己管理し、自分を律しながらやり遂げていくのかわからない、
言われたことはするけど、
自分からは考えない
知識はあるけれど、しっかりとそれを日常の経験に照らして考えることができない……
フワフワした印象の子に育ちがちです。
もうかなり大きくなっちゃったから今さら後戻りできない……と悩む必要はありません。
少し、過干渉を緩めて、
子どもの「意志」の発達を大切にした接し方を心がけていれば、
子どもはそれまでやり残した仕事をはじめます。
2歳の反抗期がきちんと過せていないと、6歳で泣いてばかりの時期が来るかもしれませんが、それも一時期で、
きちんと過させてあげれば、
それを通してしっかりした自分が生まれてきます。
引用『ナチュラルな子ども時代』ジョン・B・トムソン 産調出版
web拍手を送る
一生懸命育てているのに、何だかうまくいかない~
周囲の子より成長がはやかったはずなのに、
5~6歳で、何だか頼りなさを感じる
高価な早期教育の教材も買ったし、幼児教室にも通っているけれど、
創造性や表現力や思考力が足りない気がする……
そうした悩みを抱いて子育てしている方は多いです。
現代は、数年前、数十年前に比べて、
親も幼稚園も幼児の教育にとても熱心です。
たくさんの絵本、外遊び、
幼児向け通信講座……と、
さまざまな良いとされることが子どもの暮らしに注がれています。
けれども、子どもたちがかつてに比べて、
かしこくなり、しっかりして、社会性の発達の面で発達しているのかというと、疑問ですよね。
現実には、子どもたちは放りっぱなしにされていた時代より
脆弱になり、自分で考える力を失い、コミュニケーション能力が落ちてきていると言われています。
それは「なぜ」でしょう?
私が子どもたちを見ていて感じるのは、
多くの方が、幼児期に知能や技能を発達させることにばかり気を
取られているのですが、
「意志」の発達
という面をほとんど気にかけていないということです。
意志がそれぞれの発達の段階でしっかり成長している子は、
5歳以降、自己管理と自己指針が高まり、自分にも他人にも正しくて良いことをしていこうという方向に、向かいます。
目的を持って、友だちと協力し合いながら、柔軟にさまざまなことをします。
就学に向けて、自分のすべきことをきちんと理解し、
意欲満々で、学校生活という新しいチャレンジに挑みます。
意志は大人が子供同士を競争させたり、幼い頃からスポーツや何かの訓練を行ったから育つものではありません。
子どもには静かに自分の頭の中で考えをめぐらせるのが好きな子もいれば、
芸術的な創造力に富んだ子もいます。大人が競争させれば、当然、
その子の持つ個性的な可能性は弱まります。
それぞれの子が自分の個性にそくした意志を発達させることが大切なのです。
子どもの意志は、
0~3歳
とにかく動きたがる(自由にのびのびと、動き回れるようにしてあげる)
他人の存在を通して意志の活動が目覚める
3~4歳
意志の力が他人の意志と出会い対立。(イヤイヤ期の子どもの感情を十分認めてあげることが大事)
4~5歳
想像力が目覚め、遊びを通して意志が発揮される。
(知識を与えすぎると、想像力の成長が阻まれると言われています。子どもが個として、自分の意志を発達させるために、この時期、大人が「知識」を押し付けないことが大事です)
5~6歳
思考活動によって、意志が方向性のある活動へ導かれる
意志を育てるということは、絶え間なく動き回る時期に、活発に活動させて
エネルギーを十分に出させること
「イヤ」と言って反抗ばかりする時期に、
子どもが感情に導かれて、「自分」を経験するのを、
押さえつけたり親の悩みにしないこと
見立て遊びが始まった時期に、知的な刺激ばかり与えて、
想像力の発達を止めないこと
が重要です。
そうして5歳くらいまで、ナチュラルな子ども時代をすごしてきた子たちは、
意志の力を、思考活動の中で使い始めます。
