虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

算数の文章題を 考えるためのワザ 4

2011-10-09 08:24:57 | 算数

これまで紹介した1~4の算数の文章題を考えるためのワザ以外にも

紹介したいワザはあるのですが、今回はこれくらいにしておいて、

問題提起のきっかけになった「筋肉豆腐」の問題を、こうしたワザを使って解いてみることにしますね。

<ワザ1>はすべての算数問題に通じる基本なので、どの解き方でも大事です。

 

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食べると筋肉がつくという筋肉豆腐があります。

食べるとその重さの半分がタンパク質に変わり、

そのタンパク質の半分が筋肉として身につくことがわかりました。

では100gの筋肉をつけようとしたら、この豆腐を何グラム食べたら良いでしょうか。

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それでは<ワザ4>と<ワザ2>を使った解き方で♪

 

ここに登場するのは、「とうふ」で、扱っているのは「重さ」だとわかっておく必要があります。

筋肉豆腐の重さを線であらわすと、わからないある数を線にすると、こんな感じ?でしょうか。

へんてこりんな筋肉なんとか「とうふ」の半分が、タンパク質に変わるというのですから、

半分に切ってみますね。↓こんな感じ。

 

そのタンパク質の半分が、筋肉として身につくというわけですから、

腕を曲げて筋肉ってここにモリッとつくもんだな~とイメージしてみます。

 

この話、要はスーパーで豆腐のパックを買ってきて、

そのうち、これくらいが腕のここにペタッと貼りつくんだな~とイメージするような話。

 

子どもたちに、「じゃあ、筋肉にならなかった分はどうなるわけ?」とたずねれば、

「あーおしっこと、う○○になるんだ、これだけ分が~」と、

そういう話の流れになったとたん、子どもというのは、突然、頭が冴え?てくる方々ですね……

それはともかく、目にしているのは、写真のような1本の線でも、

イメージの世界では、いろんなものに見えてくることが、とっても大事なのです。

 

虹色教室では、子どもたちと工作やブロックで遊ぶ時間をいつも作っているのは、

ティッシュの空き箱がロボットの足にもロケットにも家にも船にも動物園にも見えてくるようなイメージ力、

ブロックのピースが道路にもバナナにも世界遺産の一部にも、象のお尻にも見えてくるようなイメージ力を

育むためのものなのです。

見栄えのいい作品を作る力をつけなくても、

「ママ、レジのピッとなるところ作って~」という力が着くだけでもいいのです。

 

そんな風にイメージする力があれば、線のここからここまでが「とうふ」

その半分が「タンパク質」

その半分が「筋肉」……それが欲しくて食べていたんですね。それが100グラムだというのですから、

「筋肉豆腐」がどの部分かわかれば400グラムなのはすぐにわかりますね。

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<ワザ4>と<ワザ3>で解く場合

筋肉豆腐をまず四角で描いてみて、

それを半分に切って、さらに半分に切って、

数字を入れたら、答えがわかるという流れになります。

 

 

   

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ひとつひとつの問題については、

解き方を教えるのも、教わるのも簡単……なのに、

やっぱり次の問題では解けない……という子もいるのです。

 

そうした子たちへの教え方については、またの機会に書かせていただきますね。

 

 

 

 


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