虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

夏のお出かけアイデア

2010-07-24 12:11:11 | 記事のまとめ(リンク)
「知的好奇心を拡げるにはどこに連れていってあげるといいでしょうか?」
という質問を受けることがよくあります。

「せっかく博物館や科学館に連れて行ったのに、
そこではしゃいで終わり……
あまり心に残っていないような……
まだ時期が早かったのでしょうか?」

という声も聞きます。

お出かけを、子どもの知的な好奇心を膨らますきっかにするには、
ちょっとしたコツがあります。

『子ども目線』の楽しみを大切にする

ということです。
あれもこれもと「すばらしい」何かを与えようとすると、
子どもにとっては、

味の濃すぎる料理を与えるのと同じで、

害はあっても、何も良いものは残りません。

子どもを博物館に連れて行く場合、
例えば、行き帰りの駅で、駅に置いてあるスタンプを押したり、
駅のエレベーターに乗ったりしたことが、
子どもにとっては最も楽しかった出来事として
残ったりします。
子どもの発達や個性に応じて、ちょうど良い興味の濃さや内容があるので、
そうしたささやかな体験こそ、
子どもの知的な好奇心の芽となることが多いのです。

駅のエレベーターが大好きな男の子は
ブロックでエレベーターを作る際、2つ扉を作り、
1階で乗るときは外に向かって開き、
モノレール乗り場である2階につくと、駅側の扉を開けるように
工夫していました。

駅のパンフレットを、子どもに「次にどこに行ってみたい?」と選ばせて、
お家でそれを貼って楽しんだり、ゆるきゃらに興味を持てば、
本当にその地にお出かけしてみたりするのも楽しいです。
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<駅でもらえるパンフレットで地域の絵本作り>
観光案内のパンフレットや
フリーペーパー
カラー写真満載ですね。

読み終わってポイッ!では
とても もったいないです。

おみやげや 観光名所 地図などを 
切り抜いて貼ると
りっぱな絵本になります。
また 自分で情報を整理し発表していく力を
伸ばします。


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<お出かけ先でゆるきゃらを見つけてこよう!>
以前、虹色教室では「ゆるキャラ」が
流行していた時期があります。
ゆるキャラ?

ご存知の方もいるかも知れませんが
地方自治体のPR用に作られた
ゆるゆるのキャラクター。

富士山の姿をした
静岡県の「ふじっぴー」や
岡山県のカブトガニの姿をした「カブニくん」
など地域の特徴や特産品が
そのほのぼのとした
かわいらしい姿からわかってしまう!!キャラクター。

こんな面白いものを 子どもの教育に生かさないわけには
いきませんね。
ちょっと遊べば 県名やら特産品が
それこそ ゆるゆる~と頭に入ってしまいます。

写真は 「ゆるキャラの本」(500円)と
それに載っている各県代表47体の
ゆるキャラを切り取ってお人形にしたものです。

「ゆるキャラの本」には
47体のキャラクターの写真が
どれも大人の手の平サイズでついています。

それを切り取ってダンボールに貼ってつくりました。
人形の裏には 県名 名前 くわしいDATAを
貼りました。

このゆるキャラ…一番初めに飛びついたのは
2,3歳の
あんぱんまん大好き世代。

「トリピーは 鳥取県でぇ、梨が好きなんだよ。」と
いった会話が 
教室のたびに なされていました。
少しお姉さんの幼稚園児は
帰省先の「ゆるキャラ」について
田舎での出来事とともに話してくれました。

さて 今年は 「どこでもどらえもん 日本旅行ゲーム」です!
この人気は 年間を通して衰え知らず…。
定期的に出してきては
「金しゃちドラ(名古屋)」とか
「かぼすドラ(九州 沖縄)」「坊っちゃんドラ(愛媛県)」
のカードを使った遊びを
しています。

こうしたカード遊びは 工夫次第で
1、2歳くらいから楽しめます。
お家で ちょうどいい「赤ちゃんルール」を作って
遊んでくださいね。
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<お出かけ先での注意>

こういう活動も、親が主体になりすぎて、
子どもに「興味を持ってほしい」思いが強すぎると、
子どもの好奇心はかえって育ちません。

子どもは自分で見つけたもの、自分で決めたこと、自分で作ったもの、
自分の心が揺さぶられたものが好きです。

親が「してごらん」「みてごらん」としつこく言うと、
たちまち、興味が薄れてしまうのです。

夕べ息子が、こんなことを笑いながら言っていました。
「テレビゲームばかりやりたがる子にやめさせる簡単な方法があるよ。ゲームしなさいと言い続けたり、1日2日、好きなだけ、それこそ一晩中とかゲームをさせたら、みんなすぐに飽きるよ」
何でも、ちょっと飢餓感があるから魅力的なわけで、
周りから興味を持つことを期待されたり、好き放題できたりすると、
ちっとも面白くないんですよね。

子どもが知的なものに興味を拡げていく瞬間というのは、
本当に小さなささいな個人的な経験です。

ちょっと珍しい石を拾うことは、
●●博覧会に長蛇の列に並んで連れて行ってもらうよりも、
「子どもに図鑑で種類を調べてみたい」「どうして、石は丸いのかな?」という
気持ちを起させます。
「どうして?」「なぜ?」という言葉はなくても、
しつこく何かを覗き込んでいるとき、
好奇心が渦巻いていることがよくあります。

そうしたときに、濃い味の知的刺激のシャワーで、
それを洗い流してしまわず、
子ども目線でそうした子どもの発見に寄り添うことが、子どもの
知的好奇心を育むコツとなります。
(濃い味というのは、大人がアクションを起すのが早すぎたり、
結果を求めすぎたりすることも含まれます)

JR大阪駅に化石探しに行ってきました!!(いっぱい見つけたよ)

JR大阪駅に化石探しに行ってきました!!(いっぱい見つけたよ)2

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