幼児期、どう教わるかを習得することや
どう学ぶかを大人に教わることばかりして、
自分の意志を育てそびれてしまった子は、
6歳を迎える頃に、頭はいいんだけど、いろいろできるんだけど、
自分で何がやりたいのかよくわからない……
自分のアイデアを実現するためにどんな準備をし、親や友だちにどうやってその計画を説明し、自己管理し、自分を律しながらやり遂げていくのかわからない、
言われたことはするけど、
自分からは考えない
知識はあるけれど、しっかりとそれを日常の経験に照らして考えることができない……
フワフワした印象の子に育ちがちです。
もうかなり大きくなっちゃったから今さら後戻りできない……と悩む必要はありません。
少し、過干渉を緩めて、
子どもの「意志」の発達を大切にした接し方を心がけていれば、
子どもはそれまでやり残した仕事をはじめます。
2歳の反抗期がきちんと過せていないと、6歳で泣いてばかりの時期が来るかもしれませんが、それも一時期で、
きちんと過させてあげれば、
それを通してしっかりした自分が生まれてきます。
引用『ナチュラルな子ども時代』ジョン・B・トムソン 産調出版
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パソコンでブロック講座を見ては、あそこの教室にまた行きたいーと娘(5歳になりました)が言っています。既にいっぱいかもしれませんが、もしどこかに空きがありましたら、ぜひ入れていただけたらとメールいたしました。地元ですのでいつでもかまいません。もしあきがなければ、また次の機会にがんばって応募してみます。勝手をいいますがよろしくおねがいします。
私の子供の頃より,今の子供たちは親の教育熱がすごくて,習い事をしていないのは幼稚園でもうちの娘ぐらいです。
だから先生のブログに出会っていなければ周囲に流されてたくさん習い事をさせて知識を早いうちに埋め込んでおけば勝ち組になれると思っていました。
意思のしっかりした子供に育つような環境を一人ひとりの親たちが考えなおさなくてはいけないと思いました。
また,春休みの算数クラブは大人気ですね。
次回の募集ではうちの子たちも参加させたいと思っていますので楽しみに待っています。
算数クラブも魅力なんですが,先生の絵画教室も素敵だなあなんで勝手に思っております。
絵を描かれているところを実際に拝見したいです。
意志ですね。
子供の意志力は、長女と次女でも異なっており、
保育所の子供たちでも随分違い、
その子らを見るにつけ、
これまで、「意志」に注意せず育ててきたことに気付いたばかりでした。
先生の記事と同じ言葉だったので、少しデジャブりました。
子供の意志というのは、ちゃんと育ててやるべきで、
「子供社会」で泳ぐ前に、築く手伝いをしてやるべきだった、と反省しています。
休日に、娘が前回の算数クラブでの楽しかった出来事を(今さらなんですが(汗))いろいろとパパに話していました。その話しの中で「あんな~奈緒美先生ってめっちゃ優しいねん!ほんまスゴイで!先生やのに、全然怒らへんもん!」と興奮気味に言っていました(笑)
うちの娘の行っている園の先生は毎日よく怒るそうなので…(笑)
それで今回の記事を読んで共感と反省をしているのですが、
自発的に何でもする子になるには大人が型にはめ込んで知識ばかり詰込むやり方では、意志の発達を阻害してしまって子ども達の個々の良い部分や意志が削ぎ取られていくんだろうなと思いました。
しかしながら、私も少し前までは子どもにとって本当に大事なものが何かというのが見えてなかったので今の幼稚園にしたのですが…
これからは娘の意志の発達を見守りたいと思います。
それと、娘は前回の算数クラブでご一緒したお友達にまた会えるのを楽しみにしていたので日程が一緒ではなかったのが残念そうではありますが、また別のお友達とも楽しむだろうと思いますので
3月31日 よろしくお願いします。